ウィークリーマーケットレポート

目
次
2016年2月1日号
SMBC信託銀行株式会社 プレスティア事業部門 投資調査企画部
尾河眞樹 二宮圭子 山口真弘 佐溝将司 齊藤聡
SMBC信託銀行プレスティア事業部門
投資調査企画部レポート
本レポート記載のマクロ経済見通しは、当行がライセンス契約を結んでいる
Citi Researchの予測を参照しています
本レポートは、株式会社SMBC信託銀行(以下「SMBC信託銀行」といいます)が経済、市況他、投資環境に関する情報をお伝えすることのみを目的として作成した
資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料でも特定ファンドの勧誘資料でもありません。本レポートに掲載された内容は発行時における当行の見解や予測を
紹介するもので、予告なしに変更することがあります。SMBC信託銀行はここに記載された情報が十分信頼に足るものとして信じておりますが、その正確性・完全
性を保証するものではありません。本レポート中のグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。当資料中のいかなる内
容も、 将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。投資の選択や投資時期の決定は必ずご自分の判断でなさるようお願いいたします。
0
目
2016年2月1日
次
SMBC信託銀行株式会社 プレスティア事業部門 投資調査企画部
尾河眞樹 二宮圭子 山口真弘 佐溝将司 齊藤聡
≫ P2
米国市場の見通し
マクロ経済
≫
1月の雇用統計は良好な結果を予想
株式市場
≫
戻りを試す展開を予想
債券市場
≫
市場の追加利上げ観測は大きく後退
≫ P3
欧州市場の見通し
マクロ経済
≫
労働市場の緩やかな改善が続く
株式市場
≫
株価が上昇基調に転じたかは慎重に判断したい
債券市場
≫
利回り下押し圧力は徐々に弱まるとみられる
≫ P4
日本市場の見通し
マクロ経済
≫
日銀は「マイナス金利」を導入
株式市場
≫
企業業績の悪化懸念が後退
債券市場
≫
10年国債利回りはゼロを意識する展開となろう
≫ P5
中国・インド市場の見通し
マクロ経済
≫
インド:金融政策は現状維持が見込まれる
中国株式市場
≫
金融緩和策は資本流出を加速させる恐れ
インド株式市場
≫
目先は買いが優勢か
≫ P6~P8
為替見通し
米ドル
≫
米国経済に注目がシフト
加ドル
≫
対円は高値圏でのもみ合いを予想
ユーロ
≫
ユーロの下落余地は限定的か
英ポンド
≫
ポンド円は戻り余地を試す展開か
豪ドル
≫
RBAは政策金利を据え置く公算
NZドル
≫
雇用改善が続けば利下げ観測は後退へ
マーケットデータ、カレンダー
≫ P9
本レポートは、株式会社SMBC信託銀行(以下「SMBC信託銀行」といいます)が経済、市況他、投資環境に関する情報をお伝えすることのみを目的として作成した
資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料でも特定ファンドの勧誘資料でもありません。本レポートに掲載された内容は発行時における当行の見解や予測を
紹介するもので、予告なしに変更することがあります。SMBC信託銀行はここに記載された情報が十分信頼に足るものとして信じておりますが、その正確性・完全
性を保証するものではありません。本レポート中のグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。当資料中のいかなる内
容も、 将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。投資の選択や投資時期の決定は必ずご自分の判断でなさるようお願いいたします。
1
2016年2月1日
米国市場の見通し
マクロ経済
≫
1月の雇用統計は良好な結果を予想
●米商務省が発表した昨年10-12月期の実質GDP速報値は前期
比年率0.7%増と、市場予想の同0.8%増を僅かに下回った。ただ、
これはドル高による製造業の足踏みと、原油安によるエネルギー
企業の投資削減、暖冬による公益事業生産の減少など一過性の
要因である。堅調な雇用情勢とガソリン価格の低下などにより、個
人消費は今後、持ち直すとみている。
実質GDP成長率
(前期比年率、%)
6
4.6
5
4
3
3.0
2.7
1.9
0.5
1
●今週末に発表される1月の雇用統計では、非農業部門雇用者数
が前月比22万5000人増と、年明けも20万人を超える堅調な伸びを
示すと予想している*¹ 。調査期間中の天候が良好だったことで、建
設等の雇用が押し上げられた可能性が高い。また、失業率は4.9
%と5.0%を割り込むほか、平均時給は前月比0.4%増と、12月の
前月比横ばいから加速すると予想している*¹。
1.9
2
≫
ダウ平均: +2.32%、S&P500: +1.75%
0.1
0.7
0
-1
-0.9
-2
-3
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
2012年
2013年
2014年
2015年
出所:米商務省
S&P500株価指数
●週間ベースで大幅続伸。週初に下落した後は原油相場の反発
がサポートに。一方、FOMCの声明が市場の期待ほどハト派でな
かったことで売られるなど、方向感は定まらなかった。週末には、
日銀の追加緩和により市場心理が好転すると、上げ幅を拡大した。
(ポイント)
2150
●S&P500構成銘柄のうち201社が先週末までに昨年10-12月期
