宮崎県椎葉村間柏原(まかやばる)発電所更新工事が完了;pdf

News Release
日本工営株式会社
2015 年 3 月 26 日
宮崎県椎葉村間柏原(まかやばる)発電所更新工事が完了しました
日本工営株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:有元龍一)は、宮崎県椎葉村営間柏原発電
所更新工事を完了いたしました。
宮崎県椎葉村にある村営間柏原水力発電所は、昭和 29 年に運転を開始した発電所です。近年は老朽化が進
み最大出力が確保できず、修繕費用もかさむ状況にありました。
当社は 2013 年 6 月、EPC 契約(※)を椎葉村と締結し、調査、設計、許認可取得、施工、機器納入のすべ
てを手掛け、このたび無事故・無災害で工事を完了しました。
EPC 契約により各種の作業を同時並行で進めることができ、全体の工期や、発電所の停止期間を短縮できた
だけでなく、発注者側の負担も低減することができました。リニューアル後の売電価格は従来の約 3 倍と事
業収益性の高い価格となっていますが、この価格を確定させることができたのは、当社が一括で事業を請け
負い、各種作業と許認可手続きを同時に進めることができたためだと自負しております。
リニューアル後の発電所は、建屋をこれまでの木造から一新し、同地域の伝統ある石積みを施した外観を
備えました。撤去した機材は敷地内に展示されており、地域振興・教育啓発活動を推進する一助となること
が期待されています。
水車発電機はこれまでの横軸機から立軸機となり、設置面積がコンパクトになっただけでなく、季節によ
る流量変化に対応した運転が可能で、発電出力も約 9%増加しました(既設 680kW から 750kW に増加)。
また、取水計の電動化や遠隔監視システムを新たに導入したことで、関係者が発電所の状況をリアルタイ
ムで知ることができ、時代にふさわしい「スマート発電所」に生まれ変わりました。
当社は、発電可能地点の選定から調査、測量も含めた土木工事の計画と施工、発電設備の設計・製造と据
付工事まで、水力発電のすべてを手掛けることが可能です。今後もこれまでの経験とノウハウを活かし、老
朽化した水力発電所を新たに甦らせることで、地域の発展・活性化に貢献していきます。
※EPC 契約
設計(engineering)、調達(procurement)、建設(construction)を含む建設工事請負契約。この契約を結んだ業者が建設工
事の元請になり、一元的に各下請業者の手配、工事監理を行い、効率の良い工事を進める。
※FIT 制度
発電された電気を、一定期間・固定価格で電力会社等が買い取ることを国が義務付けるもの。通常新設の発電所のみが対象と
なるが、水力発電所は建設に長期間かかること、既設の施設の有効活用の観点から、FIT 制度の利用が可能となっている。
以上
―お問合せ先―
日本工営株式会社 総合企画部 コーポレートコミュニケーション室
TEL :03-5276-2454 Email: [email protected] ホームページ:http://www.n-koei.co.jp/
■発電設備の概要
建設地: 宮崎県東臼杵郡椎葉村下福良間柏原(村営間柏原水力発電所)
水車発電機:
立軸単輪ペルトン水車(既設横軸型を更新)
最大出力: 750kW(既設 680kW を向上)
年間発生電力量: 4,408,000kWh(椎葉村公表値)
■間柏原発電所
間柏原発電所全景
既設の発電設備
リニューアルした建屋と既設発電機材の展示
更新後の発電設備(立軸水車発電機)
―お問合せ先―
日本工営株式会社 総合企画部 コーポレートコミュニケーション室
TEL :03-5276-2454 Email: [email protected] ホームページ:http://www.n-koei.co.jp/