スーパーグローバル大学等事業 経済社会の発展を牽引するグローバル

スーパーグローバル大学等事業 経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援
中間評価結果
大 学 名
東京海洋大学
申請区分
タイプB:特色型
◇経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援プログラム委員会における評価(公表用)
(総括評価)
S
優れた取組状況であり、事業目的の達成が見込まれる。
(コメント)
本事業は、新興アジア諸国との連携なしに、将来の日本経済を成長軌道に乗せることができ
なくなった新たなグローバル環境を見据えて、アジアの人々の生活により深く入り込み、現地
のニーズを開拓し、海洋(自然)との共生に関する深い思慮を持ちつつ、産業プランを企画し、
それを戦略的思考で実現する能力を持ったグローバル人材の育成を目的とするものである。
本事業の学部・大学院教育改革は、TOEIC600点の学部4年次への進級要件化、学部3年次
での海外派遣型キャリア演習の新設、大学院前期課程授業の完全英語化という三つの野心的な
取組からなるが、どの取組に関しても計画が順調に進行している点は高く評価できる。特に、
卒業時の外国語力スタンダードを満たした学生数が数値目標を大幅に上回った点、学士課程在
籍者の海外留学者数が大幅に増加した点、また、外国人留学生数、大学院における外国語によ
る授業数及び外国人教員等数がそれぞれ数値目標を上回った点は評価できる。
また、海洋科学部4部門中3部門において全ての助教人事にテニュアトラック制を導入し、
国際公募を実施した点、助教人事で採用時に日本語能力を問わず英語能力のみ必須とした点、
教授・准教授の公募において「英語での授業が可能なこと」を応募要件とした点、海外の大学
で豊富な教育経験を有する准教授を雇用した点、海洋科学部の新規採用の20%を外国人教員
採用枠とした点等、教育体制のグローバル化を着実に実現しており高く評価できる。
更に、海洋科学部が、平成28年度入試から外部英語試験(TOEIC、TOEFL 等)の一定スコア
の取得を全学科の全試験区分の出願要件にすることを決定した点、平成26年度から TOEIC
650点以上の学生を対象とする少人数英語ディスカッション演習を開講した点、平成25年
度から4年次進級までに TOEIC600点を取得させるために在学生を対象とする TOEIC 点数別
の補習クラスを開講した点、留学先大学で専門科目レベルの履修が可能な力を養成するための
留学前準備教育を開講した点等は、学生の英語力を向上させるための入学時から留学時に及ぶ
一体的な取組となっており、他に一歩先んじたものとして評価できる。