1 NYマーケットレポート(2015年 2月 16日) 外国為替市場は、米国が

NYマーケットレポート(2015年 2月 23日)
NY市場では、欧州市場の流れを受けて、序盤のドル円・クロス円はやや上値の重い動きとなった。しかし、下値は限定的となり、その後は
値を戻す動きとなった。ドルは、米国の中古住宅販売件数が 2 ヵ月ぶりに前月比でマイナスとなるなど、冴えない内容となったことから、上値
の重い動きとなった。また、翌日の FRB 議長の議会証言を控えて様子見ムードも強く、終盤まで上値の重い展開が続いた。一方、ユーロは、
ギリシャが救済措置に対する公約リストを 24 日に提出との報道を受けて、ギリシャ債務問題に対する懸念が後退したとの思惑から堅調な
動きとなる場面もあったが、上値は限定的となった。
(出所:SBILM)
1
NY 市場レポート
欧州タイム
21:30
≪ 経済指標の結果 ≫
2月トルコ経済信頼感指数 103.4(前回 103.2)
2月トルコ設備稼働率 72.8(前回 73.7)
(出所:ブルームバーグ)
22:00
ドル/円 119.07
ユーロ/円 134.58
ユーロ/ドル 1.1305
2
22:00
欧州株式市場・米株価指数先物
欧州主要株価
株価
前日比
米株価先物
株価
前日比
英 FT100
6887.41
-27.79
ダウ INDEX
FUTURE
18072
-32
仏 CAC40
4838.46
+7.56
S&P500
FUTURE
2103.70
-3.40
独 DAX
11097.08
+46.44
NASDAQ
FUTURE
4440.75
+2.75
(出所:SBILM)
22:30
≪ 経済指標の結果 ≫
1月シカゴ連銀全米活動指数 0.13(予想
前回発表の-0.05から-0.07に修正
0.05・前回
-0.07)
(出所:ブルームバーグ)
指標結果データ
≪シカゴ連備全米活動指数≫
1月・・12月・・11月・・10月・・9月・・8月
活動指数・・・0.13・・-0.07・・0.92・・0.30・・0.41・・-0.41
3ヵ月平均・・ 0.33・・ 0.38・・0.54・・0.19・・0.19・・ 0.13
3
23:00
≪ 経済指標の結果 ≫
12月メキシコ小売売上高(前月比) -0.9%(前回 0.8%)
12月メキシコ小売売上高(前年比)2.4%(予想 2.4%・前回
1.2%)
(出所:ブルームバーグ)
23:39
米主要株価
米主要株
株価
前日比
ダウ平均
18070.41
-70.03
ナスダック
4954.42
-1.55
(出所:SBILM)
0:00
≪ 経済指標の結果 ≫
1月米中古住宅販売件数 482万件(予想
前回発表の 504万件から 507万件に修正
1月中古住宅販売件数(前月比)
495万件・前回
-4.9%(予想
507万件)
-1.8%・前回
2.4%)
(出所:ブルームバーグ)
4
経済指標データ
≪中古住宅販売≫
1月・ 12月・ 11月・10月・ 9月・ 8月
販売戸数・・・・482・・507・・495・・516・・510・・500
北東部・・・・・ 63・・ 67・・ 68・・ 70・・ 68・・ 66
中西部・・・・・108・・111・・113・・120・・117・・121
南部・・・・・・207・・216・・210・・213・・209・・202
西部・・・・・・104・・112・・104・・113・・116・・116
0:30
≪ NY株式市場
序盤≫
序盤の株式市場は、ダウ平均が前週末、約 2ヵ月ぶりに過去最高値を更新したことで利益確定の動きが先行し、主
要株価は序盤から軟調な動きとなっている。
0:35
≪ 経済指標の結果 ≫
2月ダラス連銀製造業活動指数
-11.2(予想
-4.0・前回
-4.4)
(出所:ブルームバーグ)
≪ 経済指標のポイント ≫