決算を発表し、153社は1株当たり利益(EPS)が事前予想を上回っ
た。今週は153社の決算発表が予定されているが、市場の想定ほ
ど米企業の業績は落ち込んでおらず、株価をサポートする公算が
大きい。加えて、原油相場にも底打ちの兆しがみられることや、投
資家のリスク回避姿勢が和らぎつつあることも好材料で、今週は戻
りを試す展開を予想する。
2000
≫
2.0
0.6
戻りを試す展開を予想
週間騰落率(1/25~1/29)
債券市場
3.9
2.1
1.1
*¹ 「モーニング経済メモ」, 2016.2.1, Citi Research
株式市場
4.3
3.8
2100
2050
1950
1900
1850
2015/01/30
2015/06/30
2015/11/30
出所:Bloomberg
市場の追加利上げ観測は大きく後退
利回り(1/29)
米国国債利回り
10年国債: 1.92%(前週末比: -0.13%)
●週間ベースで大幅続伸。週央のFOMC声明公表を前に、週初か
ら持ち高調整とみられる買いが優勢。その後、FOMCの声明がや
やハト派寄りと受け止められたうえ、週末には日銀のマイナス金利
導入による円債買いにつれ高し、10年債利回りは急低下した。
●原油相場は持ち直しつつあるものの、需給の緩みに伴う先安観
は払しょくされていない。加えて、日銀のマイナス金利導入によって
円安・ドル高が進行すれば、輸入物価の下落がインフレを押し下げ
よう。こうしたなか、FF金利先物から算出される市場が織り込む利
上げ確率は12月時点でも57%と追加利上げ観測は大きく後退して
おり、今週も利回り低下圧力がかかる公算が大きい。
(%)
3.0
2年国債利回り
10年国債利回り
2015/06/30
2015/11/30
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
2015/01/30
出所:Bloomberg
本レポートは、株式会社SMBC信託銀行(以下「SMBC信託銀行」といいます)が経済、市況他、投資環境に関する情報をお伝えすることのみを目的として作成した
資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料でも特定ファンドの勧誘資料でもありません。本レポートに掲載された内容は発行時における当行 の見解や予測を
紹介するもので、予告なしに変更することがあります。SMBC信託銀行はここに記載された情報が十分信頼に足るものとして信じておりますが、その正確性・完全
性を保証するものではありません。本レポート中のグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。当資料中のいかなる内
容も、 将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。投資の選択や投資時期の決定は必ずご自分の判断でなさるようお願いいたします。
2
2016年2月1日
欧州市場の見通し
マクロ経済
≫
労働市場の緩やかな改善が続く
●1月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)上昇率(速報値)は前年
比0.4%と前月(同0.2%)を上回り、2014年10月以来の高水準と
なった。エネルギー価格の急落が昨年前半に一巡し、前年比での
伸び率を圧迫してきた要因が剥落したほか、サービス価格の伸び
が拡大した。また、物価の基調を示すコアCPIは前年比1.0%と前
月(同0.9%)から改善。それでも、CPIはECBが物価安定の数値的
定義とする水準を大きく下回っている。
●昨年12月のユーロ圏失業率は10.5%と前月から変わらず、
2011年10月以来の低水準が維持される見込み*1。緩やかな景気
回復が続くなか、域内景況感調査の雇用見通しは堅調さを保って
おり、今年4-6月期には失業率が5年ぶりに10.3%まで低下すると
当行は予想している*1。
ユーロ圏失業率
(%)
13
12
11
10
9
8
7
07/01
08/01
09/01
≫
11/01
12/01
13/01
14/01
15/01
出所:欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)
*¹ “Euro Economics Weekly”, 2016.1.29, Citi Research
株式市場
10/01
株価が上昇基調に転じたかは慎重に判断したい
週間騰落率(1/25~1/29)
ストックス欧州600指数: +1.16%、独DAX指数: +0.34%
●週間ベースで上昇。イタリアの銀行の不良債権に対する警戒感
やスペインの政局不透明感が株価の重しとなった。しかしながら、
原油相場に底入れの兆しがみられ株価を下支えしたほか、日銀に
よるマイナス金利導入の決定が買い材料とされた。
●日銀の決定を受けて欧州中銀(ECB)が追加緩和に踏み切ると
の期待が高まる見込みで、目先の株価は押し上げられよう。しかし
ながら、中国の景気減速懸念がくすぶり、これまでの株価下落の
背景にある構図に変化はない。また、原油輸出国機構(OPEC)と
非OPEC産油国で生産調整の観測が浮上しているが、成果を上げ
られるかは不透明。株価上昇基調に転じたかは慎重に判断したい。
ストックス欧州600指数
(ポイント)
420
410
400
390
380
370
360
350
340
330
320
2015/01/30
2015/06/30
2015/11/30
出所:Bloomberg
債券市場
≫
利回り下押し圧力は徐々に弱まるとみられる
