2015年4月1日 みずほディーラーズアイ みずほデ ズ イ (2015年4月号) みずほ銀行 みずほ銀行|みずほディーラーズアイ 目次 米ドル相場 2 韓国ウォン相場 ユ ロ相場 ユーロ相場 4 台湾ドル相場 10 英ポンド相場 6 香港ドル相場 11 豪ドル相場 7 中国人民元相場 12 カナダドル相場 8 シンガポールドル相場 シンガポ ルドル相場 13 タイバーツ相場 14 マレーシアリンギ相場 15 イン ネシアル ア相場 インドネシアルピア相場 16 フィリピンペソ相場 17 インドルピー相場 18 9 当資料は情報提供のみを目的として作成したものであり、特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると判断した情報に基づいて作成されていますが、その正確性、確実性を保証するも のではありません。ここに記載された内容は事前連絡なしに変更されることもあります。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願い申し上げます。また、当資料の著作権はみずほ銀行に属 し、その目的を問わず無断で引用または複製することを禁じます。 1 みずほ銀行|みずほディーラーズアイ 予想レンジ: 米ドル相場 USD/JPY 116.00 ~ 122.00 国際為替部 為替営業第二チーム 下山 泰典 ■ 先月の為替相場 ■ 今月の見通し ■ 今月のつぶやき(現地からの声) 3月のドル/円相場は、月初に発表された米2月雇用統計、および月中の FOMCにより大きく動意づいた。 2日、119円台後半でオープンしたドル/円相場は節目の5,000を超えたナス 2日、119円台後半でオ プンしたドル/円相場は節目の5,000を超えたナ ダック総合指数等堅調な株式市場を受けて120円台前半まで上昇する。そ の後3日には、本田内閣官房参与の「日銀は追加緩和を控えるべき」との発 言等が意識され119円台前半まで軟化する局面もあったが、基本的には6日 発表の米2月雇用統計を控えて様子見ムードとなる。注目された同統計にお いて底堅い雇用環境が確認されるとドルは全面高となり、ドル/円も投機筋 のポジション調整のオーダーを巻き込みながら年初来高値となる121.29まで 値を上げた。翌週9日は高値圏で推移したのち、翌10日にはフィッシャー・ダ ラス連銀総裁のタカ派な発言が意識されると 昨年高値の121 86を上抜け ラス連銀総裁のタカ派な発言が意識されると、昨年高値の121.86を上抜け、 一気に3月の高値となる122.04まで上昇した。しかし、米大統領経済諮問委 員会(CEA)のファーマン委員長が「強いドルは米経済に吹き付ける向かい 風」と述べたことが材料視され、121円割れまで急反落した。その後は、市場 参加者の意識が17-18日のFOMCに集中し、同日までは120円台後半~121 円台半ばでの小幅な値動きに終始した。 注目されたFOMCでは、声明文から"patient"が削除され利上げに対する準 備がなされたものの、2015年末のFOMC参加者の政策金利見通しが昨年12 月時点から0.5%ポイント下方修正され0.625%となったことで6月利上げ観 測が後退、米長期金利が大幅に低下したことでドルも大きく売られ、ドル/円 相場は一時119円台前半まで下落した。その後は押し目買い等にサポートさ れ121円台前半まで値を戻す局面はあったが、やはりFOMCを経て早期利 上げ観測が剥落した影響は大きく、翌週半ばにかけて119円台まで下落す るなど上値の重い展開が継続した。加えて、26日にはサウジアラビア等によ るイエメン空爆の報道を受けて月安値となる118.33まで下落した。このレベ ルでは実需筋・投機筋のドル買い意欲が強く119円台半ばまで戻した。その では実需筋 投機筋 ド 買 意欲が強く 円台半ばまで戻した そ 後、市場予想を下回る米10~12月期GDPや金融政策についてのイエレン FRB議長の講演等はあったが、相場への影響は限定的となった。 最終週は、30日の海外時間にドル買いおよび円売りが強まり120円台前半ま で戻すが、このレベルでは投機筋による利益確定売りの意欲も強く、また本 邦企業による年度末の円転フロー等も意識され上値は限定的となり、結局 120.15でクローズした。 今月のドル/円相場は、やや上値の重い展開を予想する。 ポイントを米国サイド・日本サイドで分けて考える。まず、米国サイドでは、利 上げ開始時期が最大の注目点だろう。先月のFOMCまでは今年6月かもしく は9月には初回の利上げが行われるだろうとの観測が大勢だったが、同会合 で2015年末のFOMC参加者による政策金利見通しが大きく引き下げられた ことで6月利上げの可能性は極めて低くなった印象だ。