みずほデ ズ イ みずほディーラーズアイ

2015年1月6日
みずほディーラーズアイ
みずほデ
ズ イ
(2015年1月号)
みずほ銀行
みずほ銀行|みずほディーラーズアイ
目次
米ドル相場
2
韓国ウォン相場
ユ ロ相場
ユーロ相場
4
台湾ドル相場
10
英ポンド相場
6
香港ドル相場
11
豪ドル相場
7
中国人民元相場
12
カナダドル相場
8
シンガポールドル相場
シンガポ
ルドル相場
13
タイバーツ相場
14
マレーシアリンギ相場
15
イン
ネシアル ア相場
インドネシアルピア相場
16
フィリピンペソ相場
17
インドルピー相場
18
9
当資料は情報提供のみを目的として作成したものであり、特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると判断した情報に基づいて作成されていますが、その正確性、確実性を保証するも
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1
みずほ銀行|みずほディーラーズアイ
予想レンジ:
米ドル相場
USD/JPY
115.00
~ 124.00
国際為替部 市場営業第二チーム 高田 裕
■ 先月の為替相場
■ 今月の見通し
先月のドル/円相場は、8日に年初来高値を達成し、その後16日に掛けて
急落するも反転し、年末に掛けてじり高となった。
今月のドル/円相場は一段の上昇を予想する。昨年末同様に米国の金融
政策動向を意識した相場展開が予想され、FRBの利上げ材料となる経済指
標や要人発言が確認された際には、上値を探る展開となるであろう。
上旬は往って来いの展開。118円台後半でスタートすると連日上伸し、8日
までは年初来高値を更新し続けたものの、結局117円台後半まで下落した。
1日は日経平均株価が堅調に推移する中、根強いドル買い需要を背景に一
時119 円丁度を突破すると、その後も米格付け会社による日本国債格下げ
等を背景に119円台前半まで円売りが進行した。その後小緩みするも、堅調
な米11月ISM 製造業景況指数や下げ止まらない原油相場を背景にドル買
い優勢となる中、FRB高官によるタカ派的な発言やドラギECB総裁からの緩
和発言が意識されるとドル/円は120円台まで上伸 更に予想比強い米11月
和発言が意識されるとドル/円は120円台まで上伸。更に予想比強い米11月
雇用統計を受けて121円台をつけると、8日には121.86円まで急騰した。しか
しその後は予想比弱い本邦7~9月期GDP(2次速報)や大幅安となった上海
株、米国株等を背景にリスク回避ムードが広がると、ドル/円は117円台後半
まで値を下げた。
中旬は16日に掛けて一時急落する場面が見られたものの、日米のイベント
を消化しつつ119円台半ばまで上伸した。11日は予想以上の伸びを示した
米11月小売売上高を受けてドル/円が119円台半ばまで回復したが、その後
14日の本邦衆院選挙が市場想定内に収まると材料出尽くしから15日には利
食いのドル売り優勢となる中、軟調な原油相場を背景に117円台後半まで下
落した。さらに、16日には緊急利上げを行うロシア中銀を横目に対ドル最安
値を更新するルーブルを受けてリスク回避ムードが高まると、ドル/円は
115.57円まで急落した。しかし注目のFOMC後のイエレンFRB議長の会見を
受けて米金利が上昇するとドル/円は反転上昇。19日には119.64円まで値を
上げた
上げた。
下旬は120円丁度を挟んだ動意薄の展開。22日に119円台前半でスタート
したドル/円は、前週までの流れを引き継いだ堅調な米国株を背景にリスク
回避ムードが和らぐと120円台を回復。23日の本邦祝日に120.82円をつけた
後は、市場参加者が少ない薄商いの中、120円台で推移し、30日に一時118
円台後半まで調整する局面も見られたが、結局年末は119円台後半で年越
えしている
えしている。
(資料)ブルームバーグ
■ 為替の動き
122
120
118
116
114
112
110
108
106
104
14/10
USD/JPY
14/11
14/12
15/01
まず米金融政策については、27~28日にFOMCが予定されている。前回
FOMCの声明文では、事実上のゼロ金利について「相当な期間」維持すると
していた文言を修正し、金融政策の正常化に着手することを「忍耐強く待
つ」アプローチが必要であるとの表現に置き換えられた。イエレン議長からは
FOMC後の記者会見で「少なくとも向こう数回の会合で正常化に着手する可
能性は低い」「数回とは2回を意味する」との発言もあり、当該コメントを勘案
すれば今次FOMCでの利上げは見送られ政策は現状維持と思われる その
すれば今次FOMCでの利上げは見送られ政策は現状維持と思われる。その
意味で注目すべきは前回と同様、フォワードガイダンス文言の変化の有無、
さらに変化した際にはその内容が焦点であり、仮にタカ派な内容となれば、
史上最高値を更新する米株相場の調整から一時的に円ショートポジション
が巻き戻される局面があり得よう。だがその後は、米金利が上伸するに連れ
てドル/円がサポートされる展開が予想される。
ただし、米政策金利の引き上げについては
経済指標次第」であるとのイ
ただし、米政策金利の引き上げについては「経済指標次第」であるとのイエ
レン議長のコメントもあることから、各種経済指標、特に労働市場の回復状況
を確認する上で、7日(水)の12月ADP雇用統計、9日(金)の12月雇用統計
には注目が集まろう。雇用統計については、11か月連続で非農業部門雇用
者数(NFP)が20万人を超えるか否か、また、平均時給の伸び率がポイントで
あり、NFPについては30万人超えした強い前回実績に比して弱い数字が確
認されたとしても、ドル/円の下値は限定的であろう。良好な内容が確認され
ればドル/円は一段と上昇すると思われる。
一方、台頭するデフレ観測を確認する意味では、16日(金)の12月CPIは
重要であろう。ミネアポリス連銀総裁からは足許のデフレ懸念を踏まえた新
たな量的緩和の実施も検討すべきとの発言もあることから、指標の内容次第
では利上げ開始時期の遅れが意識されドル/円の上値を押さえる展開もあり
得よう。また、軟調な原油市場を背景とするロシア情勢等の地政学リスクが意
識されリスク回避的なムードが高まる際には、ドル/円が大きく値を下げること
も予想され留意が必要だ
も予想され留意が必要だ。
(資料)ブルームバーグ
■ 株価指数の動き
18400
18000
17600
17200
16800
16400
16000
15600
15200
14800
14400
14/10
/
18400
日経平均株価指数
18000
NYダウ平均(右軸)
17600
17200
16800
16400
16000
14/11
/
14/12
/
(資料)ブルームバーグ
■ 先月の注目イベント
発表日
12/2
12/3
12/4
12/5
12/5
12/8
12/11
12/23
12/26
イベント
米ISM製造業景況指数
米ADP雇用統計
米ISM非製造業景況指数
米非農業部門雇用者数
米失業率
日GDP2次(前期比年率)
米小売売上高(前月比)
米GDP3次(前期比年率)
日CPI(前年比)
期間
11月
11月
11月
11月
11月
3Q
11月
3Q
11月
予想
58.0
222K
57 5
57.5
230K
5.8%
-0.5%
0.4%
4.3%
2.5%
結果
58.7
208K
59 3
59.3
321K
5.8%
-1.9%
0.7%
5.0%
2.4%
前回
59.0
230K
57 1
57.1
214K
5.8%
-1.6%
0.3%
3.9%
2.9%
15/01
/
2
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