別紙(PDF:82KB)

平成27年度
じんの
ひろし
いけだ
とよぞう
文部科学大臣表彰
創意工夫功労者賞
功績概要
○神野 浩 (49) ㈲神野工業
「ろ過装置及びろ過設備の考案」
通常、液体に含まれる固形の不純物を除去するろ過装置は、逆洗浄が必要とされた
が、逆洗浄が不要で、長時間安定したろ過性能を維持できるろ過装置の開発を行った。
○池田 豊蔵(44) S.S.I.㈱
「鋼板のジャバラ式安定移動装置の考案」
材料置き場から、プレス機に、鉄板を移動する際に、天井走行クレーンとエアー吸
着盤により移送させていた。クレーンで材料をつるす場合、チェーン1本で吊るため、
材料が回転したり、移動に際しては、前後に揺れるなどの問題があった。また、全体
のバランスが完全にとれていないと水平が保てない。水平を保てない場合は極端な場
合は吸着盤が外れることがあり安全作業に支障が出ていた。この様な状態であるため、
作業が1人では行えず、必ず2人必要となり、材料供給作業に手間取ると、プレス機
の能力に間に合わず、新規導入した機器の能力を生かし切れずにいた。本考案により、
作業性が向上すると共に、安全作業も可能となった。
たきおか
ゆ
か
り
○瀧岡 由佳李(26) 丸三産業㈱
「スピーカー付パトライト設置による稼働率改善」
カット綿自動加工ラインは30mと長く、また運転中に原材料切れ、カット不良、
梱包不良等幾つかの運転不良があり、パトライトの点燈により運転員に知らせている。
この中でも、原材料切れは原材料を補給するだけで、再度運転が可能となり、全体の
稼働率向上に繋がる。このため、原材料切れのみ特定の音楽が流れるようにして、他
の運転不良と区別できるようにした。このことにより、運転経験の少ない作業員でも、
熟練者と同等な稼働率を達成することができた。
くさなぎ
ちかひろ
は とう
ひろゆき
○草薙 親浩(41) 住友共同電力㈱
「副生ブタジエンガスを発電用燃料に利用する改善」
隣接する化学プラントで、ABS樹脂を製造する過程で発生する未反応ガス(ブタ
ジエン、スチレン、アクリルニトリルの混合物)は化学原料として再利用可能なもの
ではないため、焼却処理されていた。このガスを調べたところ、十分な発熱量がある
ことが判明したため、火力発電用燃料の一部として、有効活用することを考案した。
○羽藤 尋喜(23) 渦潮電機㈱
「ヒューマンエラーを低減させる基板チェッカの考案」
基板の検査工程の内、入出力の試験は、人手によってスイッチパネルを操作し、行
っていた。基板によっては入力に対する出力が複数あるために、判定に時間がかかり、
また誤判定する場合があった。そこで、デジタル入出力装置と中継基板、パソコンを
組み合わせて、自動で合否判定ができる基板チェッカを考案した。