2015年3月16日号 2015年3月16日号 2015年3月16日号 2015年3月16日号 目 2015年3月16日 次 シティバンク銀行株式会社 個人金融部門 投資調査部 尾河眞樹 二宮圭子 山口真弘 佐溝将司 齊藤聡 米国市場の見通し マクロ経済 ≫ 今年も悪天候の影響が米経済の重しに 株式市場 ≫ 目先は上値の重い展開か 債券市場 ≫ FOMCに注目 欧州市場の見通し ≫ P3 ≫ P4 マクロ経済 ≫ ドイツの景況感指数は改善傾向が続くとみる 株式市場 ≫ 企業業績の拡大期待につながるか見極めたい 債券市場 ≫ ドイツ10年国債利回りはマイナス圏まで低下する可能性も 日本市場の見通し マクロ経済 ≫ 景況感の持ち直しの動きが鈍いが・・・ 株式市場 ≫ 日本株の下値は限定的か 債券市場 ≫ 20年債入札前後での相場の変動性の高まりに警戒 中国・インド市場の見通し マクロ経済 ≫ 中国:成長ペースは7%を割り込む可能性 中国株式市場 ≫ 政策期待が一段と高まろう インド株式市場 ≫ 経常収支の改善はインド株式に好材料 為替見通し 米ドル ≫ ドル円の上昇に一服感が広がろう 加ドル ≫ 加ドル円はもみ合いを予想 ユーロ ≫ ユーロの反発余地は限定的となろう 英ポンド ≫ 雇用情勢の改善が確認されればポンド安は一服か 豪ドル ≫ 今週は米ドル相場に左右される展開を予想 NZドル ≫ NZドル円は堅調に推移する公算 マーケットデータ、カレンダー ≫ P5 ≫ P6 ≫ P7~P9 ≫ P10 本レポートは、シティバンク銀行株式会社またはシティグループにおける各社(以下、「シティバンク」といいます)が経済、市況他、投資環境に関する情報をお伝 えすることのみを目的として作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料でも特定ファンドの勧誘資料でもありません。本レポートに掲載された内容 は発行時における当行の見解や予測を紹介するもので、予告なしに変更することがあります。シティバンクはここに記載された情報が十分信頼に足るものとして 信じておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本レポート中のグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するもの ではありません。当資料中のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。投資の選択や投資時期の決定は必ずご自分の判断 でなさるようお願いいたします。 2 2015年3月16日 米国市場の見通し マクロ経済 今年も悪天候の影響が米経済の重しに 小売売上高・コア小売売上高 2005年1月~2015年2月 ●2月の米小売売上高は、前月比0.6%減と3カ月連続で減 少。また、GDPの推計に用いられる「コア小売売上(自動車、 建設資材、ガソリンを除く)」も同横ばいと、前月(同0.1%減) からわずかな改善にとどまっており、1-3月期実質GDPでは 個人消費が伸び悩む可能性がある。しかしながら、これは寒 波が主因の可能性が高く、来期以降は堅調な推移を見込む。 ●今週発表される2月の米住宅着工件数は年率106万件と、 悪天候の影響により2カ月連続で減少するものの2008年以 来の高水準は維持されると予想。なお、先行指数である建設 許可件数は同0.5%増の年率109万件を見込み、住宅市場 の緩やかながらも着実な回復が示唆されよう。 株式市場 出所:商務省 目先は上値の重い展開か S&P500 週間騰落率(3/9~3/13) ダウ平均: -0.60%、S&P500: -0.86% ●週間ベースで下落。企業の合併・買収(M&A)や株主還元策 強化の動きが好感されて週初は反発。ただ、その後は米国の 利上げ観測が広がり売りが膨らんだほか、ドル高が企業業績を 圧迫するとの懸念も相場の重しとなった。 (ポイント) 2150 2100 2050 2000 1950 ●17日、18日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。 利上げ開始など金融政策の正常化を始めるにあたり「忍耐強く なれる」、との表現が声明から削除されれば、目先は米国株の 売り材料とされる可能性も。企業業績の先行きにも懸念が広が りつつあるなか、目先は上値の重い展開か。 1900 1850 1800 1750 1700 2014/03/14 2014/06/14 2014/09/14 2014/12/14 債券市場 FOMCに注目 利回り(3/13) 10年国債: 2.11%(前週末比: -0.13%) ●週間ベースで上昇。欧州中銀(ECB)の量的緩和(QE)を受 けてユーロ圏の国債利回りが低下基調を辿るなか、相対的に 利回りの高い米国債の投資妙味が意識され、買い優勢の展開。 ●シティでは、ECBのQEを背景に独10年債利回りが4-6月期に かけて0.15%(期中平均)まで低下するとみている。独国債利回 りの低下が米国債利回りを押し下げる圧力となろう。ただ、今週 のFOMCでは文言が修正されれば、早期利上げ観測が広がる 可能性もある。米国債利回りは上下に振れやすい展開か。 