~年長組のみんなができること~

~年長組のみんなができること~
進級おめでとうございます。いよいよ、幼稚園生活の集大成である年長組での一年が始まりました。今年度も、お子様
の葛藤やその先の成長をお父様お母様と一緒に見守り、喜びを分かちあっていきたいと考えております。
年長組の登園初日、お子様は“年長組になったんだ”ということが嬉しくて朝から元気いっぱいで登園する様子が見ら
れました。初めの1週間は、年長組とは分かっているものの年長組エントランスを通り過ぎ、年中組エントランスの方まで行っ
てしまってから「間違えた~こっちだった~!」と照れ笑いしながら戻ってくることも…。また、「早く竹馬作りたいな」、「ソーラ
ン節はいつ踊るのかな?」、「早く跳び縄の達人になりたい!!」と年長組になってから行う活動を心待ちにしているようでした。
先日の入園式前のクラスの時間、お子様に「年少組の先生が困っていることがあるみたいなんだけど…」と相談をもちか
けると「なになに?」、「僕たちが解決するよ」と興味深々の様子!!「あのね、新しく幼稚園に入ってくるお友達は、初めて幼稚
園に来るから、お部屋まで来れるかな?支度できるかな?って心配なんだって…」と保育者が伝えると「じゃあ僕たちが教え
てあげるよ!!」とすぐに反応が返ってきました。なんとも頼もしいですね!
「みんなが初めて幼稚園に来た時に困ったことや心配だったことはあるかな?」と尋ねると「誰ともしゃべれなかったのが
嫌だったな…」とAくん。「僕、お母さんと離れるのが寂しかったな~」と話していたのはTくん。それを聞いて、Sくんも「僕も
寂しかったな…でももう年長組だから大丈夫!!」と話していました。その後、クラスのみんなで “年長組のみんなでできるこ
と”を考えることにしました。何ができるかをお子様に問いかけると『支度の仕方を教える』、『バスの子は、年少組のエントラ
ンスまで一緒に連れていく』、『泣いている子がいたら、優しく“どうしたの?”と話しかける』等、様々な意見があがりました。
その中でもMさんは、「バスからエントランスまで行く時に、優しく手を繋いで“こっちだよ”って言いながら一緒に行って場所
を教えるでしょ?そして“もう大丈夫?”って話しかけてみて、ひよこさんが“うん”って言うまでは一緒にいてあげた方がいい
と思う」と、年少組のお子様が安心できるまで一緒にいることを提案してくれました。かなりや組のお子様も、Mさんの意見
に対して「そうだね!」、「そうしよう!」と大賛成でした。また、「1回だけじゃ忘れちゃうかもしれないから、次の日も覚えるまで
教えたほうがいいんじゃないかな?」という意見を出したのはTくん。つい最近までは、教えてもらう立場だったお子様が、こ
んなにもお兄さんお姉さんに成長していることに驚かされました。
そしてお手伝い初日。朝からソワソワしていたのは、Tくん。同じバスに乗っていた年少組の子を、エントランスまで連れてい
こうとするのですが、緊張してしまってどのように話しかけたらよいのか分からなくなっていたようでした。しかし、一人に教
えることができると安心したようで、自分がまだ靴を履き替えていないことも忘れてしまうほど、次々に声をかけて真剣に
教えてくれていました。また、なかなか泣きやまずにいる子に対して、どのように声をかけたらいいのか分からず困っていた
のはYさん。しかし、優しく手を繋ぎ幼稚園の中を何度も案内してくれていました。泣いていた年少組のお子様も、一緒にい
てもらったことで安心し、帰ってくる時には笑顔になっていました。その翌日、昨日泣いていたことが嘘のように笑顔で登園
してきた年少組のお子様は、優しくしてもらったことがよほど嬉しかったのか“Yさんに会いたい”と、かなりや組まで会いに
きていました。
年少組のお手伝いを終えた後に、年少組の保育者に「ありがとう~助かったよ~!」と言われ嬉しそうに帰ってきた年長
組。「お手伝いはどうだった?」と聞くと「たくさんの子に教えたから少し大変だったよ~」と言いつつも、満足げな表情で話
してくれました。どのお子様も、“年長組だから手伝いもできる”、”ありがとうって言われちゃった”とお手伝いをしたことを
喜んでもらえて“年長組だから”と誇らしげな様子でした。 来週は、年少組、年中組を招待して『歓迎パーティー』を開催しま
す。年長組のお子様は招待状を書いたり、飾りを作ったりと大盛り上がり!!今までは招待してもらう側でしたが、今回は開催
する側として、みんなに“喜んでもらえるように”と張り切っています。
新入園の仲間を迎え入れる話し合いをしたり、手伝いをする姿は頼もし
く、年長組になったことを実感させてくれるものでした。 新しい1年、これから
どんな表情、成長を見せてくれるのかとても楽しみですね。
あおぞら通信
2015.4.17
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