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総合理工学研究科
フォトニクス分析の新たなブレークスルー
生命理工学コース
研究テーマ
生体適合性材料にかかわる研究
キーワード : 血液適合性 水の構造
主研究担当者 :望月
明①
どのような研究課題に取り組むのか
①
Background and Motivation
我々は材料と生体との反応を研究することで新た
な生体適合性材料(医用材料)を創製あるいはその
設計指針を提案することを目指している。
医療用高分子材料において欠かせない生体適合
性はいまだにその発現機構が十分解明されていな
い。我々は、その発現の機構を解明し、材料設計の
指針を得ることをも目的にしている。さらに埋め込み
材料に応用することを目指し組織適合性に優れる材
料あるいは表面を創製しようとしている。
どのような点が新しいか
Originality
※研究風景や写真、研究に関する図等
血液適合性発現機構解明に当たり我々は高分子
材料中の水の構造が適合性発現に深く関与してい
ると仮説を立て、その立証に努めている。種々の高
分子材料を合成し、血液評価を進めるとともに、熱分
析や NMR を利用し材料中の水の構造を互作用の強
さ、運動性の観点から解析、血液適合性との相関を
探っている。埋め込み材料については炭素薄膜
(DLC)を中心にその表面に各種官能基を導入し、組
織適合性との相関を研究している。
研究展望とインパクト
Impact and Perspective
血液適合性発現機構に関しては中程度に高分子
と相互作用した水が重要な役割を果たしていること
を実証しつつある。また、この時、高分子側について
は分子運動性が高いものほど良好な結果を出して
いることを解明しつつある。
DLC についてはアニオン性基とカチオン性基を併
せ持つ表面としたときに、血液適合性が発現するこ
とを明らかにしつつある。
研究グループからの論文
“Study on the Water Structure and Blood Compatibility of
Poly(acryloylmorpholine - r-butyl methacrylate)”
Journal of Biomaterials Science polymer edition 21, 1895-1910, 2010
“Blood Compatibility of Gas Plasma-Treated Diamond-like Carbon Surface Effect of physicochemical properties of DLC surface on blood compatibility”
Material Science and Engineering C 31, 567-573, 2010
◆電子メール:azmochi※wing.ncc.u-tokai.ac.jp(※印を@へ変更して下さい)