米国国債利回り (%) 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 2年国債利回り 10年国債利回り 1.0 0.5 0.0 2014/03/14 2014/06/14 2014/09/14 2014/12/14 2015/03/14 本レポートは、シティバンク銀行株式会社またはシティグループおよびその子会社・関連会社(以下、「シティバンク」といいます)が経済、市況他、投資環境に関 する情報をお伝えすることのみを目的として作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料でも特定ファンドの勧誘資料でもありません。本レポートに 掲載された内容は発行時における当行の見解や予測を紹介するもので、予告なしに変更することがあります。シティバンクはここに記載された情報が十分信頼 に足るものとして信じておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本レポート中のグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果 等を約束するものではありません。当資料中のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。投資の選択や投資時期の決定は必 ずご自分の判断でなさるようお願いいたします。 3 2015年3月16日 欧州市場の見通し マクロ経済 ドイツの景況感指数は改善傾向が続くとみる 独ZEW景況感指数、独Ifo景況感指数(期待指数) 2007年1月-2015年3月 ●欧州中央銀行(ECB)は国債を含む資産買い入れプログラム (PSPP)を3月9日に開始。ECBのクーレ専務理事は11日まで の3日間で、98億ユーロ相当の債券購入を実施したことを明ら かにし、量的緩和が景気に及ぼす好影響に自信をのぞかせた。 一方、独連銀のバイトマン総裁は、ユーロ圏経済の見通しは改 善しており、これ以上の刺激策は必要がないとの見解を示した。 ●市場予想によれば、3月のZEW景況感期待指数は59.4と前 月(53.0)から改善し、2014年1月以来の高水準を付ける見通し。 25日発表のIfo景況感期待指数は2月に102.5を付けて、昨年 10月(98.9)を底に改善傾向が継続。ドイツの景気先行きを見 通すうえで両指数の上昇が続けば、回復期待が一段と強まろう。 独Ifo企業景況感指数(期待指数、左軸) 120 100 独ZEW景況感指数(期待指数、右軸) 115 80 110 60 105 40 100 20 95 0 90 -20 85 -40 80 -60 75 07/01 -80 08/01 09/01 10/01 11/01 12/01 13/01 14/01 15/01 出所:独欧州経済研究センター、独Ifo経済研究所 株式市場 企業業績の拡大期待につながるか見極めたい ストックス欧州600指数 週間騰落率(3/9~3/13) ストックス欧州600指数: +0.62%、独DAX指数: +3.04% ●週間ベースで上昇。ギリシャの金融支援に対する不透明感 が広がったほか、米利上げ観測の高まりが株価を圧迫したが、 ECBのPSPPを背景に買いが続いた。 (ポイント) 390 380 370 360 ●ストックス欧州600指数の株価収益率は今年に入り急上昇。 13日時点で過去12カ月の一株当たり利益(EPS)ベースでは 24.5倍、向こう12カ月の予想EPSベースでは16.7倍となってい る。足元の株価上昇は欧州中銀の資産買い入れに対する期待 先行の色合いが強いと判断される。目先は企業業績の拡大期 待につながるかを慎重に見極める姿勢が必要となるだろう。 350 340 330 320 310 300 2014/03/14 2014/06/14 2014/09/14 2014/12/14 債券市場 ドイツ10年国債利回りはマイナス圏まで低下する可能性も 利回り(3/13) ドイツ国債利回り (%) 2.5 独10年国債: 0.26%(前週末比: -0.14%) ●週間ベースで上昇。ECBのPSPPにより国債需給がひっ迫す るとの見方から、買いが優勢となった。ドイツ国債だけでなく、周 辺国国債にもこうした動きが波及した。 ●市場ではPSPPが進められるにつれて買い入れ可能国債が 不足するとの懸念が高まるとみられており、ドイツ国債に対する 需給がひっ迫しやすい状況は今後も続くと思われる。目先、10 年国債利回りは目先0.15%程度まで低下するとみるが、いず れマイナス圏まで低下することも十分に考えられる。 2年国債利回り 10年国債利回り 2.0 1.5 1.0 0.5 0.0 -0.5 2014/03/14 2014/06/14 2014/09/14 2014/12/14 本レポートは、シティバンク銀行株式会社またはシティグループにおける各社(以下、「シティバンク」といいます)が経済、市況他、投資環境に関する情報をお伝 えすることのみを目的として作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料でも特定ファンドの勧誘資料でもありません。本レポートに掲載された内容 は発行時における当行の見解や予測を紹介するもので、予告なしに変更することがあります。