利回り(1/29)
ドイツ国債利回り
独10年国債: 0.33%(前週末比: -0.16%)
●週間ベースで上昇。ECBによる追加緩和観測がドイツ国債利回
りを下押しするなか、日銀がマイナス金利の導入を決定したことで、
週末に一段と買いの勢いが強まった。同利回りは2015年4月以来
の水準まで低下して引けた。
●日銀がマイナス金利の導入を決定し、低インフレと戦う姿勢を示
したことで、市場ではECBの追加緩和に対する期待が高まると思
われる。ドイツ10年国債利回りには一段と下押し圧力がかかり、
0.2%台まで低下する可能性もあろう。しかしながら、ECBが市場
の期待を満たす政策決定ができるか不透明感は拭えず、利回り下
押し圧力は徐々に弱まるとみられる。
(%)
1.5
1.0
0.5
0.0
‐0.5
‐1.0
2015/01/30
2年国債利回り
2015/06/30
10年国債利回り
2015/11/30
出所:Bloomberg
本レポートは、株式会社SMBC信託銀行(以下「SMBC信託銀行」といいます)が経済、市況他、投資環境に関する情報をお伝えすることのみを目的として作成した
資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料でも特定ファンドの勧誘資料でもありません。本レポートに掲載された内容は発行時における当行 の見解や予測を
紹介するもので、予告なしに変更することがあります。SMBC信託銀行はここに記載された情報が十分信頼に足るものとして信じておりますが、その正確性・完全
性を保証するものではありません。本レポート中のグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。当資料中のいかなる内
容も、 将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。投資の選択や投資時期の決定は必ずご自分の判断でなさるようお願いいたします。
3
2016年2月1日
日本市場の見通し
マクロ経済
≫
日銀は「マイナス金利」を導入
●日銀は1月28、29日の金融政策決定会合で、「マイナス金利付き
量的・質的金融緩和」を導入。マネタリーベースの増加ペースや資
産買い入れペースは据え置き、金融機関が日銀に保有する当座
預金を、①基礎残高(プラス0.1%を適用)、②マクロ加算残高(ゼ
ロ%を適用)、③政策金利残高(マイナス0.1%を適用)、の3段階の
階層に分割することとした。これらの緩和手段がイールドカーブの
起点を引き下げ、大規模な長期国債の買い入れとあわせて金利に
下押し圧力をかけ2%の「物価目標」の早期実現を図る。
2015-2017年度の日銀政策委員の大勢見通し
実質GDP
2015年度
10月時点
2016年度
10月時点
●今回の政策決定は「従来の政策だけでは2%のインフレ目標の
達成は難しい」と日銀が判断したことを示唆したといえる。しかしな 2017年度
がら、これまでの大幅な金利の低下や円安・ドル高が企業の設備
10月時点
投資や賃金の設定に与えた影響は限られているため、長期金利の
一段の低下が実体経済への影響は大きくないと思われる*¹。
注:対前年度比、%
*¹ 「日本経済フラッシュ」 2016.1.29, Citi Research
株式市場
≫
消費者物価指数
(除く生鮮食品、コアCPI)
+1.0-+1.3
<+1.1>
+0.8-+1.4
<+1.2>
+1.0-+1.7
<+1.5>
+1.2-+1.6
<+1.4>
+0.1-+0.5
<+0.3>
+0.1-+0.5
<+0.3>
消費税率引き上げの
影響を除くコアCPI
+0.0-+0.2
<+0.1>
+0.0-+0.4
<+0.1>
+0.2-+1.2
<+0.8>
+0.8-+1.5
<+1.4>
+2.0-+3.1
<+2.8>
+2.5-+3.4
<+3.1>
+1.0-+2.1
<+1.8>
+1.2-+2.1
<+1.8>
なお、<>内は政策委員見通しの中央値
出所:日銀
企業業績の悪化懸念が後退
週間騰落率(1/25~1/29)
日経平均株価: +3.30%、TOPIX: +4.21%
●週間ベースで4週ぶりに反発。前週末に大幅高となった反動か
ら週前半はやや売りが先行したものの、原油相場の反発などもあ
りその後は底堅く推移。週末には日銀のマイナス金利導入がサプ
ライズとなり、日経平均株価は500円近く急騰した。
●マイナス金利導入を受けて、先週末には1ドル=121円台まで円
安が進行。このまま120円台が定着すれば企業業績の悪化懸念
が後退し、足元の株価水準に割安感も出てこよう。加えて、原油安
に歯止めがかかりつつあることから投資家の不安心理も和らいで
いるため、今週も買い戻しの動きが継続するとみている。ただ、市
場ではマイナス金利の悪影響を懸念する向きもあるうえ、米中で
重要な経済指標の発表もあるため、過度な楽観視は禁物だろう。
債券市場
≫
日経平均株価
(円)
21000
20500
20000
19500
19000
18500
18000
17500
17000
16500
16000
15500
2015/01/30
2015/06/30
2015/11/30
出所:Bloomberg
10年国債利回りはゼロを意識する展開となろう
利回り(1/29)
10年国債: 0.10% (前週末比: -0.14%)
●週間ベースで大幅反発。引き続き長期ゾーンの需給にひっ迫感
があるうえ、日銀への追加緩和期待もくすぶるなか週初から買い
が優勢。週末には日銀がマイナス金利導入を決定したことで一気
