2014年12月29日号 2014年12月29日号 2014年12月29

2014年12月29日号
2014年12月29日号
2014年12月29日号
2014年12月29日号
目
2014年12月29日
次
シティバンク銀行株式会社 個人金融部門 投資調査部
尾河眞樹 二宮圭子 山口真弘 佐溝将司 齊藤聡
米国市場の見通し
マクロ経済
≫
個人消費主導の景気拡大が続く
株式市場
≫
原油価格の下落は企業利益の押し上げ要因
債券市場
≫
米国債利回りは総じて低位安定が続こう
欧州市場の見通し
マクロ経済
≫
ユーロ圏景気には底打ち感が広がりつつあるが
株式市場
≫
目先の下値は限定的か
債券市場
≫
独10年債利回りは低水準での推移か
日本市場の見通し
≫
P3
≫
P4
≫
P5
マクロ経済
≫
コアCPIは、来年年央にマイナスの可能性も
株式市場
≫
年金基金による株式購入に期待
債券市場
≫
さらなる追加緩和は国債利回りの上昇につながるリスクも
中国・インド市場の見通し
マクロ経済
≫
中国:12月の各種PMIに注目
中国株式市場
≫
上海総合指数は振れを伴いつつも下値は限定的か
インド株式市場
≫
12月の消費者物価指数に注目
為替見通し
米ドル
≫
ドル円は引き続き堅調に推移しよう
加ドル
≫
加ドル相場の下振れリスクは残る
ユーロ
≫
ユーロは軟調な展開が続く公算
英ポンド
≫
ポンドドルは下落基調が続く可能性
豪ドル
≫
豪ドルの反発余地は限定的となろう
NZドル
≫
NZドルは底堅く推移しよう
マーケットデータ、カレンダー
≫
P6
≫
P7~P9
≫
P10
■ 次回ウィークリー・マーケット・レポートは 2015年1月13日(火) に発行します。
本レポートは、シティバンク銀行株式会社またはシティグループにおける各社(以下、「シティバンク」といいます)が経済、市況他、投資環境に関する情報をお伝
えすることのみを目的として作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料でも特定ファンドの勧誘資料でもありません。本レポートに掲載された内容
は発行時における当行の見解や予測を紹介するもので、予告なしに変更することがあります。シティバンクはここに記載された情報が十分信頼に足るものとして
信じておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本レポート中のグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するもの
ではありません。当資料中のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。投資の選択や投資時期の決定は必ずご自分の判断
でなさるようお願いいたします。
2
2014年12月29日
米国市場の見通し
マクロ経済
実質GDP成長率
個人消費主導の景気拡大が続く
2012年1-3月期~2015年10-12月期
●7-9月期実質GDP(確報値)は前期比年率5.0%増と、改定
値(同3.9%増)から大幅に上方修正された。内訳をみると、
個人消費が同3.2%増と改定値(同2.2%増)から大きく上方
修正されており、米景気は個人消費主導で拡大している様子
が鮮明となった。
(前期比年率、%)
6
0.3%増)から伸びが加速したほか、12月ミシガン大学消費
者信頼感指数(確報値)は93.6と速報値(93.8)とほぼ変わら
ず2007年1月以来の高水準にある。個人消費の堅調さは足
元でも続いているとみられ、10-12月期実質GDPはシティ予
想(前期比年率2.5%増)を上振れする可能性も。
2.5
2.8 2.7 2.7
1.8
1.6
2
3.2
2.7
2.5
2.3
1
●11月個人消費支出(PCE)は前月比0.6%増と前月(同
5.0
3.5
4
3
4.6
4.5
5
0.1
0
-1
-2
-2.1
-3
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
2012年
2013年
2014年
2015年
※2014年10-12月期以降はシティ予想 出所:商務省、シティ
株式市場
原油価格の下落は企業利益の押し上げ要因
S&P500
週間騰落率(12/22~12/26)
ダウ平均: +1.40%、S&P500: +0.88%
●週間ベースで上昇。利上げペースが緩やかになるとの見方
(ポイント)
2100
が続くなかで景気の堅調さが示され、買い安心感が広がった。
2050
●原油価格の下落などを背景に、シティでは2015年の一株当
2000
たり利益(EPS)はセクターごとに格差が出るとみている。具体
的には、エネルギーセクターは前年比17%減となる反面、可処
分所得の増加などにより一般消費財セクターは同12%増にな
ると予想している。株式市場全体でみれば原油価格の下落は
EPSを押し上げる要因とみて、米国株に前向きな見方を維持し
ている。
債券市場
1950
1900
1850
1800
1750
1700
2013/12/27
米国債利回りは総じて低位安定が続こう
利回り(12/26)
10年国債: 2.25%(前週末比: +0.09%)
●週間ベースで下落。米景気の先行きに楽観的な見方が広が
