住友共同電力・新居浜西火力発電所の外観 (提供:住友共同電力) 技術・コラム 回収設備 後に出る排出ガスを処理 ング製を導入する予定 業だ。国内の産業用炭酸 を設置、 す る。 C O 2( 炭 酸 ガ だ。分離回収の方法には ス)の生産能力は年産約 膜分離法や物理吸収法な dioxide Capture and Ut )に資する事 ilization 運営する ㌧と言われているが、こ ガス需要は年間100万 れまで大口の供給源だっ 4 万 8 0 0 0 ㌧ を 見 込 どがあるが、新日鉄住金 む。2018年6月から エンジニアリング製の設 たアンモニア工場や精油 ことを発 表した。 て い る。 C O 2を 選 択 的 エネルギーの源 ㊻ ばしば、安全率=3など り、ギャップをなくする が、設計で選択(指定) ことが「問題解決」であ される。しかし、材料の り、 そ れ が「 チ ャ レ ン 強度には、高低のばらつ ジ」という意味であるこ きがあり、また、製作後 とを、本コラムの⑧(2 供用され負荷される応力 015年5月4日、第 にも高低のばらつきがあ 号)に述べている。それ るので、安全率が3でも は、夢の実現であること の意味 ▼「セイフ&セキュア」 ない関係であり相補性が 安心」とは切っても切れ 分布であるとし、負荷す なる。 図では、ばらつきを正規 現を定量化できることに ル 」 で あ る( 図 参 照 )。 して、問題解決や夢の実 き る の が「 S ‐ S モ デ 「 S ‐ S モ デ ル 」 を 適 用 佐藤 建吉 に吸収する物質であるア 所の統廃合が進み、供給 暮らし〟や〝セイフでセ あ る。 「危険や危機」を 代表理事 「セイフ&セキュア」 (安全安心な) の心象 一般社団法人 洸楓座 一般社団法人 efco.jp ミンの性質を利用する方 不安へ対処する手立てが キュアなシステム〟は、 越えてこそ「安全安心」 破壊する危険確率が存在 も述べている。 は、同じエリアに立地す 原子力事故を経験した私 ないだろう。 る住友化学の愛媛工場で 化 学 吸 収 法 は、 常 温・ そのために一部を輸入で 法だ。 たちがいま希求する心象 2 事業開始予定としている。 備は化学吸収法を採用し 電所は石 新たに増設される予定の 排 出 さ れ る C O 2対 策 常圧のガスでも圧縮する 賄っているのが現状だ。 その説明を合理的にで 現 象 で あ る と す る と、 るストレス(応力)の平 〝 セ イ フ で セ キ ュ ア な 「危険や危機」は、「安全 現実と理想もばらつき 炭とバイ メチオニン製造設備に供 事なく大きな動力でなく が得られる。 「安全」に対照するの ▼安全と危険の意味 度)を300㍋パスカル 均 の ス ト レ ン グ ス( 強 では、天候や気象に影響 風力発電や太陽光発電 ( MPa )、 こ れ に 耐 え る 平 レンジ 均 を 1 0 0 ㍋ パ ス カ ル ▼「安全安心」へのチャ である。それは見せかけ の心の問題ではなく、そ の現実化こそが願いであ る。 火力発電所であ の中で1号機は1959 のたび、同社の ら3号機までがあり、こ 場ではこのメチオニンを るなどの特長があり、高 S) 。 住 友 化 学・ 愛 媛 工 量のガスが処理可能であ するという面でも、国内 「 安 全 」 と「 安 心 」 の 要 新たな産業的価値を付与 安 心 」 が あ る。 前 者 は 討 が 始 ま る 中、 C O 2に 「 安 全・ 安 心 」 や「 安 全 に危険、あるいは、やや は、本当に安全や、本当 絶 対 的 で は な い。 そ れ 確率は、標準偏差がとも 部分の面積が示す破壊の も、二つの分布の重なり として安全率を3として ればならない。風力発電 の信頼性評価を行わなけ らつく。したがって事業 されるので、発電量がば C O 2分 離 回 収 設 備 が C O 2分 離 回 収 設 備 は を製造する。 