大阪労働局 Press Release 大阪中央労働基準監督署発表 平 成 2 8 年 4 月 2 6 日 最低賃金法違反の疑いで書類送検 (所定支払日に賃金を支払わなかった疑い) 大阪中央労働基準監督署(署長 本廣澄夫)は、平成 28 年4月 26 日、株式会社 G.I.Communication 及び同法人の代表取締役を最低賃金法違反の疑いで、大阪地方検 察庁に書類送検した。 記 1 被疑者について じー あい こ み ゅ に け ー し ょ ん (1) 株式会社 G . I .Communication(以下「被疑会社」という。) 本店所在地 大阪府大阪市平野区 事務所所在地 大阪府大阪市中央区 事 業 内 容 通信回線利用加入者の募集に関する代理店業 (2) 同法人代表取締役(以下「被疑者」という。) 2 違反条文等 最低賃金法違反 同法第4条第1項 同法第 40 条 同法第 42 条 3 事件の概要 被疑者は、被疑会社の代表取締役として、労働者Aに対し、平成 27 年 3 月 1 日 から同月 31 日までの同年 3 月分賃金を所定支払日である同年 4 月 30 日に支払う に当たり、大阪府最低賃金額(1 時間 838 円)以上の賃金である 155,868 円を支払わ なければならないのに、これを全額支払わなかった。 4 参考事項 (1) 被疑者は、労働者A外 13 名に対し、平成 27 年3月 1 日から同年5月 31 日ま での同年3、4、5月分賃金をその所定支払日である同年4月 30 日、5月 29 日、6月 30 日に支払わなかった。当署が把握したところによれば、不払賃金 総額は 300 万円を超えた。 (2) 被疑会社は、平成 27 年6月末に事実上倒産状態となっている。 (3) 適用法条文は、別紙のとおり。 別紙 適 用 法 条 文 最低賃金法 (最低賃金の効力) 第四条 使用者は、最低賃金の適用を受ける労働者に対し、その最低賃金額以上の 賃金を支払わなければならない。 2 最低賃金の適用を受ける労働者と使用者との間の労働契約で最低賃金額に達し ない賃金を定めるものは、その部分については無効とする。この場合において、無効と なつた部分は、最低賃金と同様の定をしたものとみなす。 3 次に掲げる賃金は、前二項に規定する賃金に算入しない。 一 一月をこえない期間ごとに支払われる賃金以外の賃金で厚生労働省令で定 めるもの 4 二 通常の労働時間又は労働日の賃金以外の賃金で厚生労働省令で定めるもの 三 当該最低賃金において算入しないことを定める賃金 第一項及び第二項の規定は、労働者がその都合により所定労働時間若しくは所 定労働日の労働をしなかつた場合又は使用者が正当な理由により労働者に所定労働 時間若しくは所定労働日の労働をさせなかつた場合において、労働しなかつた時間又 は日に対応する限度で賃金を支払わないことを妨げるものではない。 (罰則) 第四十条 第四条第一項の規定に違反した者(地域別最低賃金及び船員に適用さ れる特定最低賃金に係るものに限る。)は、五十万円以下の罰金に処する。 第四十二条 法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者 が、その法人又は人の業務に関して、前三条の違反行為をしたときは、行為者を罰する ほか、その法人又は人に対しても各本条の罰金刑を科する。
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