り、売り優勢の展開が続いた。
●政策金利見通しに敏感に反応するとされる2年国債利回りは
0.75%付近まで上昇している。しかし、フェデラルファンド(FF)
金利先物市場に織り込まれた初回の利上げ予想時期は2015
年10月頃から大きな変化はない。足元の2年国債利回りの上昇
にはやや違和感があり、長期の国債利回りを押し上げていく可
能性は低いだろう。米国債利回りは総じて低位安定が続こう。
2014/03/27
2014/06/27
2014/09/27
米国国債利回り
(%)
3.5
3.0
2.5
2.0
1.5
2年国債利回り
10年国債利回り
1.0
0.5
0.0
2013/12/27
2014/03/27
2014/06/27
2014/09/27
2014/12/27
本レポートは、シティバンク銀行株式会社またはシティグループおよびその子会社・関連会社(以下、「シティバンク」といいます)が経済、市況他、投資環境に関
する情報をお伝えすることのみを目的として作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料でも特定ファンドの勧誘資料でもありません。本レポートに
掲載された内容は発行時における当行の見解や予測を紹介するもので、予告なしに変更することがあります。シティバンクはここに記載された情報が十分信頼
に足るものとして信じておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本レポート中のグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果
等を約束するものではありません。当資料中のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。投資の選択や投資時期の決定は必
ずご自分の判断でなさるようお願いいたします。
3
2014年12月29日
欧州市場の見通し
マクロ経済
ユーロ圏景気には底打ち感が広がりつつあるが
ユーロ圏消費者物価指数
2007年1月‐2014年11月
●12月22日に発表された12月のユーロ圏消費者信頼感指数
(速報値)はマイナス10.9となり、8月以来の水準に持ち直した。
ロシア情勢やギリシャの大統領選などの懸念材料はくすぶるも
のの、 ユーロ圏の消費者マインドに持ち直しの兆しがみえた。
●しかし、来年1月7日に発表される12月のユーロ圏消費者物
価指数(CPI)上昇率は、原油安の影響が重くのしかかり、前年
比で横ばいまで伸びが鈍化する見込み。市場予想通りとなれば、
いよいよデフレ懸念が現実味を帯びることとなる。こうしたなか、
1月22日に開催される欧州中銀(ECB)定例理事会では、国債
購入を含む本格的な量的緩和(QE)が決定される可能性が高
いとシティはみている。
出所:欧州委員会
株式市場
目先の下値は限定的か
ストックス欧州600指数
週間騰落率(12/22~12/26)
ストックス欧州600指数: +1.05%、独DAX指数: +1.38%
●週間ベースで上昇。予想を上回る7-9月期の米実質GDPを
背景に投資家心理が改善し、週前半から堅調推移。その後は、
市場参加者が減少するなか、高値圏でのもみ合いが続いた。
●ギリシャでは、29日に大統領を選ぶ議会投票が予定されてい
る。仮に次期大統領を選出できなければ総選挙となるため、政
局不安が意識され、一時的に株価を下押しする可能性があろう。
ただ、ユーロ圏ではインフレの鈍化が鮮明さを増すなか、来年1
月22日の欧州中銀(ECB)理事会を控えて、国債買い入れへの
期待が高まりやすく目先の下値は限定的か。
(ポイント)
360
350
340
330
320
310
300
2013/12/27
2014/03/27
2014/06/27
2014/09/27
債券市場
独10年債利回りは低水準での推移か
利回り(12/26)
ドイツ国債利回り
(%)
2.5
独10年国債: 0.59%(前週末比:変わらず)
●週間ベースで変わらず。株価上昇が独国債の売り材料とされ
た一方、ギリシャの政局不安により投資家の安全資産需要が
高まり、もみ合い推移。
●12月のユーロ圏消費者物価指数は前年比横ばいと前月(同
0.3%上昇)から伸びの鈍化が見込まれている。来年1月22日
のECB理事会を控えて、インフレ率の低下は国債買い入れ観
測を高めるとみられ、目先の独10年債利回りは低水準での推
移が続こう。
2年国債利回り
10年国債利回り
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
-0.5
2013/12/27
2014/03/27
2014/06/27
2014/09/27
本レポートは、シティバンク銀行株式会社またはシティグループにおける各社(以下、「シティバンク」といいます)が経済、市況他、投資環境に関する情報をお伝
えすることのみを目的として作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料でも特定ファンドの勧誘資料でもありません。本レポートに掲載された内容