における先進的なCCU 併記重複表現〟と呼び、 素表記であり、筆者は〝 安全や、少し危険などの に ㍋パスカルとして計 で は、 正 規 分 布 で は な 算すると、0・0031 く、ワイブル分布が合理 まいさが包含してしまう でない」としては、あい といわれ、 ・9999 は、シックスナインなど 信頼性あるシステム ことが多い。原子力発電 分布を適用して行われる 解析などでも、ワイブル 同じく機器の疲労破壊 適用されている。 ること」でないといけな 96833㌫である。 状態もあるからである。 損失の発生またはそのリ 全とリスクのおはなし』 ること。 そ し て、「 安 全 と は 危 険 的なばらつき特性として では、この点をわかり易 ◇英語の危険 としている。 が低く、安全性が低いこ 比べ、図の例では信頼性 ㌫が要求される。これに 万個を超えるといい、そ あるが、部品点数が1千 所では損傷解析は必須で この日本語と英語の安 ▼「S‐Sモデル」によ れらをつなぐケーブル、 る危険と非危険の表示 れらの複合・相乗影響も 全についての認識、さら 日本語での「安らかで危 あるので、信頼性評価は には規格の制定に対する 険のないこと」は、論理 とを意味している。シッ る。 「 科 学 技 術 」 は、 国 クスナインの信頼性を確 語辞典の代表である広辞 筆者は千葉大学での講 送電線で構成する。最適 義に、安全性を担保する な制御機能と機器で運用 害または損失の生じる恐 考え方の相違についても 的 な 緻 密 さ に 欠 け、「 危 指摘している。 難しい。放射能の影響の 苑においても未登録の〝 下でのストレス&ストレ 新規創意表現〟である。 ㍋パスカルの場合に 保するには、標準偏差が 時の安定運転と落雷など 際にしばしば使われる による交流送電系統での れのないこと、危なくな 「安全安心」として表 安 ら いこと」は、英語の安全 「 安 全 率 」 を 説 明 す る の おいて、危険を排除した かで危険のないこと。危 に対する表現である「傷 モデル)を導入していた。 ある。 トレス‐ストレングス・ めれば実現できる計算で に、「S‐Sモデル」(ス は、安全率を3・4に高 評価し、セイフ&セキュ ングス(現実と理想)を ◇日本語の安全 面白い比較がある。 事故発生時に運転継続を また、大電流パワー半 心境を意味して、信頼性 害または損失の生じる恐 害や損失の発生またはそ う。危険や危機をカバー れがあること、危ないこ 安 全 の 定 義 と し て は、 「安全とは安全であるこ 安全率=材料の強度 ▼「S‐Sモデル」は、 「安全とは安全である い。 こと、安全が確認できて 現実と理想の乖離(ギ あり要件であるといえる。 は、安全安心への基本で いること」という考え ャップ)は「問題」であ 用できる 現実と理想(夢)にも応 子)/材料の応力(ス ( ス ト レ ン グ ス、 分 トレス、分母) という比率であるが、し アを実現することは難し ある安全を期待している れのないこと、危なくな のリスクからの解放され する保険ビジネスを担っ と。 安全率とは、 導体モジュールを採用し ていること」と、ほぼ同 危 害 義であり、論理的にも明 度までにHVDCダイヤ ている人々でも、否定し ◇ 英 語 の 安 全 否定する人はいないだろ または損失の生じるおそ 快であるとしている。 モンドの累計受注高で5 傷 害 や と、安全が確認できてい 00億円以上を目指す。 三菱電機は2020年 型化とコスト抑制も図る。 心」は、誰もが肯定し、 ◇ 日 本 語 の 危 険 て変換装置のモジュール 現は、私たちの暮らしに ・9 つの要素から生まれた新 く 説 明 し て い る。 同 氏 害、リスク、危険にさら 67㌫の破壊の確率があ しい概念に対する集合表 は、日本と欧州における されていること。 