平 成 18 年 度 事 業 計 画 書 電気保安業務に一般法人の参入による市場原理が本格的に導入され3年目を迎えたが、さらに 本年4月からの地方自治体指定管理者制度の本格導入は、会員の受託業務に少なからず影響が出 始めている。 このような状況下にあって、電気保安管理業務に携わる者としては、より一層の責務を果たす ことが重要且つ重大であることはもち論、お客様が選択する時代になったことを充分認識し、市 場開発の調査・研究の必要性も考えていく。 協会としては、会員が保安管理業務の重要性を十分認識し、保安技術の向上、新技術に関する 知識を取得するとともに、きめ細かい保安体制の確保、事故防止対策等を図り、積極的に社会の 要請に対応できるよう一層の努力が必要と考える。 また、今後とも公益法人として社会に貢献し協会の存在を強力にアピールし、其の基盤強化を 図ることが必要であり、会員が一丸となり協会業務運営のより一層の活性化、効率化を図ること とする。 平成18年度事業計画を次のとおり策定した。 1.保安技術調査研究事業 電気設備の保安業務の充実及び調査研究を行う。 さらに、電気事故防止、新技術の取得等の向上に努める。 2.安全合理化指導事業 (1)電気安全サービス行事 経済産業省主唱により全国統一で行なわれる「電気使用安全月間」には、この運動に呼応 して電気安全意識の高揚を図るため次の行事を行なう。 ア.受託需要家等へ「電気使用安全月間ポスター」を配布する。 イ.電気使用安全の意識向上に努める。 (2)電気設備の安全確保の推進 設置者に対する電気安全の確保及び電気の使用合理化の向上の指導に努める。 3.保安行政等対応事業 (1)行政機関等への手続き指導業務への対応 行政機関への申請、届出、報告書等の知識の啓蒙 (2)電気関係諸団体との協調 (社)日本電気技術者協会、同中部支部、 (社)日本電気協会、電気安全中部委員会、中部地 区証明用電気計器対策委員会、中部電気工事協力会連合会等、電気関係諸団体の行う関連行 事に参画し、電気安全意識の高揚に寄与する。 1 4.保安技術教育事業 (1)電気技術教育事業 「電気事故防止対策の推進」 「事故分析レベルの向上」等を図るため、電気安全研修会を開催 する。 (2)技術研修会の開催 「電気設備に関する知識の向上」 「新技術の習得」等を図るとともに、幅広い視野にたった活 動の確保を図るため、技術研修会を開催する。 5.技術の向上及び業務の改善事業 (1)新入会員研修会の開催 新しく入会した会員には、必要な研修を行い、電気管理技術者として円滑な業務の執行及 び電気管理技術者の資質の向上を図る。 (2)会員相互支援の強化 緊急時の保安体制の強化推進、会員相互の応援体制の充実を図る。 6.広報活動事業 電気設備の保安、電気有効利用等の情報提供及び知識の啓発並びに協会業務等の周知を図る。 (1) 各種機関紙、広報誌等の発行を行なう。 (2) 会員相互の情報交換を充実させる。 (3) IT化による広報活動の活用。(IT推進委員会の活動による広報の拡大) 7.支部運営事業 (1)各支部間の連携強化及び会員相互の協力体制を充実する。 (2)地震災害時における電気の安全確保及び復旧作業体制を確立し、連絡等のシミュレーター を行う。(地震災害対策小委員会の活用) 8.基盤強化事業 (1)公益法人制度改革に対応できる体制の構築 平成18年度に法案が成立することを前提に、各種情報の収集と対応策の調査・研究を行 う。 (2)「相談窓口」の充実 電気管理技術者として、協会への入会を希望する者に対して、相談窓口を設け公益法人と して、広く入会希望者を募る。 2 (3)会員の技術の向上 会員に電気管理技術者の責務並びにより一層の技術レベルの向上を図るため研修会を開催 する。 (4)賛助会員の受け入れ 賛助会員を幅広く受け入れ、協会の基盤強化を図る。 (5)常置委員会の活性化 協会業務運営の更なる充実、会員相互の連携、業務運営の合理化・活性化を図り、より一 層の効率的活動を行う。 (6)渉外活動の実施 昨年度に渉外小委員会を設置し、受託先の勧誘による実績を上げている。 本年度も昨年度に引き続き積極的に展開し、受託需要家の拡大を図る。 また、各会員の協力を得て、点検作業車その他に協会をPRするための、協会マークを活 用する。 (7)IT化の推進 IT化作業は昨年度にIT推進委員会を設置し具体的方針を検討してきた。 本年度は、昨年度の方針を踏まえ、本格的作業として事務の合理化、機能強化並びに会員 への情報提供、情報交換等を行なうと共に、国の機関及び県、市町村等に対する電子メール による渉外活動を推進する。 IT化による個人情報の漏洩を防ぐため、会議等においてはプロジェクターを使用して説 明し、資料の提出を最小限に努める。 また、関係機関への電子申請、届出等に対応する。 (8)地震災害対策の推進 当協会の管轄区域は、長野県の一部を除き東海地震災害地域に指定され、また、東南海地 震・南海地震等がささやかれていることから、1昨年度から地震災害対策小委員会を設置し 対策について検討してきた。今年度は検討結果を踏まえ、携帯メールによる支部間の連携を 強化し、会員の安否情報、交通アクセス、受託先の被害状況等広範囲の応援体制を確立する。 (9)保安センターの充実 保安センターの連絡体制を確立し、応援体制の速やかな対応を図る。 3
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