は発行時における当行の見解や予測を紹介するもので、予告なしに変更することがあります。シティバンクはここに記載された情報が十分信頼に足るものとして
信じておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本レポート中のグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するもの
ではありません。当資料中のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。投資の選択や投資時期の決定は必ずご自分の判断
でなさるようお願いいたします。
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2014年12月29日
日本市場の見通し
マクロ経済
消費者物価指数(全国、生鮮食品を除くコア、前年比)
コアCPIは、来年年央にマイナスの可能性も
2010年10月-2014年11月
●11月の全国コア消費者物価指数(生鮮食品を除く、CPI)伸
び率は前年比2.7%と10月(同2.9%)から鈍化した。4月に導入
された消費税率引き上げの影響を除くと、同0.7%の伸びにとど
まり、4月(同1.5%)をピークに鈍化傾向が続いている。エネル
ギー価格や通信費の押し上げ効果は弱まり、既往の円安ドル
高の効果がはく落、さらに消費増税後の需要が落ち込んだこと
が背景とみられる。
●コアCPIの伸び率は消費税率引き上げの影響を除くと、12月
は同0.4%まで鈍化した後、来年1月は同0.5%、3月は同0.5%
をシティは予想している。ただ、原油価格が現行水準で推移す
れば、来年年央には前年比マイナスに転じる可能性も。
(前年比、%)
4
3
2
1
0
-1
-2
-3
10/01
11/01
12/01
13/01
14/01
出所:総務省
株式市場
年金基金による株式購入に期待
日経平均株価
週間騰落率(12/22~12/26)
日経平均株価: +1.12%、TOPIX: +1.27 %
●週間ベースで上昇。米景気の先行きに楽観的な見方が広が
(円)
18500
り、買い安心感が出た。利益確定売りに押される局面もあった
が、ドル円相場の円安進行や株価の先高観が下値を支えた。
18000
●日銀の資金循環統計によれば、年金積立金管理運用独立行
16500
政法人(GPIF)以外の公的年金の国内株式資産は2014年4-6
月期と7-9月期で大きな変化はない。また、企業年金は7-9月期
に国内株式を売り越している。GPIFの運用改革に先行する動
きをみせておらず、この先、年金基金による国内株式購入余地
が大きいと思われる。株価の下支え要因として期待されよう。
16000
17500
17000
15500
15000
14500
14000
13500
2013/12/27
2014/03/27
2014/06/27
2014/09/27
2014/12/27
2014/06/27
2014/09/27
2014/12/27
債券市場
さらなる追加緩和は国債利回りの上昇につながるリスクも
利回り(12/26)
10年国債: 0.33% (前週末比: -0.03%)
●週間ベースで上昇。日銀の長期国債買い入れオペを背景に
上値追いへの安心感が強く、10年国債利回りは一時0.30%
ちょうど付近まで低下。ただ、週末には利益確定売りに押された。
日本国債利回り
(円)
18500
18000
17500
17000
16500
16000
15500
●原油価格がはっきりと上昇しない限りインフレは日銀が想定
を下回るとみられ、2015年7月に追加緩和が実施されると予想
している。しかしながら、市場が過度な金融緩和と解釈し財政不
安につながれば、国債利回りは日銀の狙いに反して上昇する
可能性がある。潜在的なリスク要因として認識しておきたい。
15000
14500
14000
13500
2013/12/27
2014/03/27
本レポートは、シティバンク銀行株式会社またはシティグループにおける各社(以下、「シティバンク」といいます)が経済、市況他、投資環境に関する情報をお伝
えすることのみを目的として作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料でも特定ファンドの勧誘資料でもありません。本レポートに掲載された内容
は発行時における当行の見解や予測を紹介するもので、予告なしに変更することがあります。シティバンクはここに記載された情報が十分信頼に足るものとして
信じておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本レポート中のグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するもの
ではありません。当資料中のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。投資の選択や投資時期の決定は必ずご自分の判断
でなさるようお願いいたします。
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2014年12月29日
中国・インド市場の見通し
マクロ経済
中国:製造業・非製造業PMI
