News Release

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日本工営株式会社
2016 年 7 月 15 日
北海道遠軽町白滝発電所が発電開始
日本工営グループの(株)工営エナジー(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:吉田 克己)は、北
海道紋別郡遠軽町白滝発電所の設備を更新し、このたび運転を開始いたしました。
白滝発電所は、工営エナジーが遠軽町から譲渡を受け、設備の更新を行った小水力発電所です。2016 年 7 月
2 日から発電を開始し、発電した電力は固定価格買取制度(FIT)に基づき売電します。工営エナジーは発電所
の建設資金と技術者を手当てし、設備更新の支援を行い、今後の運転・維持管理も実施します。
北海道遠軽町にある、当時町営の白滝発電所は、2011 年 9 月の台風で発生した洪水により水車、発電機、制
御装置などが浸水し、運転停止を余儀なくされました。遠軽町は発電事業の運転再開を検討しましたが、費用・
FIT 認定要件・事業リスク等を考慮すると発電再開が困難な状況でした。工営エナジーは、遠軽町との協議の
結果、発電事業を継続することで合意し、2014 年 9 月、譲渡契約を締結し既設設備の譲渡を受けました。
工営エナジーは、白滝発電所の浸水した水車、発電機、制御装置等は全て撤去し、新たな設備に更新すると
共に、今後安定した発電を継続するために土木設備を補強・更新しました。また、水車をこれまでの横軸フラ
ンシス機から流況の変化や負荷変動にも柔軟に対応できる両可動翼プロペラ機(S 型チューブラ水車)へ変更
しました。さらに、洪水による被害を防ぐために発電所の河川側に防水壁を設置するとともに、運転の安全性・
利便性を高めるために自動制水ゲートを設置しました。最大出力は設備更新後、220 キロワットから 260 キロ
ワットに増出力されます。発電した電気は全量を FIT により売電し、収益の一部は遠軽町への地域貢献として
役立てられます。
日本工営グループは、建設コンサルタントや電力関連事業などの既存事業で蓄積した技術・ノウハウを活用
する新分野として、小水力発電事業の拡大に力を注いでおり、すでに全国計 6 ヶ所で発電所を営業運転してい
ます。その中でも、本件は官から民へ設備譲渡が行われ、更新工事を行い、FIT で売電する初めての案件です。
白滝発電所もこれまでと同様に、当社独自の技術を取り入れた効率化により長期の安定化を図るとともに、
地域の宝でもある発電所の歴史を大切に受け継ぎながら、学習型観光による地域振興等にも活用していくこと
で「地域の発展・活性化」に寄与する水力発電所として運営してまいります。
※FIT 制度
発電された電気を、一定期間・固定価格で電力会社等が買い取ることを国が義務付けるもの。通常新設の発電
所のみが対象とされているが、既存の発電設備の更新であっても設備の更新により出力量が増加する場合には
制度の対象に含まれるため、FIT 制度の利用が可能となっている。
■発電設備の概要
建設地: 北海道紋別郡遠軽町白滝地内
水車発電機:
S 形チューブラ水車、横軸三相誘導発電機
最大出力: 260 キロワット
年間発生電力量: 約 216 万キロワットアワー(一般家庭約 600 軒分の使用量に相当)
―お問合せ先―
日本工営株式会社 総合企画部 コーポレートコミュニケーション室
TEL :03-5276-2454 Email: [email protected] ホームページ:http://www.n-koei.co.jp/
(参考情報)
■両可動翼プロペラ機(S 型チューブラ水車)
流況の変化や負荷変動にも柔軟に対応可能
■小中学校向け 紹介パンフレット
地元の小中学生の学習用パンフレットを作成
―お問合せ先―
日本工営株式会社 総合企画部 コーポレートコミュニケーション室
TEL :03-5276-2454 Email: [email protected] ホームページ:http://www.n-koei.co.jp/
■日本工営グループの小水力発電への取組み(2016 年 7 月時点)
当社は中期経営計画(NK-AIM ~世界で進化(Advance) 日本で深化(Intense) 発揮する真価(Merit))
において「再生可能エネルギー事業への進出」および「小水力発電事業の強化」を重点課題としており、全
社横断的に小水力発電事業を推進しています。
―お問合せ先―
日本工営株式会社 総合企画部 コーポレートコミュニケーション室
TEL :03-5276-2454 Email: [email protected] ホームページ:http://www.n-koei.co.jp/