1 NYマーケットレポート(2015年 4月 13日) NY 市場では、浜田宏一内閣

NYマーケットレポート(2015年 4月 16日)
NY 市場では、序盤に発表された米失業保険申請件数が市場予想より悪化したことや、米住宅着工件数が予想を下回る結果となったことを
受けて、ドルは主要通貨に対してやや軟調な動きとなった。その後に発表された米製造業関連の経済指標が、予想を上回る結果となったこ
とや、米長期債利回りが上昇したことから、ドル買い・円売りが優勢となり、クロス円も堅調な動きとなった。しかし、終盤には長期債利回りが
一転して低下したことから、ドルは再び軟調な動きとなる場面もあった。ドルは、スウェーデン・クローナや豪ドルなど資源輸出国通貨に対し
て特に下げる動きとなった。
(出所:SBILM)
1
NY 市場レポート
21:00
ドル/円 119.09
ユーロ/円 127.75
ユーロ/ドル 1.0728
21:00
欧州株式市場
米主要株
株価
前日比
英 FT100
7068.23
-28.55
仏 CAC40
5221.09
-33.26
独 DAX
12022.14
-209.20
(出所:SBILM)
21:00
≪企業決算≫
米ゴールドマン
第 1四半期 1株利益 6.00ドル(予想 4.26ドル)
米シティ
1-3月期 一部項目除く株利益 1.52ドル(予想 1.39ドル)
21:30
≪ 経済指標の結果 ≫
新規失業保険申請件数 29.4万件(予想 28.0万件・前回
前回発表の 28.1万件から 28.2万件に修正
失業保険継続受給者数 226.8万人(予想 232.3万人・前回
前回発表の 230.4万人から 230.8万人に修正
28.2万件)
230.8万人)
(出所:ブルームバーグ)
2
(出所:ブルームバーグ)
経済指標データ
≪新規失業保険申請件数・継続受給者数≫
申請件数・・・前週比・・4週移動平均・・受給者数・・受給者比率
15/04/04・・・294,000・・・+12,000・・・282,750・・・・****・・・***
15/04/04・・・282,000・・・+15,000・・・282,500・・・・2,268,000・・・・1.7%
15/03/28・・・267,000・・・-21,000・・・285,250・・・・2,308,000・・・・1.7%
15/03/21・・・288,000・・・ -5,000・・・300,250・・・・2,327,000・・・・1.7%
15/03/14・・・293,000・・・
0・・・305,250・・・・2,413,000・・・・1.8%
15/03/07・・・293,000・・・-34,000・・・302,500・・・・2,399,000・・・・1.8%
15/02/28・・・327,000・・・+19,000・・・305,500・・・・2,414,000・・・・1.8%
15/02/21・・・308,000・・・+23,000・・・294,750・・・・2,405,000・・・・1.8%
15/02/14・・・285,000・・・-17,000・・・284,500・・・・2,369,000・・・・1.8%
15/02/07・・・302,000・・・+18,000・・・288,500・・・・2,402,000・・・・1.8%
受給者数は集計が 1週間遅れる
21:30
≪ 経済指標の結果 ≫
3月米住宅着工件数 103.9万件(予想 104.0万件・前回
前回発表の 89.7万件から 90.8万件に修正
3月米住宅着工件数(前月比) 2.0%(予想
前回発表の-17.0%から-15.3%に修正
15.9%・前回
3月米建設許可件数 103.9万件(予想 108.1万件・前回
前回発表の 109.2万件から 110.2万件に修正
3月米建設許可件数(前月比) -5.7%(予想
前回発表の 3.0%から 4.0%に修正
-1.9%・前回
3
90.8万件)
-15.3%)
110.2万件)
4.0%)
(出所:ブルームバーグ)
経済指標データ
≪米住宅着工・許可件数≫
3月・・ 2月・・ 1月・・ 12月・・ 11月・・10月
住宅着工件数・・・92.6・・90.8・・107.2・・108.1・・101.5・・109.2
一戸建て住宅・・・61.8・・59.2・・ 69.8・・ 72.5・・ 67.4・・ 71.6
集合住宅・・・・・30.8・・31.6・・ 37.4・・ 35.6・・ 34.1・・ 37.6