中国:12月の各種PMIに注目
2007年1月-2014年11月
●中国:国家統計局と物流購買連合会は来年1月1日に12月の
製造業PMIを発表する。シティでは弱含む内需と勢いを欠く生
産活動を背景に50.0と11月(50.3)からの悪化を予想する。また、
3日には同月の非製造業PMIが発表される。11月は53.9と3カ
月ぶりに上昇に転じたものの、再び悪化すれば中国経済の減
速感が広がり、当局による金融緩和期待が高まることとなろう。
●インド:来年1月2日に12月のHSBC製造業PMI が発表され
る。同指標は新規受注が伸び、11月には53.3と2013年2月以
来の高水準となった。今回も良好な結果が示されれば、経済環
境の改善が意識され、利下げ観測がやや後退する可能性もあ
るだろう。
65
60
55
50
45
40
製造業購買担当者指数(PMI)
非製造業購買担当者指数(PMI)
35
2007/01 2008/01 2009/01 2010/01 2011/01 2012/01 2013/01 2014/01
出所:国家統計局、中国物流購買連合会
中国株式市場
上海総合指数は振れを伴いつつも下値は限定的か
MSCI CHINA、上海総合指数
週間騰落率(12/22~12/26)
MSCI CHINA: +0.70%、上海総合指数: +1.58%
●週間ベースで上昇。株価水準や企業収益の伸び悩みが懸念
され、週半ばにかけて軟調な展開。ただ、当局による景気刺激
策への期待から週後半にかけて値を戻した。
●上海総合指数の予想株価収益率(PER)は13.3倍(12月26
日時点)と過去5年の平均(11.3倍)から上方乖離しており割高
感が漂っている。そのため利益確定売りに押されやすい展開を
見込むが、景気減速が意識されるなか、金融緩和期待も高まり
やすく、株価は振れを伴いつつも下値は限定的か。
インド株式市場
(ポイント)
70
MSCI China(左軸)
上海総合指数(右軸
(ポイント)
3400
3200
66
3000
2800
62
2600
2400
58
2200
2000
54
2013/12/27
12月の消費者物価指数に注目
2014/03/27
2014/06/27
2014/09/27
1800
2014/12/27
センセックス指数
週間上昇率(12/22~12/26)
センセックス指数: -0.48%
●週間ベースで下落。政府の経済対策強化への期待が高まり
上昇する場面もあったが、議会で経済関連法案が可決されな
かったことが嫌気され、週末にかけて軟調推移が続いた。
(ポイント)
29000
28000
27000
26000
25000
24000
●センセックス指数は12月に入り上値の重い展開となっており、 23000
約5%下落している。背景には高値警戒感と市場での利下げ観 22000
測の後退があろう。こうしたなか、来年1月12日に12月の消費 21000
者物価指数が発表される。同指標は4カ月連続で前年比伸び 20000
19000
率が鈍化しているが、今回も同様の結果となれば、市場での金 2013/12/30
融緩和期待が高まり、株価を支援する可能性があろう。
2014/03/30
2014/06/30
2014/09/30
本レポートは、シティバンク銀行株式会社またはシティグループにおける各社(以下、「シティバンク」といいます)が経済、市況他、投資環境に関する情報をお伝
えすることのみを目的として作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料でも特定ファンドの勧誘資料でもありません。本レポートに掲載された内容
は発行時における当行の見解や予測を紹介するもので、予告なしに変更することがあります。シティバンクはここに記載された情報が十分信頼に足るものとして
信じておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本レポート中のグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するもの
ではありません。当資料中のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。投資の選択や投資時期の決定は必ずご自分の判断
でなさるようお願いいたします。
6
為替見通し(米ドル、加ドル)
■ ドル円は引き続き堅調に推移しよう
米ドル
今週の予想レンジ
ドル円
119.50-121.50円
今週・来週の注目ポイント
米:FOMC議事要旨(12/16、17開催分、1/7)
米:12月雇用統計(1/9)
(円)
125
120
115
110
105
100
2013/12/27
2014/03/27
2014/06/27
2014/09/27
2014/12/27
来年1月7日に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要
旨(12月16、17日開催分)では、原油安を背景にインフレが低位にと
どまるなか、具体的な利上げのタイミングや声明の文言変更につい
ての議論の詳細に関心が集まる。また、1月9日には12月の米雇用
統計が発表される。非農業部門雇用者数は前月比24万人増、失業