シティバンクはここに記載された情報が十分信頼に足るものとして 信じておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本レポート中のグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するもの ではありません。当資料中のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。投資の選択や投資時期の決定は必ずご自分の判断 でなさるようお願いいたします。 4 2015年3月16日 日本市場の見通し マクロ経済 法人景気予測調査 景況感の持ち直しの動きが鈍いが・・・ 「貴社の景況判断」BSI(「上昇」-「下降」者数構成比) ●1-3月期の法人企業景気予測調査では、大企業・全産業の 景況判断BSIは10-12月期のプラス5.0から、1-3月期はプラス 1.9に低下した。前回調査時点(11月)における1-3月期の見通 し(プラス5.0)を下回っており、景気の底入れ後も企業景況感 は持ち直しの動きが鈍い様子がうかがえる。 (%ポイント) 全産業 ●一方、2015年度の設備投資計画は前年比マイナス3.9%と、 製造業 1-3月期調査(過去平均マイナス5.4%)としては堅調な滑り出し 非製造業 27年1-3月 現状 27年4-6月 見通し 27年7-9月 見通し 1.9 (5.0) 2.4 (6.1) 1.7 (4.5) 1.0 (1.6) -0.9 (0.2) 2.0 (2.2) 7.8 7.8 7.7 となった。2014年度の設備投資計画もプラス5.1%(前回調査 プラス4.9%)に上方修正された。シティは、今後の設備投資は 緩やかな増加トレンドに入る可能性が高いと考えているが、今 回の結果は、こうした見方と整合的であるように思われる。 *金融業、保険業を含む 注:( )下記は前回調査時の見通し、 出所:財務省 株式市場 日本株の下値は限定的か 日経平均株価 週間騰落率(3/9~3/13) 日経平均株価: +1.49%、TOPIX: +1.26% ●週間ベースで上昇。昨年10-12月期実質GDP(改定値)の下 方修正が嫌気されたほか、利益確定売りも膨らんで週前半は 軟調な展開。ただ、その後は企業業績の改善期待や賃上げ観 測を手掛かりに買い優勢となり、週初の下げを埋めた。 (円) 19500 19000 18500 18000 17500 17000 ●今週は米国で連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されてい 16500 るが、利上げを巡る思惑から米株安が進めば日本株も下押しさ れる可能性がある。もっとも利上げ観測が高まれば為替相場で の円安を通じて日本企業の業績が押し上げられるとの連想にも つながりやすく、下落幅は限定されよう。 15500 16000 15000 14500 14000 13500 2014/03/14 2014/06/14 2014/09/14 2014/12/14 2015/03/14 債券市場 20年債入札前後での相場の変動性の高まりに警戒 利回り(3/13) 日本国債利回り (%) 1.0 10年国債: 0.41% (前週末比: +0.01%) ●週間ベースで下落。米金利上昇や低調な流動性供給入札を 背景に売り先行。5年債入札を波乱なく通過すると買い進めら れる場面もあったが、急速に買われた反動で再び売られた。 ●今週は米国でFOMCが開催される。利上げ観測が強まり米 国債利回りが上昇すれば、本邦国債利回りにも押し上げ圧力 がかかろう。一方、国内要因としては、18日に20年債入札が行 われる。需給環境に注目が集まるなか、入札前後では相場の 変動性の高まりに警戒したい。 2年国債利回り 10年国債利回り 0.8 0.6 0.4 0.2 0.0 -0.2 2014/03/14 2014/06/14 2014/09/14 2014/12/14 本レポートは、シティバンク銀行株式会社またはシティグループにおける各社(以下、「シティバンク」といいます)が経済、市況他、投資環境に関する情報をお伝 えすることのみを目的として作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料でも特定ファンドの勧誘資料でもありません。本レポートに掲載された内容 は発行時における当行の見解や予測を紹介するもので、予告なしに変更することがあります。シティバンクはここに記載された情報が十分信頼に足るものとして 信じておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本レポート中のグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するもの ではありません。当資料中のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。投資の選択や投資時期の決定は必ずご自分の判断 でなさるようお願いいたします。 5 2015年3月16日 中国・インド市場の見通し マクロ経済 中国:成長ペースは7%を割り込む可能性 ●中国:1-2月の主要経済指標が公表された。鉱工業生産は前 年比6.8%増と6年ぶりの低い伸び。また、固定資産投資は同 13.9%増、小売売上高は同10.7%増といずれも弱い内容。