(1)1月のシカゴ連銀全米活動指数は 0.13と、市場予想の 0.15を下回る結果となった。12月は-0.05から-0.07
に下方修正された。項目別 85指数中、48指数がプラスに寄与。37指数は悪化した。当該指数でゼロを下回ると米
国経済の成長率がトレンド成長率を下回ることを示唆する。
(2)NAR(全米不動産業者協会)が発表した 1月の中古住宅販売件数は、前月比-4.9%の 482万件と 2ヵ月ぶりに
減少となり、昨年 4月以来の低水準となった。前年は寒波で販売が落ち込んだことが影響し、前年同月比では+3.2%
となった。
①一戸建て住宅は、前月比-5.1%の 427万件、前年同月比で+3.9%。集合住宅は、前月比-3.5%の 55万件、前年
同月比で-1.8%となった。
②住宅在庫は、1月末時点で前月から+0.5%の 187万件、前年同月比は-0.5%となった。また、販売に対する在庫
率は 4.7ヵ月で前月比+6.8%となった。
③成約物件の中間販売価格は、前年同月比+6.2%の 19万 9600ドル。平均販売価格は+4.9%の 24万 8100ドル。
5
④地域別では、北東部が前月比-6.0%の 63万戸件、中西部は-2.7%の 108万戸件、最大市場の南部は-4.6%の 207
万戸件、西部は 7.1%の 104万件だった。
1:35
ユーログループ議長
・「ギリシャ改革の書簡を楽観している」
・「ギリシャ改革の書簡は十分強い内容だろう」
欧州主要株価
終値
前日比
英 FT100
6912.16
-3.04
仏 CAC40
独 DAX
4862.30
+31.40
+80.28
ストック欧州 600 指数
11130.92
385.08
+2.81
ユーロファースト 300 指数
スペイン IBEX35 指数
1535.08
+9.87
10981.20
イタリア FTSE MIB 指数
南ア アフリカ全株指数
21964.29
53336.46
+101.90
+121.72
+301.20
(出所:SBILM)
≪欧州株式市場≫
欧州株式市場は、まちまちの結果となった。ユーロ圏財務相会合が前週末にギリシャ金融支援の延長で合意したこ
とが好感され、主要株価は堅調な動きとなった。独 DAXは、最高値を更新する動きとなったものの、英 FTは、大手
金融の利益が予想を下回ったことを嫌気して小幅安となった。
(出所:ブルームバーグ)
2:00
米主要株価・中盤
ダウ 18104.57(-35.87)、
S&P500 2107.96(-2.34)、
6
ナスダック
4958.71(+2.75)
≪欧州のポイント≫
①ドイツ財務省のイエーガー報道官は、ギリシャが改革案を提出すればユーロ圏は 24日に電話会議を開いて検討す
る方針を明らかにした。報道官は、ギリシャの改革案が「一貫性があり妥当なもの」であることを期待していると
述べた。20日の合意に沿ってまず ECBと欧州委員会、IMFが内容を精査し意見を提出すると説明した。「これに基
づきユーログループの閣僚が検討を行う。現在の予定では電話会議になる」と述べた。
②2月の英小売売上高指数は、+1となり、前月の+39から大幅に低下し、2013年 11月以来の低水準を記録した。ス
ーパーや百貨店の売上高が落ち込んだことが影響した。また、納入業者への発注削減が 2013年 5月以来の大きさと
なったほか、向こう 3ヵ月について 5年余りぶりの大幅な人員削減を実施するとの見通しを示した。3月の期待指数
は+27と、2月の+42から低下した。
≪海外の話題≫
先週 1週間でギリシャの銀行から 30億ユーロの預金が流出した。前週の 20億ユーロからペースが加速しており、8
週間以内に資金不足に陥る可能性があると大手金融が指摘している。ギリシャの銀行は ECBとギリシャ中銀から最