率は5.7%と2008年6月以来の低水準となる一方、平均時給の伸び
は前月比0.2%増と11月(0.4%増)から鈍化する見込み。市場予想
通りとなれば、賃金増によるインフレ期待は高まらずドル高を加速さ
せるほどの材料とはなり難い反面、雇用の基調的な改善がドルの下
支えとなろう。日米の金融政策の方向性の違いに基づく円売り・ドル
買いは根強く、ドル円は当面12月8日高値121円86銭を意識しなが
ら堅調に推移し、仮に下落したとしても120円割れの水準では押し目
買いが優勢になるとみている。
先週カナダ(加)で発表された10月実質GDPは前月比0.3%増、
前年比では2.3%増とそれぞれ前月(同0.4%増、同2.4%増)から
小幅に伸びが鈍化した。米国の景気回復力の強さはカナダ経済
の支援材料となろうが、原油価格急落による悪影響が懸念される
なか、先週の米ドル加ドルは1.15加ドル台後半から1.16加ドル台
後半の安値圏でもみ合いとなった。一方、米ドル円の値動きにつ
れて、加ドル円は102円台後半から104円台前半へ上昇したが、
原油価格が再び下げをみせたため、週末には103円台前半へ小
幅に緩んだ。
今週の予想レンジ
加ドル円
102.50-104.50円
米ドル加ドル
1.1550-1.1750加ドル
今週・来週の注目ポイント
加:11月貿易収支(1/7)
加:12月雇用統計(1/9)
(加ドル)
1.17
(円)
108
106
CADJPY(左軸)
104
USDCAD(右軸)
1.15
102
1.13
100
1.11
98
96
1.09
94
1.07
92
2014/03/27
先週米国で発表された11月のPCEデフレーター上昇率は前年比
1.2%と前月(同1.4%)を下回り、インフレの低位安定が示唆された。
しかし、7-9月期の実質GDP成長率(確報値)は前期比年率5.0%と
改定値(同3.9%)から大きく上方修正されると、ドル全面高となり、ド
ル円は2週間ぶりに120円台後半まで急伸。その後は、欧米市場の
短縮取引や休場に伴う薄商いのなか、利益確定の動きが散見され
たものの、120円台を割り込むことなく週末の取引を終えた。
■ 加ドル相場の下振れリスクは残る
ユーロ
加ドル
90
2013/12/27
2014年12月29日
2014/06/27
2014/09/27
1.05
2014/12/27
市場予想によれば、来年1月7日に発表される11月の貿易収支
は2億加ドルの赤字と前月(1億加ドルの黒字)から悪化する見通
し。一方、12月の失業率は6.6%で前月と変わらず、就業者数は
前月比1万人増と前月(同1万700人増)から伸びがやや鈍化する
見込み。世界的な景気回復ペースの鈍さや供給過剰によって、原
油先物価格(WTI)の下落基調は続く見込みで、カナダ経済への
向かい風となりそうだ。こうしたなかで、加ドル相場は浮上のきっか
けをつかみにくく、特に対米ドルでは両国の金融政策の方向性の
違いも米ドル高・加ドル安に働きやすい。米ドル加ドルは1.17加ド
ル台に乗せるようであれば、加ドル安が一段と進もう。加ドル円は
全般的な円安基調がサポートしようが、12月8日に付けた直近高
値106円49銭を視野に入れる展開は想定しづらいとみている。
本レポートは、シティバンク銀行株式会社またはシティグループにおける各社(以下、「シティバンク」といいます)が経済、市況他、投資環境に関する情報をお伝
えすることのみを目的として作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料でも特定ファンドの勧誘資料でもありません。本レポートに掲載された内容
は発行時における当行の見解や予測を紹介するもので、予告なしに変更することがあります。シティバンクはここに記載された情報が十分信頼に足るものとして
信じておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本レポート中のグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するもの
ではありません。当資料中のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。投資の選択や投資時期の決定は必ずご自分の判断
でなさるようお願いいたします。
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為替見通し(ユーロ、英ポンド)
■ ユーロは軟調な展開が続く公算
ユーロ
先週発表された12月のユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)は、
マイナス10.9と8月以来の水準に改善した。しかし、欧米市場など
で短縮取引や休場が相次いだことで市場参加者が少なく、相場へ
の影響は限定的。こうしたなか、先週のユーロは、対ドルで週初か
ら売りが先行し、23日には1.21ドル台後半まで下落し年初来安値
を更新。しかし、その後は、買い戻しが優勢となり、1.22ドル台半
ばまで持ち直すなど、方向感に乏しい展開となった。一方、対円で
は、ドル円の上昇に伴い一時147円台前半まで上昇したが、同水
