元気が出る100のつぶやき

H26 全校朝 会の話 № 32
元気が出る 100のつぶやき
2015.3.9
校長
西谷
秀幸
「巣立 ちの会 」の 話。
20 11年 3月 11日 、午 後2時 46 分18 秒。
東 日 本 大 震 災 。マ グ ニ チ ュ ー ド9.0、 震 度7 。 これ ま で日 本で 起
こった地震の中で一番大きな地震であり、世界でも4番目という
超 巨大 地震で した 。
1~4年生はまだ板八小に入学していませんでした。この日の
こ とを 覚えて いる 人はど のく らいい ます か。
地震も長くて大きかったのですが、その後の津波で大きな被害
が 出ま した。
では 、写真 を何 枚か見 せま す。(スライ ド1 0枚)
亡 く な っ た 人 … 1 5 ,8 9 0 名 、 行 方 不 明 … 2 ,5 9 0 人 。 合 わ
せ ると 板八小 の児 童数の 13 2倍の 人数 にもな ります 。
明後日で、この東日本大震災から4年が経ちます。先日、校長
先 生は その被 災地 に行っ てき ました 。( スライ ド12 枚)
被災 地に行 って 、改め て「 人の命 の大 切さ」 や「絆 」に ついて 考え されら れま した。
そ し て、 こ の東 日本 大 震災 に つい て 、皆 さん が 大人 に なっ たと き 、お じ いさ んや お ばあさ
ん にな ったと きに 「皆さ んの 子供や 孫」 たちに も、ぜ ひ話 してほ しい と思い まし た。
で は、 ど んな こと を 話せ ば いい で しょ うか 。 伝え て ほし いこ と はた く さん あり ま すが、
そ の 中の 1 つと して 、 ツイ ッ ター と いう イン タ ーネ ッ トの 書き 込 みで 「 元気 が出 る 100
の つぶ やき」 があ ったの で、 それも 話し てもら いたい と思 います 。
以下 、一部 を紹 介しま す。 少しむ ずか しい言 葉も出 てき ますが 、聞 いてく ださ い。
〈ラーメン〉 自宅は流されて自分は避難所にいるのに店が大丈夫だったから、って無料でラ
ーメンをふるまっているラーメン屋さん…日本ってこんなに皆温かい…日本に生まれたこと
を誇りに思う。
〈避難所〉 避難所で、4人家族なのに「分け合って食べます」と3つしかおにぎりをもらわ
ない人を見た。凍えるほど寒いのに、毛布を譲り合う人を見た。きちんと一列に並んで、順
番を守って物資を受け取る姿に、日本人の誇りを見た。
〈ディズニーランドでの出来事〉 ディズニーランドでは、ショップのお菓子なども配給され
た。ちょっと派手目な女子高生たちが必要以上にたくさんもらってて「何だ?」って一瞬思
ったけど、その後その子たちが、避難所の子供たちにお菓子を配っていたところ見て感動。
子供連れは動けない状況だったから、本当にありがたい心配りだった。
〈支払い〉 バイト中に地震があってほぼ満席の状態からお客さんに外に避難してもらいまし
た。食い逃げ半端ないだろうな、と思っていたほとんどのお客さんが、戻ってきて会計して
くれました。ほんの少しの戻られなかったお客さんは、今日わざわざ店に足を運んでくださ
いました。日本ていい国。
〈守りたい〉 長男小4が、自分の財布と貯金箱の中身を全部募金したいと、号泣しながら差
し出してきた。コロコロコミック買えなくてもいいから、日本まもりたいから!って。
〈外国人から見た日本人〉外国人から見た地震災害の反応。物が散乱しているスーパーで、
落ちているものを律儀に拾い、そして列に黙って並んでお金を払って買い物をする。運転再
開した電車で混んでるのに妊婦に席を譲るお年寄り。この光景を見て外国人は絶句したよう
だ。本当だろう、この話。すごいよ日本。
皆さ んは、 この 書き込 みを 聞いて どう 思いま したか 。ぜ ひ感想 を聞 かせて くだ さい。
ま た 、校 長 室の 前に 東 日本 大 震災 に 関係 する も のを 置 いて おく の で、 ぜ ひ見 てく だ さい。
これ で朝会 の話 を終わ りま す。
(裏面に「先生方へ」があります)
〈先生方へ〉
先週は、巣立ちの会、ありがとうございました。6年生が自分たちらしさを最大限
に発揮して、心が温まる会となりました。ありがとうございました。
さ て 、 今 回 は 「 3 .1 1 」 に 最 も 近 い 月 曜 日 と い う こ と で 東 日 本 大 震 災 に つ い て 話
をしました。ただ、どういう内容を話そうかといろいろと考えました。
昨年度は、地震や津波の被害について話しましたが、今年度は、被災地で見聞きし
てきたことと、ツイッターの「元気の出るつぶやき100」を中心にしました。