許可件数・・・・・103.9・・110.2・・106.0・・106.0・・106.0・・110.2
一戸建て住宅・・・ 63.6・・ 62.3・・ 66.1・・ 67.5・・ 65.4・・ 64.3
集合住宅・・・・・ 40.3・・ 47.9・・ 39.9・・ 38.5・・ 40.6・・ 45.9
前月比(%)
住宅着工・・・・・ 4.4・・-15.3・・-0.8・・ 6.5・・-7.1・・ 6.2
住宅建設許可・・・-5.7・・ 4.0・・ 0.0・・ 0.0・・-3.8・・ 6.1
22:33
米主要株価
米主要株
株価
前日比
ダウ平均
18098.43
-14.18
ナスダック
5002.70
-8.32
(出所:SBILM)
4
23:00
≪ 経済指標の結果 ≫
4月フィラデルフィア連銀景況指数
7.5(予想
6.0・前回
5.0)
(出所:ブルームバーグ)
経済指標データ
≪フィラデルフィア連銀指数≫
4月・・ 3月・・ 2月・・ 1月・・12月・・11月
景況指数・・・ 7.5・・ 5.0・・ 5.2・・ 6.3・・24.3・・40.2
仕入価格・・・-7.5・・ -3.0・・ 4.7・・ 9.8・・14.4・・15.8
販売価格・・・-4.1・・ -6.4・・-0.2・・ -0.2・・ 9.8・・10.0
新規受注・・・ 0.7・・ 3.9・・ 5.4・・ 8.5・・13.6・・32.4
出荷・・・・・-1.8・・ -7.8・・ 8.1・・ -6.9・・15.1・・29.6
受注残・・・・-7.1・・-13.8・・ 7.3・・ -8.6・・ 2.7・・ 7.8
入荷遅滞・・・ 0.5・・-13.8・・-4.6・・-11.0・・-0.2・・ 5.8
在庫水準・・・ 1.5・・ -2.3・・15.2・・ -0.7・・ 7.3・・ 6.5
雇用者数・・・11.5・・ 3.5・・ 3.9・・ -2.0・・ 8.4・・20.3
6ヵ月先予想
4月・・3月・・2月・・1月・・12月・・11月
景況指数・・・35.5・・32.0・・29.7・・50.9・・50.4・・55.0
仕入価格・・・19.9・・27.5・・32.2・・26.0・・22.3・・30.5
販売価格・・・10.7・・ 7.4・・19.3・・20.7・・20.6・・18.7
新規受注・・・30.8・・34.3・・42.8・・44.8・・44.8・・47.6
出荷・・・・・34.0・・32.3・・38.2・・40.8・・47.5・・50.5
受注残・・・・16.6・・ 8.7・・ 7.9・・ 9.7・・17.4・・17.1
入荷遅滞・・・-0.2・・ 1.9・・-0.2・・ 8.1・・ 3.7・・ 6.6
在庫水準・・・-5.4・・-0.6・・ 0.0・・ 7.2・・11.8・・11.3
雇用者数・・・20.6・・14.4・・26.8・・24.0・・24.9・・30.6
23:15
≪ 要人発言 ≫
プーチン露大統領
・「北方領土での協力めぐり日本と対話の用意」
5
23:20
≪ 要人発言 ≫
フィッシャー米 FRB副議長
・「ドル高は米経済成長に幾らか影響」
・「第 1四半期米経済は不調、第 2四半期は分からない」
・「利上げは経済の展開次第になる」
・「利上げしても政策は依然として緩和的」
・「金利据え置き、市場はいつまでも依存できない」
23:30
≪ NY株式市場 序盤≫
序盤の株式市場は、米失業保険申請件数が市場予想を上回り、米経済の先行きを警戒した売りが出た。また、原油
相場が反落したことで、石油大手の収益悪化懸念で石油銘柄が下落したことも圧迫要因となった。
23:45
≪ 要人発言 ≫
ラガルド IMF専務理事
・「ドルの急上昇は乱暴なほどだ」
・「FOMCは段階的に引き締めへ」
・「ギリシャの返済遅延は支持しない」
≪ 経済指標のポイント ≫
(1)米失業保険申請件数は、前週比+1.2万件の 29.4万件となり、市場予想の 28万件を上回った。申請件数の 4
週移動平均は、前週比+250件の 28万 2750人。また、集計が 1週遅れる失業保険継続受給者数は、前週比-4万人の
226万 8000人となり、2000年 12月 9日までの週以来の低水準となった。受給者総数の 4週移動平均は、前週比-3
万 2750人の 232.9万人となり、2000年 12月 30日までの週以来の少ない水準となった。そして、受給者比率は、前