準では戻り売り圧力も強く、上値は限定された。
今週の予想レンジ
ユーロ円
145.50-148.50円
ユーロドル
1.2000-1.2300ドル
今週・来週の注目ポイント
欧:12月消費者物価指数(1/7)
欧:11月小売売上高(1/8)
(ドル)
1.40
(円)
150
1.38
1.36
145
1.34
1.32
140
1.30
1.28
135
1.26
EURJPY(左軸)
1.24
EURUSD(右軸)
130
2013/12/27
2014/03/27
2014/06/27
2014/09/27
1.22
2014/12/27
先週英国で発表された7-9月期の実質GDP(確報値)は、前年
比2.6%増と改定値(同3.0%増)から下方修正された。また、7-9
月期の経常赤字は270億ポンドと、4-6月期(243億ポンド)から赤
字幅が拡大した。こうしたなか、米国で発表された7-9月期の実質
GDP(確報値)が前期比年率で11年ぶりの高い伸びを示すと幅
広い通貨に対して米ドルが買われ、ポンドドルは一時2013年8月
以来となる1.54ドル台後半の安値をつけた。一方、堅調なドル円
が下支えとなり、ポンド円は186円台半ばから187円台半ばの狭
いレンジでもみ合いとなった。
今週の予想レンジ
ポンド円
184.50-188.50円
ポンド米ドル
1.5300-1.5700米ドル
今週・来週の注目ポイント
英:12月製造業PMI(1/2)
英:BOE金融政策委員会(1/7、8)
英:11月鉱工業生産(1/9)
(ドル)
(円)
1.80
190
GBPJPY(左軸)
GBPUSD(右軸)
1.75
180
1.70
175
1.65
170
1.60
165
160
2013/12/27
2014/03/27
今週から来年1月初旬にかけてユーロ圏で発表される経済指標
は、①12月の消費者物価指数上昇率は前年比横ばいとなりデフ
レ懸念が高まる、②11月の小売売上高は前月比0.2%増と10月
(同0.4%増)から伸びが鈍化する、など概ね弱い結果となる見込
み。市場予想通りとなれば、1月22日に定例理事会を控え、欧州
中銀(ECB)に対する国債購入を含む量的緩和導入観測がさらに
高まることとなろう。加えて、ギリシャでは本日実施される最終投
票でも大統領が選出されない場合は解散・総選挙となり、しばらく
は同国の政局不安がユーロの足かせとなる可能性も。したがって、
当面ユーロ相場は軟調な展開が続く公算が大きく、仮に反発した
としても一時的なものにとどまるとみている。
■ ポンドドルは下落基調が続く可能性
英ポンド
加ドル
185
2014年12月29日
2014/06/27
2014/09/27
1.55
2014/12/27
今週から来年1月初旬にかけて英国で発表される経済指標は
①12月のPMIは製造業、建設業、サービス業ともそろって前月か
ら小幅な上昇・低下にとどまる、②11月の鉱工業生産は前年比
1.6%増と前月(同1.1%増)から明確に伸びが加速する、など、ま
だら模様になる見込み。英中銀(BOE) が12月17日に公表した金
融政策委員会(MPC)議事録(12月3、4日開催分)では、想定を
上回る原油安を背景に12月のインフレ率が前年比1.0%を下回る
可能性が示唆され、足元では早期利上げ期待が後退している。1
月7、8日に開催される次回MPCでは現行政策が据え置かれる公
算が大きいが、21日に公表される議事録は注目されよう。した
がって、ポンドドルは7月以降下落基調が続いているものの、反転
のきっかけをつかみづらい。ただ、ドル円が堅調に推移すれば、
ポンド円の下支えとなり、下値は限定されるとみている。
本レポートは、シティバンク銀行株式会社またはシティグループにおける各社(以下、「シティバンク」といいます)が経済、市況他、投資環境に関する情報をお伝
えすることのみを目的として作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料でも特定ファンドの勧誘資料でもありません。本レポートに掲載された内容
は発行時における当行の見解や予測を紹介するもので、予告なしに変更することがあります。シティバンクはここに記載された情報が十分信頼に足るものとして
信じておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本レポート中のグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するもの
ではありません。当資料中のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。投資の選択や投資時期の決定は必ずご自分の判断
でなさるようお願いいたします。
8
為替見通し(豪ドル、NZドル)
■ 豪ドルの反発余地は限定的となろう
豪ドル
豪州は週を通して経済指標の発表がなく、新たな手掛かりを欠い
た。ただ、米国の景気回復の強さを裏付ける指標が相次ぎ、先週の
豪ドル米ドルは週初に0.81米ドル台後半の高値を付けて下値余地
を模索したが、クリスマスの祝日で欧米市場が休場となるなか週後
半は0.80米ドル台後半から0.81米ドル台前半でもみあいとなった。
一方、米ドル円の値動きにつれて、豪ドル円は週半ばに98円付近
