づくり情報

2015/03/19
づくり情報
第
1号
庄内総合支庁 農業技術普及課
Tel. 0235-64-2103
◆技術のポイント◆
技術のポイント◆
苗作りが作柄を左右します。健苗育成で順調なスタートを切りましょう!
①浸種初日の
浸種初日の水温は
水温は、必ず 10℃以上
10 以上にします
以上にします。
にします。
②催芽は
催芽は、最適温度(
最適温度(30~
30~32℃)
32 )で行い、芽切れを
芽切れを確認
れを確認して
確認して
から播種
から播種します
播種します。
します。
● 種子消毒・浸種
1 薬剤消毒の場合、薬
薬剤消毒の場合、薬剤の使用量・希釈倍率や浸漬時間を守り
剤の使用量・希釈倍率や浸漬時間を守りましょう。
剤の使用量・希釈倍率や浸漬時間を守りましょう。
2 低水温で浸種を開始すると発芽率が低下するため、
浸種初日に水温10℃未満は厳禁
10℃未満は厳禁です。
℃未満は厳禁です。(薬剤
です。(薬剤
低水温で浸種を開始すると発芽率が低下するため、浸種初日に水温
種を開始すると発芽率が低下するため、浸種初日に水温10
消毒の場合の水温も
消毒の場合の水温も同様です
水温も同様です)
同様です)
3 浸種期間中は
(1)水温を 10~15℃に保ち、日平均積算水温を、ササニシキ、モチ品種などでは 100℃、はえぬき、
ひとめぼれ、つや姫、コシヒカリ、酒米品種、ふくひびき等では 120℃を目標にします。
(2)種子 10kg あたり 30 リットル以上の水に浸種し、吸水ムラを防ぐため、2~3 日に 1 回の割合で水
交換を行った際に、種子袋の位置の入替えをしましょう。
● 催芽
催芽時間は、十分に浸漬すれば、
催芽時間は、十分に浸漬すれば、通常
十分に浸漬すれば、通常20
通常20時間
20時間程度
時間程度です。
程度です。最適な温度(
です。最適な温度(30
最適な温度(30~
30 ~32℃)
32℃)を保ち、芽切
℃)を保ち、芽切
れ・鳩胸状態が確認できるまで行います。
今年の種子の催芽試験の結果、芽切れは良好でした。ただし、品種によっては休眠が深い場合が
ありますので、品種別に発芽の程度・揃いを必ず確認しましょう。
● 播種
播種量は、
播種量は、稚苗の場合、
稚苗の場合、催芽籾で
の場合、催芽籾で 180g/箱
0g/箱(乾籾で
/箱(乾籾で 150g/箱)、中苗の場合、催芽籾で
150g/箱)、中苗の場合、催芽籾で 120
120g/箱
(乾籾で 100g/箱)を目安に播種しましょう。
100g/箱)を目安に播種しましょう。
今年の種子は、昨年のものに比べて、千籾重が並~やや大きい傾向にありますので、播種機の設
定は、適正な播種量となるようにしましょう。
表 2 H27 播種用種子の千籾重
表 1 苗の種類と播種量の目安
葉数
(枚)
播種量
(乾籾 g/箱)
稚苗
2.5
120~150
中苗
3.5
100
苗種
H26 千籾重
(g)
27.1
H27 千籾重
(g)
27.1
差
(H27-H26)
±0
ひとめぼれ
27.6
27.9
+0.3
コシヒカリ
26.8
27.1
+0.3
つや姫
27.0
27.1
+0.1
はえぬき
● 温度管理
苗の種類に合わせた育苗日数(稚苗で
苗の種類に合わせた育苗日数(稚苗で 20~
20~25 日、中苗で 30~
30~35 日)を
日)を確保し、温度管理の徹底に
確保し、温度管理の徹底に
より、硬くて丈夫な苗に仕上げましょう。
無加温出芽の場合、出芽までは、日中の地温を 30~32℃にキープします。必ず温度計で地温を
確認し、35℃以上にならないようにします。出芽が揃ったら、ポリマルチを除去し、伸びすぎを防ぎま
しょう。短くずんぐりした苗作りが初期生育確保に重要です。
平成 27 年の稲作が
稲作が始まります。
まります。事故の
事故の無いよう農作業
いよう農作業を
農作業を行いましょう。
ましょう。