平 成 20 年 度 事 業 計 画

平
成
20
年
度
事
業
計
画
世界経済は、サブプライムローンを背景とする米国経済の減速や、金融資本市場の変動、
発展途上国の急速な経済成長等による原油価格を始めとする資源価格の高騰等の影響によ
り、大きく左右される状況にある。
この様な状況の中で、平成20年度の日本経済の見通しは、景気減速のリスクが高まっ
ており、その先行きが懸念されている。
一方、国民の、安全・安心に対する関心の高まりは著しく、法令の遵守、環境への配慮
が、企業の消長を左右すると予感される状況にある。
また、自己責任を前提とした規制緩和の進展から、電気保安に関しては、
「自家用電気工
作物の保安管理にまで国が直接指導する必要はないのではないか」との意見が提起される
ことも予想される。
この様な世情の中にあって当協会員は、
「本来、誰が必要としている業務であるのか?」
を認識し、その者の身になって電気保安管理業務を遂行し、その結果をその者に報告する
ことが何よりも必要である。
当然のことながら、その日々の業務遂行にあたっては、法令等の遵守は最低限のルール
であることも事実である。
当協会は、この様な認識に立って、協会員の協力の下で各種事業を進めていくこととし、
「平成20年度事業計画」を次のとおり策定した。
1.保安技術調査研究事業
電気設備の保安管理業務の充実及び調査研究を行うと共に、電気事故防止、新技術の
取得等の向上に努める。
(1)自家用電気工作物保安管理規程の解釈及び実務の指導
(2)自家用電気工作物の不具合、電気事故の原因、調査、対策等
2.安全合理化指導事業
(1)電気安全サービス行事
経済産業省主唱により全国統一で行なわれる「電気使用安全月間」には、この運動
に呼応して、電気安全意識の高揚を図るため次の行事を行なう。
・受託需要家等へ「電気使用安全月間ポスター」を配布するとともに、電気使用安全
への意識向上を図る。
(2)電気設備の安全確保の推進
受託需要家へ保安教育資料を配布し、電気安全の確保及び電気の使用合理化を図る。
3.保安行政等対応事業
(1)行政機関等への手続業務及び協力
ア.協会員が行なう行政機関への申請、届出、報告書等の協力等
イ.行政機関による電気管理技術者への指導等に対する協力
(2)全国電気管理技術者協会連合会との連携
電気管理技術者制度の維持・向上、新公益法人制度の対応等に関する意見交換・調
整
(3)電気関係諸団体との協調
社団法人日本電気技術者協会、社団法人日本電気協会、電気安全中部委員会、中部地
区証明用電気計器対策委員会、中部電気工事協力会連合会等の諸団体が行う関連行事に
参画し、電気保安意識の高揚に寄与すると共に、これらの場を通じて、当協会及び当協
会員の存在をアピールする。
(4)電力会社との連携強化
電力会社との連携を強化すると共に、電気保安管理に関する情報の共有に務める。
4.保安技術教育事業
(1)電気安全研修会の開催
「電気事故防止対策の推進」
、
「事故分析レベルの向上」等を図るため、電気安全研修
会を開催する。
(2)技術研修会の開催
「電気設備に関する知識の向上」
、
「新技術の習得」等を図ると共に、幅広い視野にた
った活動に資するため、関係諸団体にも呼掛け技術研修会を開催する。
5.技術の向上及び業務の改善事業
(1)新入会員研修会の開催
新しく入会した会員に、必要な研修を行い、電気管理技術者として円滑な業務の執行
及び電気管理技術者の資質の向上を図る。
(2)会員相互支援
緊急時の保安体制の維持、会員相互の応援体制の維持を図る。
(3)保安センターの充実
保安センターの連絡体制を維持し、速やかな対応を図る。
6.広報活動事業
電気設備の保安、電気有効利用等の情報提供及び知識の啓発並びに協会業務等の周知を
図るため、協会機関紙及び広報誌を発行し配布する。
7.支部運営事業
(1)各支部間の連携強化及び会員相互の協力体制を充実する。
(2)支部開催の研修会等を通じて、電気保安技術の維持向上を図る。
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8.基盤強化事業
(1)公益法人制度改革に対応できる体制の構築
本年12月1日から公益法人制度改革関連三法が施行され、既設の社団法人は、5年
以内に新制度への移行に対応することが必要である。
このため、全国電気管理技術者協会連合会と連携を図りながら、昨年度に引き続き各
種情報の収集と対応策の調査・検討を行うと共に、移行の準備を行なう。
(2)
「相談窓口」の充実
電気管理技術者として、協会への入会を希望する者に対して、相談窓口を設け公益法
人として、広く入会希望者を募る。
(3)賛助会員の受け入れ
賛助会員を幅広く受け入れ、協会の基盤強化を図る。
(4)常設委員会の活性化
協会業務運営の更なる充実、会員相互の連携、業務運営の合理化・活性化を図り、よ
り一層の効率的活動を行う。
(5)渉外活動の実施
昨年度に引き続き積極的に展開し、協会員における受託需要家の拡大を支援する。
(6)IT化の推進
会員専用ホームページを充実し、会員への情報提供の一層の推進を図る。
(7)災害対策の推進
大規模な地震、台風及び集中豪雨による災害の予防、災害時の応急復旧における電
気管理技術者及び協会の役割等を検討し、災害対策規程を制定する。
以
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上