大 1080億ユーロの調達が可能だが、すでに 850億ユーロを借り入れ融資枠の残りは 230億ユーロとなっている。18-19
日に 10億ユーロ超、20日だけで 10億ユーロ超の預金が引き出された。ギリシャの銀行からの預金流出が年初から
約 250億ユーロに達し、1週間あたり 30億ユーロを上回るペースと指摘した。
≪ NY債券市場 ・午前≫
序盤のニューヨーク債券市場は、イエレン FRB議長が今週の議会証言で利上げを急がない姿勢を示すとの見方が広
がり、買いが先行した。また、1月の米中古住宅販売数が市場予想を下回ったことで安全資産とされる米国債を逃避
的に買う動きも出て、相場を押し上げた。
午前の利回りは、30年債が 2.68%(前週末 2.72%)、10年債が 2.08%(2.11%)、7年債が 1.89%(1.92%)、5
年債が 1.55%(1.59%)、3年債が 1.02%(1.05%)、2年債が 0.61%(0.64%)。
2:50
≪ 要人発言 ≫
ギリシャ政府関係者
・「救済措置に関するリストを 24日送付へ」
・「公約リストを 24日EUに提出へ」
4:40
NY金は、中心限月が前週末比 4.10ドル安の 1オンス=1200.80ドルで取引を終了した。
5:30
NY原油は、中心限月が前週末比 1.36ドル安の 1バレル=49.45ドルで取引を終了した。
主要商品
NY GOLD
NY 原油
終 値
1200.80
49.45
前日比
-4.10
-1.36
(出所:SBILM)
7
≪ NY金市場 ≫
NY金は、前週末にギリシャ金融支援の延長で合意したことが、較的安全な資産とされる金の売り材料となった。
ただ、米中古住宅販売数が市場予想を下回ったことで、利上げに対す警戒感が後退したことから買われる場面もあ
った。
(出所:ブルームバーグ)
≪ NY原油市場 ≫
NY原油は、米国内で石油掘削装置の稼働減少の勢いが鈍化したとの報道を受けて、供給過剰への警戒感が強まっ
たことや、米製油所労働者のストライキの拡大で需要が落ち込むとの見方も圧迫要因となった。
(出所:ブルームバーグ)
主要株価
終値
前日比
高値
安値
ダウ平均株価
18116.84
-23.60
18141.21
18054.84
S&P500 種
2109.66
-0.64
2110.05
2103.00
ナスダック
4960.97
+5.01
4960.97
4939.56
(出所:SBILM)
8
≪米株式市場≫
米株式市場は、ダウ平均が前週末、約 2ヵ月ぶりに過去最高値を更新したことで、利益確定の動きが先行し、主要
株価は序盤から軟調な動きとなった。また、米住宅関連の経済指標が予想を下回る結果となったことも加わり、終
盤まで軟調な展開が続いた。ダウ平均株価は、序盤から軟調な動きとなり、一時前週末比で 85ドル安まで下げたも
のの、その後は小動きの展開が続いた。
(出所:ブルームバーグ)
主要通貨
NY 終値
NY 高値
NY 安値
USD/JPY
118.79
119.08
118.79
EUR/JPY
134.60
135.07
134.44
GBP/JPY
183.59
184.03
182.92
AUD/JPY
NZD/JPY
92.71
89.41
92.90
89.74
92.63
89.35
EUR/USD
1.1333
1.1361
1.1297
AUD/USD
0.7804
0.7813
0.7783
(出所:SBILM)
9
≪外国為替市場≫
外国為替市場は、欧州市場の流れを受けて、ドル円・クロス円は序盤軟調な動きとなった。ただ、その後は下落し
た反動で反発する動きも見られた。しかし、ドルは米国の経済指標が悪化したことや、イエレン FRB議長の議会証
言を控えて、上値の重い展開が終盤まで続いた。
(出所:ブルームバーグ)
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