週比横ばいの 1.7%だった。
(2)3月の米住宅着工件数は、年率換算で前月比+2.0%の 92.6万件となり、3ヵ月ぶりにプラスに転じた。ただ、
市場予想の 104万件を下回り、2ヵ月連続で大台の 100万件を下回る結果となった。前年同月比では-2.5%。主力の
一戸建て住宅が増えたことで、全体を押し上げたものの伸びは鈍く、消費者の住宅購入に対する慎重姿勢が続いて
いることが示された。
①着工件数では、一戸建て住宅が前月比+4.4%の 61.8万件と 3ヵ月ぶりに増加、それ以外の集合住宅は-2.5%の
30.8万件と 2ヵ月連続のマイナスとなった。
②地域別では、北東部が+210%と記録的な伸びを示し、中西部は+31.3%、最大市場の南部が-3.5%、西部が-19.3%
となった。
③着工件数の先行指標となる建設許可件数は、前月比-5.7%の 103.9万件となり、昨年 9月以来の低水準となり、
市場予想の 108万件も下回った。前年同月比では+2.9%となった。
欧州主要株価
終値
前日比
英 FT100
7060.45
-36.33
仏 CAC40
独 DAX
ストック欧州 600 指数
ユーロファースト 300 指数
スペイン IBEX35 指数
イタリア FTSE MIB 指数
5224.49
11998.86
410.93
1635.76
11611.70
23610.81
-29.86
-232.48
-3.13
-14.39
南ア アフリカ全株指数
54262.27
-166.70
-419.73
+541.70
(出所:SBILM)
6
≪欧州株式市場≫
欧州株式市場は、ギリシャ政府が IMFに融資返済の先延ばしを非公式に打診していたとの報道を受けて、ギリシャ
債務問題に対する先行き警戒感が広がり、主要株価は軟調な動きとなった。
(出所:ブルームバーグ)
1:00
米主要株価・中盤
ダウ 18094.72(-17.93)、S&P500 2102.57(-4.06)
ナスダック
5007.09(-3.95)
≪ NY債券市場 ・午前≫
序盤のニューヨーク債券市場は、フィッシャーFRB副議長がテレビの番組で、賃金に上昇圧力が高まっているとの見
方を示したことをきっかけに米国の早期利上げに対する警戒感が広がり、売りが先行した。ただ、米国の住宅着工
件数や週間失業保険申請件数が市場予想より悪い内容だったことから、買われる場面もあった。
午前の利回りは、30年債が 2.59%(前日 2.54%)、10年債が 1.92%(1.89%)、7年債が 1.67%(1.65%)、5
年債が 1.33%(1.32%)、3年債が 0.85%(0.84%)、2年債が 0.51%(0.50%)。
≪欧州のポイント≫
①ポーランド中銀総裁は、利下げが打ち止めになったことを正式に認めた。一方、ECBの量的緩和を背景とする通貨
ズロチのユーロに対する急騰については、懸念を示さなかった。中銀は、予想通り政策金利を 1.50%に据え置いた。
ベルカ総裁はその後の会見で「政策委員会が利下げ打ち止めを決めてから 1ヵ月が経過した段階で、特に想定外の
事態が起きていない中で、何か政策変更の検討を始めるのは不自然だし、恐らくは愚かなことだろう」と語った。
②フランス国債庁が実施した国債入札で、5年債の利回りが初めてマイナスとなった。フランス国債庁は 34億 4600
万ユーロ(36億 6000万ドル)の 5年債入札を実施。平均利回りは-0.03%で、3月の前回入札時の 0.04%を下回っ
た。利回りがマイナスにもかかわらず需要は強く、57億 2100万ユーロの応札があった。
③ギリシャのマルダス財務副大臣は、短期証券(Tビル)入札に中国の投資家が参加し、1億ユーロ分を購入したと
明らかにした。詳細についての説明は控えた。ギリシャは国際債権団との金融支援交渉が難航しており、Tビルのロ
ールオーバーを渋る海外投資家が出ている。この中、政府はロシアや中国へ援助を申し入れつつ、あくまで欧州か
らの援助が中心だとしている。
④英紙は、財政危機に陥っているギリシャ政府が今月初め、IMFに融資返済の先延ばしを非公式に打診したが、IMF
が拒否したと報じた。ギリシャがデフォルトに陥る のではないかとの警戒感が金融市場で強まり、国債が大きく売
られた。ギリシャ政府は、IMFに対し、5月だけで約 10億ユーロ(約 1280億円)を返済する必要がある。ギリシャ