まで上昇し12月15日以来の高値を付けた。
今週の予想レンジ
豪ドル円
96.50-99.00円
豪ドル米ドル
0.8000-0.8250米ドル
今週・来週の注目ポイント
11月貿易収支(1/6)
11月小売売上高(1/9)
(円)
104
(米ドル)
0.96
102
0.94
100
0.92
98
0.90
96
0.88
94
0.86
92
0.84
AUDJPY(左軸)
90
0.82
AUDUSD(右軸)
88
2013/12/27
2014/03/27
2014/06/27
2014/09/27
0.80
2014/12/27
先週、ニュージーランド(NZ)で発表された、10-12月期のウェスト
パック消費者信頼感指数は114.8と前期(116.7)から低下し、消費
マインドの悪化が示された。一方、11月の貿易赤字は2億1300万
NZドルと10月(9億1100万NZドル)から赤字幅が大幅に縮小した。
同国の経済指標がまだら模様となるなか、先週のNZドル米ドルは
0.76米ドル台後半まで軟化したものの、週末には0.77米ドル台後半
まで値を戻し「行って来い」の相場となった。一方、NZドル円は週初
に92円台前半の安値を付けたが、NZドル米ドルが小じっかりと推移
した動きにつれて、週末には93円台半ばへ上昇し、12月8日以来の
高値を付けた。
今週の予想レンジ
NZドル円
92.50-94.50円
NZドル米ドル
0.7650-0.7850米ドル
今週・来週の注目ポイント
11月住宅建設許可(1/9)
(円)
94
(米ドル)
0.90
92
0.88
90
0.86
88
0.84
86
0.82
80
2013/12/27
0.80
NZDJPY(左軸)
82
0.78
NZDUSD(右軸)
2014/03/27
原油先物価格(WTI)の下落に一服感が広がっているが、豪州の
主要輸出品の鉄鉱石価格は1トン=67ドルを割り込み、2009年6月
以来の安値を付けた。最大消費国である中国の景気減速に伴う需
要低迷に、下落基調に歯止めが掛かる兆しは表れていない。こうし
たなかで、豪州の交易条件は悪化している。生産国の供給過剰を
背景にさらなる下落が見込まれており、豪ドル相場も下落リスクが
払しょくされていない。今週も主要通貨や株価の動向に左右される
展開を想定している。ただ、豪州で年明け1月6日に発表される11
月の貿易赤字が拡大する、また9日発表の11月の小売売上高の伸
びが鈍化するなど景気先行きへの懸念が広がるようだと、豪ドル米
ドルは節目の0.80米ドルを意識した売り圧力が掛かるとみている。
一方、円安地合いを受けて、豪ドル円は200日移動平均線96円31
銭でサポートされよう。
■ NZドルは底堅く推移しよう
NZドル
84
2014年12月29日
2014/06/27
2014/09/27
0.76
2014/12/27
豪州同様、NZも今週は重要な経済指標の発表はなく、新たな手
掛かりに乏しい。当面は中国の景気減速やギリシャ大統領選をめぐ
る外部要因や原油価格急落に伴う国際商品価格の動向がNZドル
相場の下振れリスクとなろう。ただ、7-9月期の実質GDPが予想外
の伸び率を示し、NZ経済は堅調であることが示された。年明け1月9
日に発表される11月の住宅建設許可で、10月の好調さ(前月比
8.8%増で2014年6月以来の高い伸び)が維持されれば、NZ準備銀
行(RBNZ)の利上げ期待が高まり、NZドルをサポートしよう。NZド
ル米ドルは12月9日安値0.7606米ドルが下値メドに。NZドル円は21
日移動平均線92円54銭で底堅く推移すれば、5日高値93円97銭付
近を視野に入れる展開になるとみている。
本レポートは、シティバンク銀行株式会社またはシティグループにおける各社(以下、「シティバンク」といいます)が経済、市況他、投資環境に関する情報をお伝
えすることのみを目的として作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料でも特定ファンドの勧誘資料でもありません。本レポートに掲載された内容
は発行時における当行の見解や予測を紹介するもので、予告なしに変更することがあります。シティバンクはここに記載された情報が十分信頼に足るものとして
信じておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本レポート中のグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するもの
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9
2014年12月29日
(2014年12月26日時点)
マーケット・データ
株式
国・地域
米国
米国
米国
ブラジル
ヨーロッパ
イギリス
ドイツ
フランス
ロシア
トルコ
騰落率(%)
指標
NYダウ工業株30種
S&P500種
ナスダック総合株価指数
ボベスパ指数
ストックス欧州600指数
FT100指数
DAX指数
CAC40
RTS指数
イスタンブールナショナル100種
12/26
18,053.71
2,088.77
4,806.86
50,144.63
343.89
6,609.93