こ の「 1 0 0 の つ ぶ や き 」を 読 ん で い る と 、言 葉 に な ら な い 感 動 を 覚 え ま す 。た だ 、
普通の人が普通に、自分の気持ちを素直に書いた書き込みに感動と力を与えてもらっ
たのです。私たちの国も捨てたものではない…と。
この気持ちを少しでも子供たちに伝えたいと思っています。低学年にはむずかしい
ところもありますが、補足をお願いします。
な お 、 東 日 本 大 震 災 に つ い て は 「 N H K ス ペ シ ャ ル 映 像 記 録 3 .1 1 ~ あ の 日 を
忘れない~」のDVDもあります。必要な場合は声をかけてください。
〈参考1〉その他の書き込み
■昨 日の夜 中、 大学か ら徒 歩で帰 宅す る道す がら、 とっ くに閉 店し たパン 屋の おばち
ゃ んが無 料で パン配 給し ていた 。こ んな喧 噪のな かで も自分 にで きるこ と見 つけて
実 践して いる 人に感 動。 心温ま った 。東京 も捨て たも んじゃ ない な。
■ホ ームで 待ち くたび れて いたら 、ホ ームレ スの人 達が 寒いか ら敷 けって 段ボ ールを
く れた。 いつ も私達 は横 目で流 して るのに 。あた たか いです 。
■駅 員さん に「 昨日一 生懸 命電車 を走 らせて くれて あり がとう 」っ て言っ てる 小さい
子 達を見 た。 駅員さ ん泣 いてた 。俺 は号泣 してい た。
■「 お前今 日な んで髪 スト レート なん ?俺、 巻き髪 の方 好きっ て言 ったべ 。」「そ ー
だ けど- 、ま いに出 来る 節電っ てこ れくら いしか 思い うかば なか ったし い-。」
電 車の中 での ギャル カッ プルの 会話 。日本 全体が 自分 にでき るこ とを考 えて んだな
っ て実感 して 、なん かう るうる して しまい ました 。ま いちゃ んイ イネ!
〈 参考〉 http://www.100shiki.com/genkitweets_v001.pdf
〈参考2〉東日本大震災について
□2011(平成 23)年3月11日14時46分 18秒 、宮城 県牡 鹿半島 の東 南東沖 130km、仙 台市の
東 方沖70kmの 太平洋 (三陸 沖)の 海底 、深さ 約24kmの海 底を震 源と する東 北地 方太平
洋 沖地震 が発 生した 。
□地 震の規 模を 示すマ グニ チュー ドは 9.0で 、発生 時点 におい て、 日本観 測史 上最大
の 地震で ある ととも に、 世界で もス マトラ 島沖地 震(2004年 )以来 の規模 で、 1900年
以 降でも 4番目 に大き な超 巨大地 震で あった
□震 源域は 広大 で、岩 手県 沖から 茨城 県沖ま での南 北約 500㎞ 、東西 約200㎞の 約10万
㎢ という 広範 囲にわ たっ た。
□最 大震度 は宮 城県北 部の 栗原市 で観 測され た震度 7で 、宮城 ・栃 木・福 島・ 茨城の
4 県36 市町 村と仙 台市 内の1区 で震 度6強 を観 測した 。(東 京は 震度6 弱)
□地 震によ り、 波高10m以 上、最 大遡 上高40.1mに も上 る巨大 な津 波が発 生し 、最大
で 海岸か ら6 km内陸 まで 浸水す るな ど、東 北地方 と関 東地方 の太 平洋沿 岸部 に壊滅
的 な被害 が発 生した 。
□ま た、巨 大津 波以外 にも 、地震 の揺 れや液 状化現 象、 地盤沈 下、 ダムの 決壊 などに
よ って、 北海 道南岸 から 東北を 経て 東京湾 を含む 関東 南部に 至る 広大な 範囲 で被害
が 発生し 、各 種ライ フラ インが 寸断 された 。
□2015(平成 27)年2月10日時 点で、 震災 による 死者 は15,890人 、行方 不明 者は2,590人
(計 18,480人)、建 築物の 全壊 ・半壊 は合 わせて 40万 78戸と なっ た。
□震 災発生 直後 のピー ク時 におい ては 避難者 は40万 人以 上、停電世 帯は 800万 戸以上 、
断 水世帯 は180万戸以 上等 の数値 が報 告され てい る。
□復 興庁に よる と、2015年 1月15日 時点 の避難 者等 の数は 22万 9,897人とな って おり、
避 難が長 期化 してい る。
□日 本政府 は震 災によ る直 接的な 被害 額を16兆円か ら25兆円と 試算 し、こ の額 は、被
害 が大き かっ た岩手 ・宮 城・福 島の 3県の 県内総 生産 の合計 に匹 敵する (阪 神・淡
路 大震災 では 兵庫県 1県の 県内総 生産 の半分 ほど であっ た)。世 界銀行 の推計 では 、
自 然災害 によ る経済 損失 額とし ては 史上1 位とさ れて いる。