に買いが膨らみ、10年国債利回りは0.1%付近まで急低下した。
●先週末、日銀の追加緩和を受けて2-8年物の国債利回りがマイ
ナスまで落ち込んだ。マイナス利回りでは運用できない投資家の
資金が相対的に利回りの高い長期、超長期債に流入する公算が
大きい。よって、今週の10年国債利回りはゼロ%を意識する展開
になると予想する。ただ、一段と利回りが低下した水準ではまと
まった利益確定売りが出そうで値動きが荒くなる可能性もあろう。
日本国債利回り
(%)
0.8
2年国債利回り
10年国債利回り
2015/06/30
2015/11/30
0.6
0.4
0.2
0.0
‐0.2
2015/01/30
出所:Bloomberg
本レポートは、株式会社SMBC信託銀行(以下「SMBC信託銀行」といいます)が経済、市況他、投資環境に関する情報をお伝えすることのみを目的として作成した
資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料でも特定ファンドの勧誘資料でもありません。本レポートに掲載された内容は発行時における当行 の見解や予測を
紹介するもので、予告なしに変更することがあります。SMBC信託銀行はここに記載された情報が十分信頼に足るものとして信じておりますが、その正確性・完全
性を保証するものではありません。本レポート中のグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。当資料中のいかなる内
容も、 将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。投資の選択や投資時期の決定は必ずご自分の判断でなさるようお願いいたします。
4
2016年2月1日
中国・インド市場の見通し
マクロ経済
≫
インド:金融政策は現状維持が見込まれる
●インド:2日にインド準備銀行(RBI)は金融政策決定会合を開催
するが、市場では金融政策の据え置きが予想されている。昨年12
月の消費者物価指数(CPI)は前年比5.61%上昇と伸びが高まっ
ているほか、29日に示される予定の来年度予算案の内容を見極
めようと、RBIは様子見姿勢を強めると考えられている。
●しかしながら、昨年12月1日に開催された同会合で、ラジャンRBI
総裁はインフレを2017年3月にかけて5%の水準に安定させること
が可能と判断される限り、緩和的な金融政策スタンスを保つとの姿
勢を示している。足元のインフレは食品価格の一時的な上昇に押
し上げられており、緩和余地は残されていると思われる。予算案が
景気と財政のバランスをうまくとった内容なれば、3月もしくは4月の
会合で追加緩和が決定されるとみている*¹。
インド:消費者物価指数と政策金利
(%)
12.0
11.0
10.0
9.0
8.0
7.0
6.0
5.0
4.0
3.0
12/01
消費者物価指数
レポレート(政策金利)
13/01
≫
14/01
15/01
出所:インド準備銀行、インド中央統計機構
*¹ “India Economic Flash”, 2016.1.28, Citi Research
中国株式市場
(%)
9.5
9.0
8.5
8.0
7.5
7.0
6.5
6.0
5.5
5.0
金融緩和策は資本流出を加速させる恐れ
週間騰落率(1/25~1/29)
MSCI CHINA、上海シンセンCSI300指数
MSCI CHINA: +1.92%、上海深センCSI300指数: -5.38%
●CSI300指数は週間ベースで下落。割安感が漂うなか中国政府
が過剰生産を解消する姿勢を改めて示したことで、上昇する局面も
あった。しかし商いは低調で、個人投資家の慎重姿勢が改めて示
された。金融緩和期待が後退し、売り圧力が強まった。
●預金準備率の引き下げなどの金融緩和は国内の金利低下を促
し、内外金利差の拡大につながることから、資本流出に歯止めを
かけたい中国政府にとっては逆効果となりえる。そのため、流動性
供給策を連日に亘り実施しているが、景気押し上げにつながる金
融緩和策ではないと認識され、投資家心理の改善にはつながって
いない。資本流出防止策や金融緩和・財政政策の実施が待たれる。
(ポイント)
86
84
82
80
78
76
74
72
70
68
66
64
62
60
58
56
54
52
50
48
2015/01/30
(ポイント)
MSCI China(左軸)
CSI300指数(右軸)
5200
4800
4400
4000
3600
3200
2800
2400
2000
2015/06/30
2015/11/30
出所:Bloomberg
インド株式市場
≫
目先は買いが優勢か
週間上昇率(1/25~1/29)
センセックス指数
センセックス指数: +1.78%
●週間ベースで上昇。欧州中銀(ECB)の追加緩和期待が株価を
下支えした。また、週末に日銀がマイナス金利の導入を決定したこ
とで投資家心理が改善し、インド株にも買いが波及した。
●2月2日に金融政策決定会合が開催されるが、市場では現状維
持が予想されている。最近のインフレ上昇や国際金融市場の動揺
に対するラジャンRBI総裁の見解が波乱要因とならなければ、世界
的に投資家心理が改善するなかで目先は買いが優勢となろう。た
だし、海外投資家はインド株を年初来で約18億ドル売り越しており、
買い余力は大きいと思われるものの、今月下旬の来年度予算編成
を見極めたいと、徐々に様子見姿勢が強まるとみられる。
(ポイント)
30000
29000
28000
27000
26000
25000
24000
23000
2015/02/02
2015/05/02