シ ティでは、3月に経済活動が活発化しない限り成長ペースは7% を下回るとみて、1-3月期の実質GDP成長率を同6.7%と予想。 ●インド:2月消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比5.37%と 前月(同5.19%)および事前予想(同5.21%)を上回った。比較 対象となる前年のCPIが低水準であったことが上昇の主因で、 前月比では0.2%とインフレは引き続き抑制されている。また、1 月鉱工業生産は前年比2.6%増と、事前予想(同0.7%増)を上 回り緩やかな生産拡大ペースが続いていることを示した。 中国:実質GDP成長率 2012年1-3月期~2015年10-12月期 (前年比、%) 9 8.5 8 7.9 7.9 7.6 7.5 7.4 7.5 7.9 7.8 7.6 7.4 7.5 7.3 7.3 7.0 7 6.8 6.7 6.9 6.5 6 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 2012年 2013年 2014年 2015年 ※2015年1-3月期以降はシティ予想 出所:中国国家統計局 中国株式市場 政策期待が一段と高まろう MSCI CHINA、上海総合指数 週間騰落率(3/9~3/13) MSCI CHINA: -0.59%、上海総合指数: +4.06% ●上海総合指数は週間ベースで上昇。地方政府の抱える債務 に関して、金利の低い地方債での借り換えが認められる方針と の報道を受けて、地方財政の改善に対する期待が高まった。 ●2月の消費者物価指数は前年比1.4%上昇、生産者物価指 数は同4.8%下落と低インフレが継続している。足元の経済指 標では、最近打ち出されている財政・金融政策では景気を押し 上げるには不十分、と示唆される。市場では政策期待が一段と 高まるとみられ、株価には好材料となろう。 インド株式市場 70 3400 68 3200 66 3000 64 2800 62 2600 60 2400 58 センセックス指数: -3.21% 2200 MSCI China(左軸) 56 上海総合指数(右軸 54 2014/03/14 経常収支の改善はインド株式に好材料 週間上昇率(3/9~3/13) (ポイント) 3600 (ポイント) 72 2014/06/14 2014/09/14 2014/12/14 2000 1800 2015/03/14 センセックス指数 (ポイント) 30000 29000 ●週間ベースで下落。米国で利上げ観測が高まり、利益確定 28000 売りがかさんだ。一方で、議会が保険会社への外資の出資上 27000 限引き上げを可決したことを受けて買いが入り、下げ幅を縮小。 26000 25000 ●昨年10-12月期経常赤字は82億ドル、対GDP比では1.6%と 24000 なった。原油安を背景に前期(101億ドル、2.0%)から縮小して 23000 おり、早く黒字化するとの見方も。米国で利上げ観測が高まり 22000 21000 新興国市場からの資金流出につながる可能性はあるものの、 20000 対外収支の改善によりその悪影響は相対的に小さいと思われ、 2014/03/18 インド株式市場には好材料と判断される。 2014/06/18 2014/09/18 2014/12/18 本レポートは、シティバンク銀行株式会社またはシティグループにおける各社(以下、「シティバンク」といいます)が経済、市況他、投資環境に関する情報をお伝 えすることのみを目的として作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料でも特定ファンドの勧誘資料でもありません。本レポートに掲載された内容 は発行時における当行の見解や予測を紹介するもので、予告なしに変更することがあります。シティバンクはここに記載された情報が十分信頼に足るものとして 信じておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本レポート中のグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するもの ではありません。当資料中のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。投資の選択や投資時期の決定は必ずご自分の判断 でなさるようお願いいたします。 6 為替見通し(米ドル、加ドル) ■ ドル円の上昇に一服感が広がろう 米ドル 先週米国で発表された、①1月のJOLT求人件数は499万8000件 と14年ぶりの大幅な伸び、②7日までの週の新規失業保険申請件数 は28万9000件と市場予想(30万5000件)を上回る改善、となるなど、 雇用の改善が示唆される経済指標が相次いだ。こうしたなか月初か らのドル買いの流れが継続し、ドル円は一時122円台に乗せて2007 年7月以来の高値を付けた。その後、欧米株価の急落をきっかけに リスク回避の円買いが強まると120円台半ばまで緩む場面もみられ たが、米国の利上げ観測を背景にした投資家のドル買い需要は根 強く、週末には121円台半ばまで持ち直して週末の取引を終えた。 