会合以降のイエレン FRB議長の発言をみても、年内には利上げが開始されそうだが、今後の経 済指標次第では、時期は9月からさらに後ずれする可能性さえ意識させる。 FRB高官から相次ぐドル高牽制ともとれる発言も注意したいところだ。これま では早期利上げ期待を背景にドルが買われ、ドルインデックスが節目の100 を超えるなど やや過熱感があ たように感じる 利上げに向か ていること を超えるなど、やや過熱感があったように感じる。利上げに向かっていること は事実であり、ドルが過度に売られることはなかろうが、今後はドルの上値が 押さえられる可能性があるだろう。また、ドル相場と相関の高い米長期金利 についても日・欧でのQE等を受けて世界中で金利低下傾向にある中、利回 りを重視する機関投資家を中心に米長期債への需要は強く、米長期金利に は低下圧力がかかりやすい。以上を勘案すると今後のドル相場は上値の重 い展開を予想する。 方、日本サイドでは、日銀による追加緩和の可能性、および今月の統 一方、日本サイドでは、日銀による追加緩和の可能性、および今月の統一 地方選挙が意識される。まず前者では、7~8日の会合に加え、30日に展望 リポートの発表される会合が予定されている。物価目標は未達であり追加緩 和の可能性がないとは言えないが、黒田日銀総裁の最近の発言では、「デ フレ心理は明らかに変化している」や、「物価は15年度を中心とする期間に 2%に達する」等、物価目標に対して強気なものが目立つ。これらをみるに、 追加緩和が決定される可能性は限定的だろう。加えて、統一地方選挙の観 点からも、必要以上の円安容認発言等は控えられると思われる。以上を考え ると 昨年末 ように円が積極的に売られる理由には乏しく むしろ ると、昨年末のように円が積極的に売られる理由には乏しく、むしろIMMのポ ポ ジションにもみられるように、市場参加者が円のトレードから離れてしまう可能 性もあるだろう。 また、イエメン情勢等の地政学的リスクの存在を考えると、積極的にリスクポ ジションを取りづらい局面とも言える。 日米の金融当局のスタンスの変化等があれば大きな値動きとなる可能性も あるため、上下双方向のリスクには常に注意を払いたいが、以上の観点から は基本的にはやや上値の重い展開を予想する は基本的にはやや上値の重い展開を予想する。 アメリカのバレンタインデーは日本と少し違いま す。プレゼントは女性から男性へと限らず、むし ろ、恋人同士や夫婦の間なら男性の方が女性へプレ ろ、恋人同 や夫婦の間なら男性の方が女性 プ ゼントをします。日本のような義理チョコの習慣も ありません。子供たちは学校で、男の子、女の子に 限らずちょっとしたお菓子やカードを配ったりしま す。ホワイトデーはアメリカにはありません。バレ ンタインデーに何かをプレゼントしてもお返しはも らえません。 (米州資金部 高橋 勝彦) (資料)ブルームバーグ ■ 為替の動き 122 USD/JPY 121 120 119 118 117 116 115 15/01 15/02 15/03 15/04 (資料)ブルームバーグ ■ 株価指数の動き 20000 19600 19200 18800 18400 18000 17600 17200 16800 16400 15/01 / 日経平均株価指数 18400 3/3 NYダウ平均(右軸) 18000 3/4 3/4 17600 3/6 3/6 3/12 17200 3/24 3/27 15/02 / 15/03 / 16800 15/04 / (資料)ブルームバーグ ■ 先月の注目イベント 発表日 3/27 イベント 米ISM製造業景況指数 米ISM非製造業景況指数 米ADP雇用統計 米非農業部門雇用者数 米失業率 米小売売上高(前月比) 米コアCPI(前年比) 日コアCPI(前年比) 米GDP3次(前期比年率) 期間 2月 2月 2月 2月 2月 2月 2月 2月 4Q 予想 53.0 56.5 219K 235K 5.6% 0.3% 1.7% 2.1% 2.4% 結果 52.9 56.9 212K 295K 5.5% -0.6% 1.7% 2.0% 2.2% 前回 53.5 56.7 250K 239K 5.7% -0.8% 1.6% 2.2% 2.2% 2 お客さま各位 ここではレポートの一部をご紹介 しています。 レポート全ページをご希望の方は、 お取引いただいているみずほ銀行の お取扱店、またはお取引担当部まで お問い合わせください。 以 上
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