2015/08/02
2015/11/02
出所:Bloomberg
本レポートは、株式会社SMBC信託銀行(以下「SMBC信託銀行」といいます)が経済、市況他、投資環境に関する情報をお伝えすることのみを目的として作成した
資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料でも特定ファンドの勧誘資料でもありません。本レポートに掲載された内容は発行時における当行 の見解や予測を
紹介するもので、予告なしに変更することがあります。SMBC信託銀行はここに記載された情報が十分信頼に足るものとして信じておりますが、その正確性・完全
性を保証するものではありません。本レポート中のグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。当資料中のいかなる内
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2016年2月1日
為替見通し(米ドル、加ドル)
■ 米ドル ≫ 米国経済に注目がシフト
今週と来週の予想レンジ
ドル円
日銀は1月29日に追加緩和を決定し、いわゆる「マイナス金利」の
導入を発表した。日銀が金融機関から預かっている当座預金のうち
一定の水準を超える金額に付けている金利についてマイナス0.1%
が適用される。一方、これまでの「量的・質的緩和」については継続。
今後は、「量・質・金利の3つの次元で緩和手段を駆使する」とし、必
要とあらば3方向から追加緩和を講じるとの方針も示された。この発
表を受けドル円は、直前の118円台後半から、121円台後半まで一
気に上昇。今回の措置により日本国債の利回りが急低下し、10年債
利回りは0.1%付近まで低下。日米金利差拡大に伴い、ドル高・円安
が進行し、週末にかけてドル円相場は121円台後半の高値を付けた。
120.50-122.50円
今週と来週の注目ポイント
米:12月耐久財受注(2/4)
米:1月雇用統計(2/5)
ドル円 (出所:SMBC信託銀行プレスティア)
(円)
126
124
122
120
118
116
114
2015/01/30
2015/05/30
2015/09/30
2016/01/31
*¹ 「モーニング経済メモ」, 2016.2.1, Citi Research
日米金融政策の格差が如実になるなかで、ドル円相場は今週も円
安地合いが続こう。原油相場に底打ち感がみられることも、市場心
理を改善させ、ドル円相場には支援材料だ。こうしたなか、市場の関
心は米連邦準備理事会(FRB)が3月に追加利上げに踏み切るかど
うかを見極めるため、米国経済にシフトしよう。昨年10-12月期の
GDPが前期比年率0.7%増にとどまったのは暖冬など一過性の要
因とみられるが、今週発表される1月の雇用統計で堅調な雇用の伸
びや賃金の伸びが確認されれば、ドル円は122円ちょうど付近を試
す可能性もあるとみている。なお、当行は非農業部門雇用者数が前
月比22万5000人増、失業率は4.9%、平均時給は前月比0.4%増を
予想している*¹ 。
今週と来週の予想レンジ
■ 加ドル ≫ 対円は高値圏でのもみ合いを予想
加ドル円
85.50-87.50円
米ドル加ドル
1.3850-1.4050加ドル
先週のカナダ(加)ドル相場は原油価格の反発に伴って上昇。「石
油輸出国機構(OPEC)が生産調整に向けて2月にも緊急会合を開く
のではないか」、との憶測が広がったこと、イラクの石油相が「協調
減産なら協力の用意がある」などと発言したことなどが原油相場を押
し上げた。加ドルは対米ドルで一時1.39加ドル台半ばまで上昇。一
方、日銀が29日に追加緩和策を決定したことから、円安が進行する
なか加ドル円は急上昇。86円台後半の高値を付けた。なお、先週カ
ナダで発表された昨年11月の実質GDP成長率が前月比0.3%と、
10月の同横ばいから改善していたことなども加ドル相場を下支えた。
今週と来週の注目ポイント
加:1月雇用統計(2/5)
加:1月Ivey購買部協会指数(2/5)
加ドル円、米ドル加ドル (出所:SMBC信託銀行プレスティア)
(円)
104
102
100
98
96
94
92
90
88
86
84
82
80
2015/01/30
CADJPY(左軸)
USDCAD(右軸)
(加ドル)
1.50
1.45
1.40
1.35
1.30
1.25
1.20
1.15
2015/05/30
2015/09/30
1.10
2016/01/31
今週も引き続き原油相場に注目が集まる。OPEC緊急会合開催へ
の期待が徐々に高まるなかで、報道によれば日程調整が難航して
いる模様で、何も発表がなければ原油価格が反落する可能性もあ
るため警戒したい。一方、カナダでは今週、1月の雇用統計やIvey購
買部協会指数が発表される。市場では前月比の雇用の伸びが前月
の2万2800人から減速すると予想されている。一方、昨年12月に50
割れまで急減速したIvey購買部協会指数は、50.3に小幅改善の見
通し。いずれもさえない結果となれば、加ドルが反落する可能性も。
テクニカル上、加ドル円は1月29日の急伸により、1月4日の急落時
に開いたローソク足のギャップを埋めた格好で、いったんは上昇基
調にも一服感が広がる可能性が高い。加ドルの上値が重くなる一方
で、日銀の追加緩和により円も買われにくく、今週の加ドル円は総じ
て高値圏でのもみ合いとなる公算が大きい。
*¹ “Canada Economic Flash” 2016.1.20, Citi Research