今週の予想レンジ ドル円 120.00-122.50円 今週の注目ポイント 日:日銀金融政策決定会合(3/16、17) 米:2月鉱工業生産(3/16) 米:FOMC(3/17、18) (円) 125 120 115 110 105 100 2014/03/14 2014/06/14 2014/09/14 2014/12/14 2015/03/14 今週の予想レンジ 加ドル円 94.00-97.00円 米ドル加ドル 1.2700-1.3000加ドル 今週の注目ポイント 加:2月消費者物価指数(3/20) 加:1月小売売上高(3/20) (円) 110 CADJPY(左軸) 106 104 USDCAD(右軸) 102 100 98 96 94 92 90 88 86 2014/03/14 2014/06/14 17、18日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では、フォ ワードガイダンスから「忍耐強く(patient)」の文言の削除が確実視さ れる。ただ、①インフレは低下基調が続いている、②賃金の伸びや 労働参加率は依然として低水準にとどまっている、などを踏まえれば、 同文言が削除されても6月利上げとはならないだろう。イエレン米連 邦準備理事会(FRB)議長は会合後の会見で、金融政策の正常化を 急がない姿勢を強調するとみている。また、仮に6月利上げの手掛 かりが示された場合は、米株価が下落し、リスク回避の円買いが強 まることが想定されよう。したがって、FOMC通過後はいったんドル 円の上昇に一服感が広がる公算が大きく、節目の120円あたりまで の調整は警戒したほうがよいだろう。 ■ 加ドル円はもみ合いを予想 ユーロ 加ドル 108 2015年3月16日 2014/09/14 2014/12/14 (加ドル) 1.30 1.28 1.26 1.24 1.22 1.20 1.18 1.16 1.14 1.12 1.10 1.08 1.06 1.04 2015/03/14 先週カナダ(加)で発表された経済指標は総じて弱い内容。具体 的には、①2月の住宅着工件数は、年率15万6300件と前月(同18 万7000件)を下回り、市場予想(同17万9000件)にも届かなかっ た、②2月の雇用統計によると、失業率は6.8%、雇用者数は前月 比1000人減とそれぞれ前月(6.6%、同3万5400人増)から悪化し た、など。加えて、米ドル全面高の地合いやNY原油先物(WTI)が 軟調に推移したことも加ドルの重しとなり、対米ドルで1.25加ドル 台後半から1.28加ドル台前半まで続落し、2009年3月以来の安値 を付けた。こうしたなか、対円ではドル円の上昇が下支えとなった ものの、96円台半ばから週末には94円台半ばまで下落する場面 もみられた。 シティは、20日に発表される2月の消費者物価指数(CPI)上昇 率は、前年比1.2%と前月(同1.0%)から伸びが加速するとみてい る。また、1月の小売売上高も前月比0.7%減と、前月(同2.0%減) から持ち直すと予想。加えて、 17、18日に開催される米連邦公開 市場委員会(FOMC)を通過し米ドル高に一服感が広がれば、加ド ルの買い戻しが優勢になることも考えられる。ただ、WTIは先週、4 営業日続落し1月30日以来となる1バレル=45米ドルを割り込むな ど、再び原油相場が下落基調を強めていることが重しとなり、加ド ルの戻りは限定的か。したがって、今週の加ドル円は、日足一目 均衡表の雲下限や基準線、転換線が収れんする95円台前半から 半ばあたりでもみ合いになるとみている。 本レポートは、シティバンク銀行株式会社またはシティグループにおける各社(以下、「シティバンク」といいます)が経済、市況他、投資環境に関する情報をお伝 えすることのみを目的として作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料でも特定ファンドの勧誘資料でもありません。本レポートに掲載された内容 は発行時における当行の見解や予測を紹介するもので、予告なしに変更することがあります。シティバンクはここに記載された情報が十分信頼に足るものとして 信じておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本レポート中のグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するもの ではありません。当資料中のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。投資の選択や投資時期の決定は必ずご自分の判断 でなさるようお願いいたします。 7 為替見通し(ユーロ、英ポンド) ■ ユーロの反発余地は限定的となろう ユーロ ユーロは3週続落。欧州中央銀行(ECB)が3月9日に国債買い 入れを含む量的緩和(PSPP)を開始したことを受けて、ドイツの10 年債利回りが過去最低水準を更新するなど、ユーロ圏の国債利 回りは中心国、周辺国いずれも低下が進んだ。特に短中期債の 利回りがマイナス傾向を強め、ユーロドルは1.09ドル台前半から 1.04ドル台後半、ユーロ円は131円台後半から127円台後半まで 下落し、それぞれ2003年1月、2013年6月以来の安値を付けた。 