No.39 平成28年 1月8日号

松田選手の言葉
新年あけましておめでとうございます。
2 学期も終盤を迎えた昨年 12 月 18 日に、プロ野球ソフトバンクホークスの松田宣浩選手が矢倉小学
校に来てくれました。実は、松田選手はお隣の老上小学校の出身で、彼が 5,6 年時に双子のお兄さんを
私が担任していたこともあり、その縁で 2 年前にもお願いして母校に「凱旋」してくれました。今回も、
昨年の夏頃から依頼していましたので、快諾してくれて実現しました。野球というスポーツを通して、
松田選手がどのようにして、自身の夢の実現に向かって歩んできたかを子どもたちに知って欲しかった
からです。
松田選手の話は、私とのインタビュー形式と子どもたちからの質問コーナーの2本立てで行いました。
約1時間の話の中に、子どもたちの心に響く深い言葉がいくつもありました。
『自分の夢を実現する秘訣は、そうなりたいと強く心に思うこと。
』
『壁に当たったら、その壁をなんとしても乗り越えようとしてきた。なぜなら、その壁の向こうに楽
しみや喜びがあることを知っているから。
』
『思いっきり辛いときには、我慢せず思いっきり泣けばいい。そしてそこから這い上がって行く』
『大学時代には、自分よりも上手な選手がチーム内にたくさんいたけれども、当時ソフトバンクホー
クスの王監督が自分を一番に誘ってくれた。王監督からの言葉は、
「きみは誰よりもよく練習し、努
力する人間だと知っているから、私はきみにホークスに来て欲しい。」
』
『人として大事なことは、周りの人にきちんと挨拶ができること。
』
『双子の兄は、小さい頃から自分より運動神経が良くて野球が上手かった。その兄に負けたくない思
いで練習してきた。その気持ちが自分をプロ野球選手にしてくれた。能力があるからプロになれた
のではなく、能力が無いからこそ努力することでプロになれた。
』
『小学校時代から、素振りを毎日欠かさず行ってきた。けれども何百回、何千回もしたことがなかっ
た。毎日百回だったが、しっかり課題を意識して素振りをした。練習は量より質が大切。
』
『プロ野球選手は、1年中毎日のように日本各地を移動している。コーチからも移動中は読書をする
ように勧められている。プロ野球選手の前に、一人の社会人として身につけておくことがたくさん
あるから。
』
ある女の子からこんな質問がありました。
「松田選手がこれまで出会ってきた指導者で一番怖かっ
た人は?」松田選手「五十嵐先生です。
」???
本年もよろしくお願いいたします。
校長 五十嵐 信博