は資金繰りに窮しており EUなどから早期に金融 支援を受けたい考え。しかし、支援条件となっている同国の財政
7
改革に関して EU側の同意を得られておらず、24日のユーロ圏財務相会合で、支援を決定できるかどうか見通せない
状況だ。
2:05
≪ 要人発言 ≫
ロックハート・アトランタ連銀総裁
・「強いドルは純輸出への重し」
・「経済が急速に悪化しているとは思わない」
・「最近のインフレ統計、軟調な数字が続いている」
2:10
≪ 要人発言 ≫
メスター・クリーブランド連銀総裁
・「初回利上げは比較的早期、成長上向けば」
・「早期利上げは段階的な追加利上げペース確実にできる」
・「今年と来年にかけ、経済は 3%成長に回復へ」
・「インフレは 2016年後期に目標達成すると確信」
2:35
≪ 要人発言 ≫
ローゼングレン・ボストン連銀総裁
・「利上げの前提条件はまだ達成されていない」
・「利上げを正当化するにはデータの改善が必要」
・「1-3月成長、前期から大きく減速した可能性も」
3:45
NY金は、中心限月が前日比 3.30ドル安の 1オンス=1198.00ドルで取引を終了した。
4:35
NY原油は、中心限月が前日 0.32ドル高の 1バレル=56.71ドルで取引を終了した。
4:45
≪ 要人発言 ≫
黒田日銀総裁~ワシントンで記者団に
・「日本経済は、緩やかな回復トレンドが続いている」
・「必要とあれば、躊躇なく政策を調整する」
・「物価のトレンドはしっかりしている」
・「IMFとは需給ギャップと物価の期待への見方に違い」
・「物価は 2%の目標に向かっていく見通し」
・「日本経済の好循環はさらに改善していく」
主要商品
終 値
前日比
NY GOLD
1198.00
-3.30
NY 原油
56.71
+0.32
(出所:SBILM)
8
≪ NY金市場 ≫
NY金は、米製造業関連の景況指数が市場予想を上回り、米 FRBによる年内利上げへの警戒感が強まったことから
売りが優勢となった。
(出所:ブルームバーグ)
≪ NY原油市場 ≫
NY原油は、米国の原油生産が減少に向かうとの見方に加え、イエメンで部族勢力が石油関連施設を制圧したとの
報道を受けて、中東原油の供給不安も広がったことが押し上げ材料となった。ただ、OPECが月報で加盟国の 3月の
生産量の増加を報告したことが嫌気され、売られる場面もあった。終値ベースでは、昨年 12月下旬以来の高値水準
となった。
(出所:ブルームバーグ)
主要株価
終値
前日比
高値
安値
ダウ平均株価
18105.77
2104.79
5007.79
-6.84
18169.26
18063.86
-1.64
-3.23
2111.30
5016.00
2100.02
4996.00
S&P500 種
ナスダック
(出所:SBILM)
9
≪米株式市場≫
米株式市場は、米失業保険申請件数が市場予想を上回ったことから、米経済の先行きを警戒した売りが先行した。
また、原油相場が反落したことで、石油大手の収益悪化懸念が広がり、石油銘柄が下落したことも圧迫要因となり、
主要株価は小幅安となった。ダウ平均株価は、序盤から軟調な展開が続き、一時前日比 56ドル高まで上昇する場面
もあったものの、終盤には再びマイナス圏まで下落する動きとなった。
(出所:ブルームバーグ)
主要通貨
NY 終値
NY 高値
NY 安値
USD/JPY
119.12
119.44
118.83
EUR/JPY
128.15
128.57
127.53
GBP/JPY
177.81
178.05
177.43
AUD/JPY
NZD/JPY
92.76
91.29
93.01
91.53
92.47
90.87
EUR/USD
1.0759
1.0818
1.0685
AUD/USD
0.7787
0.7823
0.7756
(出所:SBILM)
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≪外国為替市場≫
外国為替市場は、序盤に発表された米経済指標が市場予想より悪化する結果となったことを受けて、ドルは主要通
貨に対してやや軟調な動きとなった。その後は、円が主要通貨に対して軟調な動きとなり、ドル円・クロス円は小
動きながら堅調な動きとなった。
(出所:ブルームバーグ)
提供:SBI リクイディティ・マーケット株式会社
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