今週の予想レンジ ユーロ円 126.00-129.00円 ユーロドル 1.0350-1.0650ドル 今週の注目ポイント 欧:3月ZEW景況感指数(3/17) 欧:1月経常収支(3/20) (ドル) (円) 150 1.48 148 1.44 146 1.40 144 1.36 142 1.32 140 1.28 138 1.24 136 1.20 134 1.16 132 1.12 EURJPY(左軸) 130 128 1.08 1.04 EURUSD(右軸) 126 2014/03/14 2014/06/14 2014/09/14 2014/12/14 1.00 2015/03/14 英国で発表された1月の鉱工業生産指数は前月比0.1%低下、 製造業生産指数は同0.5%低下となり、市場予想に反してマイナ スとなった。一方、1月の貿易赤字は84億1200万ポンドと市場予 想(96億5000万ポンド)を下回る赤字額となったが、イングランド 銀行(BOE、英中銀)金融政策委員会のウィール委員が11日の 講演で、「英国の経常赤字が高水準にあることを踏まえると、ポン ドは急落するリスクがある」と発言したことからポンド売りに拍車が 掛かった。ポンドドルは1.51ドル台前半から1.47ドルちょうど付近、 ポンド円は183円台後半から178円台前半へ下落した。 今週の予想レンジ ポンド円 178.00-181.00円 ポンド米ドル 1.4650-1.4950米ドル 今週の注目ポイント 英:11-1月ILO失業率(3/18) 英:BOE金融政策委員会議事録(3/18) (ドル) (円) 190 1.75 185 1.70 180 1.65 175 1.60 170 1.55 GBPJPY(左軸) 1.50 GBPUSD(右軸) 160 2014/03/14 2014/06/14 クーレ専務理事は、11日までの3日間で98億ユーロ相当の債券 を購入したことを明らかにした。ただ、現在マイナス0.2%の中銀預 金金利は、超過準備を有する市中銀行には実質的な課税となる ため、長期債の需要が増加し利回りの低下をさらに促すことにな ろう。しかしながら、ECBがマイナス0.2%を買い入れ資産の利回 りの下限としたため、買い入れ可能資産が不足するとの懸念がく すぶる。イタリア、スペイン、アイルランドが合計130億ユーロの国 債を発行し、こうした懸念はいったん後退したものの、ユーロ圏国 債への強い需要が継続すれば、ECBのバランスシート拡大のコ ミットメントが果たされることへの不確実性が高まる。そうなれば、 ECBが中銀預金金利を一段と引き下げるリスクも生じるだろう。今 週のユーロは急落後の反動で買い戻しが強まる可能性もあるが、 上値余地は限定的になるとみている。 ■ 雇用情勢の改善が確認されればポンド安は一服か 英ポンド 加ドル 165 2015年3月16日 2014/09/14 2014/12/14 1.45 2015/03/14 英国では1月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比0.3%と 統計開始以来の最低水準を付けた。こうしたなか、イングランド銀 行(BOE、英中銀)のカーニー総裁は10日の議会委員会で、 「追 加緩和の効果は経済に原油安の影響が及んだかなり後で表れる ため、不要なボラティリティを増大させるだけ」と述べ、追加緩和に 否定的な見解を示した。18日に公表される議事録で、今後の政策 運営にかかわる新たな見解が示されるか注目される。市場予想 によれば、昨年11-1月の失業率は5.6%と同10-12月(5.7%)から 低下し、2008年5-7月以来の低水準を付ける見通し。雇用の改善 が確認されるようであれば、ポンド売りに歯止めが掛かり、反発地 合いに転じる可能性もあろう。目先の上値メドはポンドドルが先週 高値1.5136ドル辺り、ポンド円は2月20日安値181円60銭。 本レポートは、シティバンク銀行株式会社またはシティグループにおける各社(以下、「シティバンク」といいます)が経済、市況他、投資環境に関する情報をお伝 えすることのみを目的として作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料でも特定ファンドの勧誘資料でもありません。本レポートに掲載された内容 は発行時における当行の見解や予測を紹介するもので、予告なしに変更することがあります。シティバンクはここに記載された情報が十分信頼に足るものとして 信じておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本レポート中のグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するもの ではありません。当資料中のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。投資の選択や投資時期の決定は必ずご自分の判断 でなさるようお願いいたします。 