本レポートは、株式会社SMBC信託銀行(以下「SMBC信託銀行」といいます)が経済、市況他、投資環境に関する情報をお伝えすることのみを目的として作成した
資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料でも特定ファンドの勧誘資料でもありません。本レポートに掲載された内容は発行時における当行 の見解や予測を
紹介するもので、予告なしに変更することがあります。SMBC信託銀行はここに記載された情報が十分信頼に足るものとして信じておりますが、その正確性・完全
性を保証するものではありません。本レポート中のグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。当資料中のいかなる内
容も、 将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。投資の選択や投資時期の決定は必ずご自分の判断でなさるようお願いいたします。
6
為替見通し(ユーロ、英ポンド)
■ ユーロ ≫ ユーロの下落余地は限定的か
今週の予想レンジ
ユーロ円
130.00-133.00円
ユーロドル
1.0700-1.0950ドル
今週の注目ポイント
欧:12月失業率(2/2)
欧:12月小売売上高(2/3)
ユーロ円、ユーロドル (出所:SMBC信託銀行プレスティア)
(円)
142
140
138
136
134
132
130
128
126
124
122
120
2015/01/30
(ドル)
1.34
1.32
1.30
1.28
1.26
1.24
1.22
1.20
1.18
1.16
1.14
1.12
1.10
1.08
1.06
1.04
2016/01/31
EURJPY(左軸)
EURUSD(右軸)
2015/05/30
2015/09/30
ポンド円
171.00-175.00円
ポンド米ドル
1.4100-1.4400米ドル
英:1月製造業PMI(2/1)
英:英中銀(BOE)金融政策委員会(2/4)
ポンド円、ポンドドル (出所:SMBC信託銀行プレスティア)
(ドル)
1.70
(円)
200
195
1.65
190
1.60
185
1.55
180
1.50
175
GBPJPY(左軸)
GBPUSD(右軸)
2015/05/30
日銀が「マイナス金利付き量的・質的金融緩和(QQE)」の導入に
踏み切ったことから、欧州中銀(ECB)による追加緩和の可能性が
意識されやすく、ユーロドルには下押し圧力がかかり得るだろう。た
だ、今週ユーロ圏で発表される昨年12月の経済指標は①失業率が
10.5%と前月と一致し、約4年ぶりの低水準が維持される、②小売
売上高は前月比0.3%増と前月(同0.3%減)からプラスに転じる、と
市場で見込まれている。域内では緩やかな景気回復が続いている
との見方から、ユーロの下落余地が限定される可能性も。チャート
上、ユーロドルは1月5日安値1.0711ドルが下値メド。一方、ユーロ
円はQQE再拡充に伴うドル円の上昇を背景に日足一目均衡表雲
上限133円17銭付近を目指す可能性も。
ポンドドルは週を通して1.41ドル台後半から1.43ドル台後半で動
意に乏しい展開。日銀の追加緩和決定を受けて市場心理が改善し、
一時1.44ドル台前半へ上昇したが、米実質GDPで個人消費の底堅
さが確認されると1.41ドル台半ばへ急落。ただ、週末にかけてドル
高に一服感が広がり、1.42ドル台半ばへ下げ幅を縮小した。ポンド
円は週半ばまで方向感に欠ける値動きとなったが週終盤にドル円の
動きにつれて174円台前半へ急騰。その後は171円台前半に押し戻
される場面もあったが、172円台半ばに持ち直して越週した。
今週の注目ポイント
165
2015/01/30
先週前半はリスクオフに伴うユーロショートの解消や主要通貨に
対するドル安を背景にユーロドルは1.07ドル台後半から1.09ドル台
前半へ上昇。その後、1月の独消費者物価指数が前月を上回る一
方、昨年12月の米耐久財受注が悪化するなど、対照的な欧米経済
指標を受けて1.09ドル台後半まで値を伸ばした。ただ、29日の日銀
の追加緩和により市場心理が改善しユーロが売られたほか、昨年
10-12月期の米実質GDPで個人消費の底堅さが示されたことからド
ル高地合いも強まり、ユーロドルは1.08ドル台前半へ反落。ユーロ
円は週初の127円台後半から一時132円台前半へ上伸したが、ド
ル円の上昇一服とユーロ安で押し戻され、131円台前半で越週した。
■ 英ポンド ≫ ポンド円は戻り余地を試す展開か
今週の予想レンジ
170
2016年2月1日
2015/09/30
1.45
1.40
2016/01/31
今週はイングランド銀行(BOE)金融政策委員会(MPC)が開催さ
れる。市場では政策の現状維持が見込まれているが、併せて公表さ
れる四半期インフレ報告に注目。新興国を中心に海外経済が精彩を
欠いているほか、年明け以降はGDPの約8割を占めるサービス業の
景況感が悪化しており、今年の実質GDP成長率見通しは昨年10月
時点の前年比2.5%から下方修正される可能性がある。また、原油
価格の下落や賃金の伸び悩みを背景にインフレ予想も引き下げら
れるだろう。BOEが利上げに向けて積極的な姿勢を示す公算は小さ
く、早期利上げ観測の後退がポンド相場の重しになるとみている。た
だ、日銀の量的・質的金融緩和(QQE)の再拡充に伴う市場心理の
改善が続けば、ポンドの支えとなろう。チャート上、ポンドドルは1月
21日安値の1.4079ドルを目安に下値を固める一方、1月13日高値
1.4475ドル付近では上値を抑えられる展開か。ポンド円は昨年12月