る。信頼性では、 記であり、同じく〝新規 比較(日本語と英語にお く、これを〝安全確認型 創 意 表 現 〟 と 呼 ぶ。 「科 ける比較)を通して、安 全についての比較では、 の安全〟と呼んでいる。 自励式直流送電システ 学・ 技 術 」 と「 科 学 技 中嶋洋介氏の著書『安 スクからの解放されてい ムは、直流と交流を変換 術」も同様な表記であ 危害、傷 する複数の変換所と、こ を目指して建設する。 Carbon今後の展開に注目したい。 後者の「安全安心」は二 本件は、CO 2の回収・ へとつながる取組として とされている。 る新居浜西火力 年から稼働を続けている。 使用して家畜の飼料など 炉ガス処理に向いている 発電所構内にお い て、 C O 2= 設置されるのは3号機の 利 用( C C U 8年度上期の稼働 50 友共同電力。こ ど。発電設備は1号機か ノ 酸( C 5H する。 オマスな 給、副原料として利用さ として回収・貯留(CC ここに新たに登場した どで混焼 れる。メチオニンは側鎖 まだ見出されていない。 発電して 分離回収したCO 新居浜 25 いる。合 西火力発 Column に 違 い な い。 「 安 全 安 いこと。 実現する。 99 新日鉄住金エンジニアリ どを備える「HV は、変換所に用 : 炭酸ガスの分離 石炭火力発電所で、燃焼 三 菱 電 機 は さ き ご ろ、 自励式直流送電システム 事業に参入し、自励式直 DC検証棟」 (建 いる装置や技 99 製品検証設備 「 H V D C 検証棟」を兵 庫 県 に 建 設 グローバルに対応するた 屋面積約1250 流送電システムのトータ ルブランドを「HVDC 合 っ た 発 電 機 が 必 要 な め、自励式直流送電シス 崎市)内に製品を検証す なく、CO2削減にも貢 術、直流システ 平方㍍)を201 テム事業への参入を決定 る 設 備「 H V D C 検 証 献するため、今後需要が ム全体を統括す HVDCダイヤモンド した。 ダイヤモンド」として、 「 他 励 式 」 と、 不 要 な : 世界的に展開すると発表 「自励式」がある。 このうち自励式は接続 棟」を設ける計画も公開 増 え る と 予 想 さ れ て い る制御・保護シ 三菱電機 自励式直流送電システム事業に参入 数を減らし、変換所の小 50 した。また、系統変電シ る。直流送電システムの ルブランドとな 「HVDC検証棟」イメージ図 ステム製作所(兵庫県尼 する系統条件に制約が少 直流送電は交流送電よ 2015年度の市場規模 ステムのトータ る。 こ れ に 伴 : : り送電効率が高く、洋上 は 世 界 で 約 5 0 0 0 億 風力発電や太陽光発電と 円。三菱電機は今後年率 い、変換装置、 置、受電設備な 制 御・ 保 護 装 の連系が容易になる。直 7㌫程度の成長があると 三菱電機は多様化する 流送電システムには、交 見込んでいる。 流・直流間の交換に交流 系統内に変換器容量に見 電力系統の市場ニーズに : した。 : 気の供給事業を 装置構造がシンプルで大 本社のある愛 住友共同電力・新居浜西火力発電所で回収、 媛県新居浜市を 中心に電気と蒸 住友化学・愛媛工場で利用 回収したCO2を基に「飼料製造」 展開している住 計 の 出 力 は NO 11 万 ㌔ ㍗ ほ に硫黄を含む疎水性アミ とも処理が可能である、 S Carbon dioxide Cap セイフでセキュアに対 が「危険」である。しか 2 )の検 す る 日 本 語 表 記 に は、 し、どちらも概念的で、 ture and Storage 30 10 2016年(平成28年)10月31日 新エネルギー新聞 隔週 月曜日発行 第64号
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