8 為替見通し(豪ドル、NZドル) ■ 今週は米ドル相場に左右される展開を予想 豪ドル 今週の予想レンジ 豪ドル円 91.00-94.00円 豪ドル米ドル 0.7500-0.7800米ドル 今週の注目ポイント RBA理事会議事録(3/4分、3/17) (円) 106 (米ドル) 0.96 104 0.94 0.92 102 0.90 100 0.88 98 0.86 96 0.84 0.82 94 0.80 92 90 88 2014/03/14 AUDJPY(左軸) 0.78 AUDUSD(右軸) 0.76 2014/06/14 2014/09/14 2014/12/14 0.74 2015/03/14 今週は豪準備銀行(RBA)が理事会の議事録を公表する(3月3日 開催分)。同理事会の声明は「当面政策金利を据え置くことが適切と 判断」と、早期の追加利下げを示唆するものとはならなかったことか ら、議事録も豪ドルをさらに押し下げるような内容とはならないだろう。 今週は、FOMCに市場の注目が集中しており、豪ドル相場は米ドル に左右される展開か。豪ドル円は、週足一目均衡表の雲下限93円 44銭に上値を抑えられている格好で、目先は上値の重い展開が予 想される。ただ、FOMC次第で仮にドル円が122円台に乗せる展開 となるようなら豪ドル円もジワリ上昇し、同水準を上抜ける可能性も あるので、注目したいところ。 ニュージーランド(NZ)準備銀行(RBNZ)は先週、金融政策を 3.5%に据え置くと発表した。政策の据え置きは予想通りだったもの の、ウィーラー総裁が「将来の金利調整は、経済指標に基づき判断 する」との見解を示すなど、声明内容はこれまでよりも中立的なもの となり、早期利下げ観測が後退。これを受けてNZドルは対米ドルで 上昇し、0.74米ドル台半ばまで上昇した。NZドル円も89円台後半ま で反発。週後半にかけてやや弱含んだものの、下げ幅も限定的で、 NZドル米ドルは0.73米ドル台前半、NZドル円は88円台後半で越週 した。 今週の予想レンジ NZドル円 87.50-90.50円 NZドル米ドル 0.7150-0.7450米ドル 今週の注目ポイント 10-12月期GDP(3/19) 3月ANZ消費者信頼感指数(3/20) (米ドル) 0.90 (円) 100 NZDJPY(左軸) 98 NZDUSD(右軸) 96 0.88 0.86 94 0.84 92 0.82 90 0.80 88 0.78 86 0.76 84 0.74 82 0.72 2014/06/14 豪ドルは先週、振幅の激しい展開となった。6日に発表された米雇 用統計が良好な結果だったことから、週初から米ドル高が進行。豪 ドル米ドルは一時0.75米ドル台後半の安値を付けた。しかし、12日 に豪州連邦統計局が発表した2月の雇用統計は、就業者数が前月 比1万5600人増と市場予想の同1万5000人増を小幅に上回ったう え、失業率は6.3%と1月の6.4%から改善した。豪州経済に対して弱 気の見方が広がっていたなかで予想外の強い結果が示され、豪ド ル米ドルは0.77米ドル台前半まで上昇。対円では93円台半ばまで 上昇した。週末にかけては今週の米連邦公開市場委員会(FOMC) をにらんでポジション調整が入り、豪ドルはやや軟化した。 ■ NZドル円は堅調に推移する公算 NZドル 80 2014/03/14 2015年3月16日 2014/09/14 2014/12/14 0.70 2015/03/14 今週NZでは昨年10-12月期のGDP成長率が発表される。市場予 想の中央値は前期比0.8%と、7-9月期の同1.0%からはやや伸び が減速する見通し。ただ、前年比では3.4%と、7-9月期の同3.2%か ら伸びが加速する見通しで、よほど予想外に悪化しない限り、NZド ル相場への影響は限定的だろう。また、今週は17日にNZ乳業大手 フォンテラ社が乳製品電子入札(GDT)を実施する予定。ここのとこ ろ乳製品価格指数は上昇傾向にあり、前回3日の入札(前年比 1.1%上昇)に続き価格が上昇すれば、NZドル相場をサポートしよう。 ただ、今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)に市場の注目が集 中しており、結果次第で米ドル高が進行すれば、NZドルは対米ドル で下落する可能性はあるだろう。一方で、ドル円にサポートされて NZドル円は堅調に推移か。 本レポートは、シティバンク銀行株式会社またはシティグループにおける各社(以下、「シティバンク」といいます)が経済、市況他、投資環境に関する情報をお伝 えすることのみを目的として作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料でも特定ファンドの勧誘資料でもありません。本レポートに掲載された内容 は発行時における当行の見解や予測を紹介するもので、予告なしに変更することがあります。シティバンクはここに記載された情報が十分信頼に足るものとして 信じておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本レポート中のグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するもの ではありません。当資料中のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。投資の選択や投資時期の決定は必ずご自分の判断 でなさるようお願いいたします。 