7日高値186円34銭から1月20日安値163円92銭への下落幅に対す
る半値戻しの175円13銭付近が戻りのメド。
本レポートは、株式会社SMBC信託銀行(以下「SMBC信託銀行」といいます)が経済、市況他、投資環境に関する情報をお伝えすることのみを目的として作成した
資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料でも特定ファンドの勧誘資料でもありません。本レポートに掲載された内容は発行時における当行 の見解や予測を
紹介するもので、予告なしに変更することがあります。SMBC信託銀行はここに記載された情報が十分信頼に足るものとして信じておりますが、その正確性・完全
性を保証するものではありません。本レポート中のグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。当資料中のいかなる内
容も、 将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。投資の選択や投資時期の決定は必ずご自分の判断でなさるようお願いいたします。
7
為替見通し(豪ドル、NZドル)
2016年2月1日
今週と来週の予想レンジ
■ 豪ドル ≫ RBAは政策金利を据え置く公算
豪ドル円
84.00-87.00円
豪ドル米ドル
0.6950-0.7250米ドル
昨年12月のNAB企業信頼感は3と前月(5)から低下した。先週の
豪ドルは週初こそ弱含みに推移したが、原油先物価格(WTI)が急
速に値を戻すなか投資家心理が改善し、豪ドルは週末にかけて上
値を追う展開となった。豪ドル米ドルは0.69米ドル台前半から0.71米
ドル台前半、豪ドル円は日銀の政策決定を受けた円安も加わり、81
円台前半から86円台前半まで大幅に上昇した。
今週の注目ポイント
豪:RBA理事会(2/2)
豪:12月小売売上高(2/5)
豪ドル円、豪ドル米ドル (出所:SMBC信託銀行プレスティア)
(円)
100
98
96
94
92
90
88
86
84
82
80
78
2015/01/30
2015/05/30
(米ドル)
0.92
0.90
AUDJPY(左軸)
0.88
AUDUSD(右軸)
0.86
0.84
0.82
0.80
0.78
0.76
0.74
0.72
0.70
0.68
0.66
2015/09/30
2016/01/31
昨年10-12月期の豪消費者物価指数(CPI)伸び率は同1.7%と前
期(同1.5%)から上昇した。一方、RBAが政策判断の手掛かりとして
いる基調インフレ率は同2.0%上昇とインフレターゲット(2.0-3.0%)
の下限まで伸びが鈍化した。欧州中央銀行(ECB)が21日の理事会
で3月の追加緩和の可能性を示唆したことで、主要中銀が緩和姿勢
で協調するとの見方もあるが、豪州では雇用改善など内需は比較的
好調で、政策金利をさらに過去最低水準に引き下げれば住宅バブ
ルを引き起こしかねない。2月2日の理事会では現行政策が据え置
かれるとみている。5日には四半期金融政策報告が発表されるが、
CPIの見通しが下方修正される一方、GDP成長率見通しは上方修
正されると当行は予想*¹。今回の理事会ではRBAが追加利下げに
慎重姿勢を示し、4月27日に発表予定の1-3月期のCPIで物価動向
を見極めて、5月3日の理事会で利下げを再開するか否かの判断を
下すと思われる*¹。今週の豪ドルは小じっかりと推移しよう。
*¹ “Australia & New Zealand Economics Weekly” , 2016.1.29, Citi Research
今週と来週の予想レンジ
■ NZドル ≫ 雇用改善が続けば利下げ観測は後退へ
ニュージーランド(NZ)準備銀行(RBNZ)は1月28日の金融政策決
定で政策金利を2.5%に据え置いた。声明では、「インフレ率が目標
NZドル米ドル
0.6300-0.6600米ドル
(1.0-3.0%)の中央値付近で安定するためには、今後1年間で一段
今週の注目ポイント
の金融緩和が必要となる場合がある」と指摘。「経済指標を注視して
いく」として、追加利下げの可能性を示唆した。RBNZは消費者物価
NZ:10-12月期雇用統計(2/3)
指数(CPI)が低水準であることにもふれ、「目標のレンジに戻るため
には想定以上の時間を要する」と指摘、緩和姿勢が長期に及ぶ可
能性も示唆した。実際、昨年10-12月期のCPI上昇率は前年比0.1%
と5四半期連続でインフレターゲットの下限を下回っており、物価上
NZドル円、NZドル米ドル (出所:SMBC信託銀行プレスティア) 昇は高まる兆しがみられない。
NZドル円
(円)
96
94
92
90
88
86
84
82
80
78
76
74
2015/01/30
77.00-80.00円
2015/05/30
(米ドル)
0.82
0.80
NZDJPY(左軸)
0.78
NZDUSD(右軸)
0.76
0.74
0.72
0.70
0.68
0.66
0.64
0.62
0.60
2015/09/30
2016/01/31
今週はRBNZのウィーラー総裁が3日に、「世界経済、NZ経済の
見通し、金融政策の枠組み」と題して講演を行う予定。足元のNZ経
済は製造業や消費者の景況感が改善、また貿易赤字が大幅に縮小、
など好材料が並ぶため、同総裁が今後の政策運営に具体的言及を
行うかどうか注目される。こうしたなか、市場予想によれば、昨年1012月期の失業率は6.1%と同7-9月期(6.0%)から悪化するが、雇用
者数増減は前期比0.8%増と前期(同0.4%減)からプラスに転じる
