最低賃金法違反(賃金不払)の疑いで書類送検 - 鹿児島労働局

厚生労働省
鹿児島労働局
Press Release
鹿児島労働基準監督署
担
鹿児島労働基準監督署発表
鹿児島市薬師一丁目 6 番 3 号
次
平 成 27 年 3 月 19 日
当
長
平松 弥生
第一方面主任監督官
池濱 輝生
電 話 099-214-9175
(音声案内 4 番)
最低賃金法違反(賃金不払)の疑いで書類送検
鹿児島労働基準監督署(署長
上田 拓夫)は、平成 27 年 3 月 18 日、最低賃金法違反
よしけん こ う む て ん
の疑いで、有限会社義建工務店及び同社代表取締役を鹿児島区検察庁に書類送検した。
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被疑者
(1)有限会社義建工務店(所在地:鹿児島市)
(2)同社代表取締役A(男性、47 歳)
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事件の概要
有限会社義建工務店は、木造住宅建築業を営んでおり、被疑者Aは同社の代表取
締役であるが、労働者4名に対して、鹿児島県最低賃金額(下記 3 の(2)参照)以
上で計算した、平成 26 年7月から同年8月までの賃金総額 641,060 円を、それぞ
れの所定支払日に支払わなかったものである。
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参考事項
(1)
本件は賃金不払事件であるが、賃金不払事件において最低賃金額以上の賃金を
支払わなかった場合には、労働基準法の特別法にあたる最低賃金法違反として処
理することとされている。
(2)
事件発生当時の鹿児島県最低賃金額(地域別最低賃金)は、平成 25 年 10 月 27 日
から同 26 年 10 月 18 日までは1時間当たり 665 円である。
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罪名・罰条
最低賃金法違反
同法第 4 条第1項(最低賃金の不払)
同法第 40 条(50 万円以下の罰金)
同法第 42 条(両罰規定)
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参考 関係法令
【最低賃金法】
第 4 条(最低賃金の効力)
使用者は、最低賃金の適用を受ける労働者に対し、その最低賃金額以上の賃金を支払わな
ければならない。
2
最低賃金の適用を受ける労働者と使用者との間の労働契約で最低賃金額に達しない賃金を
定めるものは、その部分については無効とする。この場合において、無効となった部分は、
最低賃金と同様の定をしたものとみなす。
(第 3~4 項省略)
第 40 条(罰則)
第 4 条第 1 項の規定に違反した者(地域別最低賃金及び船員に適用される特定最低賃金に係
るものに限る。)は、50 万円以下の罰金に処する。
第 42 条(両罰規定)
法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者が、その法人又は人の業
務に関して、前三条の違反行為をしたときは、行為者を罰するほか、その法人又は人に対して
も各本条の罰金刑を科する。
【労働基準法】
第 24 条(賃金の支払)
賃金は、通貨で、直接労働者に、その全額を支払わなければならない。ただし、法令若し
くは労働協約に別段の定めがある場合又は厚生労働省令で定める賃金について確実な支払
の方法で厚生労働省令で定めるものによる場合においては、通貨以外のもので支払い、また、
法令に別段の定めがある場合又は当該事業場の労働者の過半数で組織する労働組合がある
ときはその労働組合、労働者の過半数で組織する労働組合がないときは労働者の過半数を代
表する者との書面による協定がある場合においては、賃金の一部を控除して支払うことがで
きる。
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賃金は、毎月一回以上、一定の期日を定めて支払わなければならない。ただし、臨時に支払
われる賃金、賞与その他これに準ずるもので厚生労働省令で定める賃金(第八十九条におい
て「臨時の賃金等」という。)については、この限りでない。
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