9,922.11
4,295.85
828.57
84,947.31
債券
国・地域
米国
ドイツ
日本
世界
世界
新興国
週間
1.40
0.88
0.87
0.99
1.05
0.99
1.38
1.28
7.88
1.64
年初来
8.91
13.01
15.09
-2.65
4.76
-2.06
3.87
0.00
-42.57
25.29
騰落率(%)
指標
10年国債利回り
10年国債利回り
10年国債利回り
シティグループ世界国債指数
シティグループハイイールド債券指数
シティグループ新興国債券指数
12/26
2.25
0.59
0.33
899.20
1,463.60
678.30
週間
0.09
0.00
-0.03
-0.52
0.69
0.36
※
年初来
-0.78
-1.34
-0.41
-0.81
4.66
6.08
騰落率(%)
国・地域
日本
日本
日本
香港
中国
中国
韓国
台湾
シン ガポール
インド
世界
指標
日経平均株価
TOPIX
JASDAQ指数
ハンセン指数
MSCI CHINA
上海総合指数
韓国総合指数
加権指数
ST指数
センセックス指数
S&P/シティグループ世界株式指数
12/26
17,818.96
1,427.50
104.42
23,349.34
64.53
3,157.60
1,948.16
9,214.07
3,353.68
27,241.78
626.75
週間
1.12
1.27
0.65
1.01
0.70
1.58
0.94
2.38
2.26
-0.48
0.79
12/26
638.90
1,882.12
941.03
54.73
1,195.30
週間
1.24
0.84
1.15
-3.17
-0.05
12/26
103.50
97.73
93.37
週間
0.53
0.58
0.84
オルタナティブ
国・地域
米国
日本
世界
米国
米国
年初来
9.38
9.61
1.36
0.18
2.10
49.23
-3.14
7.00
5.88
28.68
5.85
騰落率(%)
指標
NAREIT指数
東証REIT指数
S&P/シティグループ世界REIT指数
WTI原油先物価格
NY金価格
年初来
25.19
24.23
24.38
-44.39
-0.58
※債券利回りは変動幅(%)
為替
騰落幅(円)
通貨
ドル円
ユーロ円
ポンド円
12/26
120.31
146.6
187.18
マーケット・カレンダー
週間
0.81
0.45
0.56
年初来
15.00
1.87
12.82
1/9(金)
年初来
4.38
3.86
6.86
(2014年12月29日~2015年1月12日)
北米
12/29(月)
12/30(火) (米)
(米)
12/31(水)
1/1(木)
1/2(金)
(米)
1/3(土)
1/4(日)
1/5(月)
1/6(火)
(米)
(米)
1/7(水)
(米)
(米)
(米)
(加)
1/8(木)
騰落幅(円)
通貨
加ドル円
豪ドル円
NZドル円
欧州
アジア
S&P ケース・シラー住宅価格指数 10月
消費者信頼感指数
12月
ISM製造業景況感指数
12月
製造業受注
ISM非製造業景況感指数
ADP雇用統計
貿易収支
FOMC議事要旨
貿易収支
11月
12月
12月
11月
(米) 雇用統計
(加) 住宅着工件数
(加) 雇用統計
(英) 製造業PMI
(欧) 失業率
(欧) 消費者物価指数
12/16、17分 (英) BOE金融政策委員会
11月
(欧) 生産者物価指数
(欧) 小売売上高
(欧) 業況判断指数
12月
(英) 貿易収支
12月
(英) 鉱工業生産
12月
(中) 製造業PMI
12月
(豪) 貿易収支
11月
(中) 貿易収支
12月
(日)
(豪)
(中)
(中)
11月
11月
12月
12月
12月
11月
12月
~8日
11月
11月
12月
11月
11月
景気動向指数
小売売上高
生産者物価指数
消費者物価指数
1/10(土)
1/11(日)
1/12(月)
本レポートは、シティバンク銀行株式会社またはシティグループにおける各社(以下、「シティバンク」といいます)が経済、市況他、投資環境に関する情報をお伝
えすることのみを目的として作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料でも特定ファンドの勧誘資料でもありません。本レポートに掲載された内容
は発行時における当行の見解や予測を紹介するもので、予告なしに変更することがあります。シティバンクはここに記載された情報が十分信頼に足るものとして
信じておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本レポート中のグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するもの
ではありません。当資料中のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。投資の選択や投資時期の決定は必ずご自分の判断
でなさるようお願いいたします。
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