9 2015年3月16日 (2015年3月13日時点) マーケット・データ 株式 国・地域 米国 米国 米国 ブラジル ヨーロッパ イギリス ドイツ フランス ロシア トルコ ナスダック総合株価指数 ボベスパ指数 ストックス欧州600指数 FT100指数 DAX指数 CAC40 RTS指数 イスタンブールナショナル100種 3/13 17,749.31 2,053.40 4,871.76 48,595.81 396.61 6,740.58 11,901.61 5,010.46 833.57 76,642.13 債券 国・地域 米国 ドイツ 日本 世界 世界 新興国 騰落率(%) 騰落率(%) 指標 NYダウ工業株30種 S&P500種 週間 -0.60 -0.86 -1.13 -2.77 0.62 -2.48 3.04 0.93 -7.73 -4.57 昨年初来 7.07 11.09 16.64 -5.65 20.82 -0.13 24.60 16.63 -42.22 13.04 騰落率(%) 指標 10年国債利回り 10年国債利回り 10年国債利回り シティグループ世界国債指数 シティグループハイイールド債券指数 シティグループ新興国債券指数 3/13 2.11 0.26 0.41 865.11 1,502.35 684.60 週間 -0.13 -0.14 0.01 -0.51 -0.86 -0.70 国・地域 日本 日本 日本 香港 中国 中国 韓国 台湾 シン ガポール インド 世界 指標 日経平均株価 TOPIX JASDAQ指数 ハンセン指数 MSCI CHINA 上海総合指数 韓国総合指数 加権指数 ST指数 センセックス指数 S&P/シティグループ世界株式指数 3/13 19,254.25 1,560.33 109.64 23,823.21 67.61 3,372.91 1,985.79 9,579.35 3,362.77 28,503.30 628.62 週間 1.49 1.26 0.93 -1.41 -0.59 4.06 -1.35 -0.69 -1.60 -3.21 -1.09 オルタナティブ ※ 昨年初来 -0.91 -1.67 -0.33 -4.57 7.43 7.07 国・地域 米国 日本 世界 米国 米国 昨年初来 18.19 19.81 6.43 2.22 6.98 59.40 -1.27 11.24 6.17 34.64 6.17 騰落率(%) 指標 NAREIT指数 東証REIT指数 S&P/シティグループ世界REIT指数 WTI原油先物価格 NY金価格 3/13 635.19 1,820.17 943.39 44.84 1,152.40 週間 1.93 -2.83 0.61 -9.61 -1.02 3/13 94.97 92.71 88.99 週間 -0.74 -0.52 0.03 昨年初来 24.47 20.14 24.70 -54.44 -4.15 ※債券利回りは変動幅(%) 為替 騰落幅(円) 通貨 ドル円 ユーロ円 ポンド円 3/13 121.40 127.42 178.99 マーケット・カレンダー 週間 0.57 -3.58 -2.70 騰落幅(円) 昨年初来 16.09 -17.31 4.63 3/17(火) 欧州 (米) NY連銀製造業景気指数 3月 (米) 鉱工業生産 2月 (米) 住宅着工件数 2月 (米) 建設許可件数 2月 (米) FOMC ~18日 3/18(水) 昨年初来 -4.15 -1.16 2.48 (2015年3月16日~2015年3月22日) 北米 3/16(月) 通貨 加ドル円 豪ドル円 NZドル円 アジア (日) 日銀金融政策決定会合 ~17日 (独) ZEW景況感指数 3月 (豪) RBA理事会議事録 3/3分 (欧) 貿易収支 1月 (日) 通関ベース貿易収支 2月 (英) ILO失業率 11-1月 (NZ) 経常収支 10-12月期 (NZ) GDP 10-12月期 (英) BOE金融政策委員会議事録 3/4、5分 3/19(木) 3/20(金) (米) 経常収支 10-12月期 (米) フィラデルフィア連銀指数 3月 (米) 景気先行指数 2月 (加) 消費者物価指数 2月 (加) 小売売上高 1月 (欧) 経常収支 1月 (日) 日銀金融政策決定会合議事要旨 2/17、18分 3/21(土) 3/22(日) 本レポートは、シティバンク銀行株式会社またはシティグループにおける各社(以下、「シティバンク」といいます)が経済、市況他、投資環境に関する情報をお伝 えすることのみを目的として作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料でも特定ファンドの勧誘資料でもありません。本レポートに掲載された内容 は発行時における当行の見解や予測を紹介するもので、予告なしに変更することがあります。シティバンクはここに記載された情報が十分信頼に足るものとして 信じておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本レポート中のグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するもの ではありません。当資料中のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。投資の選択や投資時期の決定は必ずご自分の判断 でなさるようお願いいたします。 10
© Copyright 2024 ExpyDoc