ほか、賃金の伸びもわずかに高まる見通し。RBNZの政策決定を受
けて、先週のNZドル米ドルは0.64米ドル台前半から0.65米ドル台半
ばで売買が交錯した。目先は安値圏で方向感を欠く動きとなろう。一
方、米ドル円の急騰を受けてNZドル円は75円台後半から79円付近
まで上伸したが、節目の80円では上値の抵抗を受けるとみている。
本レポートは、株式会社SMBC信託銀行(以下「SMBC信託銀行」といいます)が経済、市況他、投資環境に関する情報をお伝えすることのみを目的として作成した
資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料でも特定ファンドの勧誘資料でもありません。本レポートに掲載された内容は発行時における当行 の見解や予測を
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容も、 将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。投資の選択や投資時期の決定は必ずご自分の判断でなさるようお願いいたします。
8
2016年2月1日
(2016年1月29日時点)
マーケット・データ
株式
国・地域
米国
米国
米国
ブラジル
ヨーロッパ
イギリス
ドイツ
フランス
ロシア
トルコ
騰落率(%)
指標
NYダウ工業株30種
S&P500種
ナスダック総合株価指数
ボベスパ指数
ストックス欧州600指数
FT100指数
DAX指数
CAC40
RTS指数
イスタンブールナショナル100種
1/29
16,466.30
1,940.24
4,613.95
40,405.99
342.27
6,083.79
9,798.11
4,417.02
745.30
73,481.09
債券
国・地域
米国
ドイツ
日本
豪州
週間
2.32
1.75
0.50
6.24
1.16
3.11
0.34
1.85
7.80
4.61
騰落率(%)
年初来
-5.50
-5.07
-7.86
-6.79
-6.44
-2.54
-8.80
-4.75
-1.55
2.45
※
騰落率(%)
指標
10年国債利回り
10年国債利回り
10年国債利回り
10年国債利回り
1/29
1.92
0.33
0.10
2.64
週間
-0.13
-0.16
-0.14
-0.04
年初来
-0.35
-0.30
-0.17
-0.25
国・地域
日本
日本
日本
香港
中国
中国
韓国
台湾
シン ガポール
インド
指標
日経平均株価
TOPIX
JASDAQ指数
ハンセン指数
MSCI CHINA
上海深センCSI300指数
韓国総合指数
加権指数
ST指数
センセックス指数
1/29
17,518.30
1,432.07
108.93
19,683.11
52.13
2,946.09
1,912.06
8,080.60
2,629.11
24,870.69
週間
3.30
4.21
3.84
3.16
1.92
-5.38
1.74
4.18
2.02
1.78
1/29
601.06
1,781.00
33.62
1,116.40
週間
1.00
8.64
4.44
1.83
1/29
週間
オルタナティブ
国・地域
米国
日本
米国
米国
年初来
-7.96
-7.45
-5.70
-10.18
-12.34
-21.04
-2.51
-3.09
-8.80
-4.77
騰落率(%)
指標
NAREIT指数
東証REIT指数
WTI原油先物価格
NY金価格
年初来
-3.64
1.91
-9.23
5.30
※債券利回りは変動幅(%)
為替
騰落幅(円)
通貨
ドル円
ユーロ円
ポンド円
1/29
121.14
131.21
172.56
週間
2.36
2.95
3.11
年初来
0.92
0.57
-4.61
騰落幅(円)
通貨
加ドル円
豪ドル円
NZドル円
86.68
85.82
78.54
年初来
2.56
2.63
1.45
-0.19
-1.78
-3.56
出所:SMBC信託銀行プレスティア
マーケット・カレンダー
(2016年2月1日~2016年2月7日)
北米
2/1(月)
(米) 個人所得・支出
(米) PCEデフレーター
(米) ISM製造業景況感指数
欧州
12月
12月
1月
2/2(火)
2/3(水)
2/4(木)
2/5(金)
(米) ADP雇用統計
(米) ISM非製造業景況感指数
(米) 製造業受注
1月
1月
12月
(米)
(米)
(加)
(加)
(加)
12月
1月
12月
1月
1月
貿易収支
雇用統計
貿易収支
雇用統計
Ivey購買部協会指数
アジア
(英)
製造業PMI
1月
(欧)
(欧)
(独)
(欧)
(英)
(英)
(英)
生産者物価指数
失業率
失業率
小売売上高
サービス業PMI
BOE金融政策発表
BOE金融政策委員会議事録
12月
12月
1月
12月
1月
(豪)
RBA理事会
(豪) 貿易収支
(NZ) 雇用統計
12月
10-12月期
(日)
(豪)
12月
12月
2/4分
景気動向指数
小売売上高
2/6(土)
2/7(日)
出所:SMBC信託銀行プレスティア
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容も、 将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。投資の選択や投資時期の決定は必ずご自分の判断でなさるようお願いいたします。
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