ご参考資料 マンスリーレポート 2015年3月4日 2015年3月号 日 本 【日本実質GDP寄与度(前期比年率換算)の推移】 前月の振り返り (%) (2011年10-12月期~2014年10-12月期、四半期) 15 ●経済について 10 2014年10-12月期の実質GDP(国内総生産)成長率は前期比 +0.6%(前期比年率+2.2%)と3四半期ぶりのプラス成長となりま したが、市場予想を下回る結果となりました。景気を牽引したの は外需であり、海外需要の拡大に合わせて輸出数量も回復し、 米国やアジア向けが全体の伸びを支えました。一方、個人消費 や設備投資などの内需は、昨年の消費増税や円安による悪影 響から抜け出せず、小幅な伸びにとどまりました。 5 0 -5 -10 個人消費 住宅投資 -15 民間在庫品 公的需要 輸出 民間設備投資 輸入 実質GDP成長率 -20 -25 11/12 12/6 12/12 13/6 13/12 14/6 14/12 (年/月) ●金融市場について 【株式】 日経平均株価は、大きく上昇しました。 原油価格の底打ち感やギリシャ債務問題の進展などを受けた欧 米株高、円安や国内の景気回復に伴う企業収益拡大への期待 などを背景に、終値ベースで2000年4月以来、約14年10ヵ月ぶり の高値となる18,700円台を回復しました。また東証株価指数 (TOPIX)も約7年2ヵ月ぶりの高値を回復しました。 【債券】 10年国債利回りは、上昇しました。 日本銀行(以下、日銀)の早期追加金融緩和観測の後退に加え、 国債入札への警戒感から国債需給の悪化懸念が高まり、一時 約3ヵ月ぶりの高水準となる0.45%へ上昇しました。 【株価の推移】 (2012年2月末~2015年2月末、日次) 1,800 20,000 日経平均株価(単位:円)(左軸) 18,000 TOPIX(右軸) 16,000 1,600 1,400 14,000 1,200 12,000 1,000 10,000 800 8,000 12/2 13/2 14/2 600 15/2 (年/月) 【10年国債の利回りの推移】 (%) 1.3 ●市場データ 日経平均株価(単位:円) 株式 TOPIX JPX日経インデックス400 債券 10年国債利回り 2月末 1月末 17,674.39 6.36% 1,523.85 1,415.07 7.69% 13,826.67 12,830.17 7.77% 0.330% 0.275% 0.055 日本10年国債利回り 1.1 月間 騰落率 18,797.94 (2012年2月末~2015年2月末、日次) 0.9 0.7 0.5 0.3 0.1 12/2 13/2 14/2 15/2 (年/月) ※債券の騰落率は利回りの変化幅 ※数値は小数点第3位を四捨五入して表示 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 今後の見通し 国内株式市場は、地政学リスク等による先行き不透明感を背景に、海外株式の動向次第では上値が重くなる局面は想定されるも のの、原油安などを背景とした国内の景気回復、円安進行に伴う企業業績の上方修正への期待、公的年金の買いなど需給面での 好材料が引き続き相場の下支え要因となることから、当面は底堅い推移となる見込みです。 国内債券市場は、日銀の国債買いオペによる国債需給の引き締まりなどが市場を下支えするものの、早期の追加金融緩和観測 が後退するなか、高値警戒感からの利益確定売りなども想定されることから、国内金利は当面振れ幅の大きいもみあい推移を見 込みます。先行きは、原油安による物価下落が見込まれるなか、日銀の金融政策スタンスの変化や債券需給などを見極めつつ、 成長とインフレ率に見合った適正な金利水準を模索する展開となると見ています。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 1/6 ご参考資料 米 国 【米実質GDP寄与度(前期比年率換算)の推移】 前月の振り返り (%) ●経済について (2011年10-12月期~2014年10-12月期、四半期) 10 2014年10-12月期の米実質GDP成長率(改定値)は前期比年率 +2.2%となり、7-9月期の伸びは下回ったものの、概ね底堅い成 長が続きました。雇用の拡大やガソリン価格の下落に支えられて 個人消費が大幅な伸びとなった一方で、海外の景気減速や米ド ル高などの影響もあって輸出の伸びが減速したほか、政府支出 は国防費の大幅縮小によりマイナスに寄与しました。 ●金融市場について 【株式】NYダウは、上昇しました。 原油価格の底打ち感や堅調な企業決算、ギリシャ債務問題の進 展、ウクライナでの停戦合意などを背景にリスクを選好する動き が強まり、一時過去最高値を更新するなど堅調に推移しました。 【債券】米10年国債利回りは、上昇しました。 雇用関連指標の回復基調が続き、先行きの利上げが意識された ほか、原油価格の底打ち感や株価の上昇、ギリシャ債務問題を 巡る不安心理が薄らいだことなどから、一時約1ヵ月半ぶりに 2.1%台に上昇しました。 【為替】米ドル/円は、円安・米ドル高となりました。 米ドル/円は、ギリシャ債務問題の進展期待や米国の長期金利 上昇による日米の金利差拡大などが材料視され、一時約1ヵ月 ぶりに120円台を回復しましたが、日銀の追加金融緩和期待が後 退したことや、低調な米景気指標などを受けて、狭い範囲内でも み合う展開となりました。 5 0 -5 個人消費 住宅投資 輸出 輸入 -10 設備投資 在庫投資 政府支出・投資 実質GDP成長率 -15 11/12 12/6 12/12 13/6 13/12 14/6 (年/月) 【株価の推移】 (2012年2月末~2015年2月末、日次) 2,200 22,000 NYダウ(単位:米ドル)(左軸) S&P500(右軸) 20,000 2,000 18,000 1,800 16,000 1,600 14,000 1,400 12,000 1,200 10,000 12/2 ●市場データ 2月末 NYダウ(単位:米ドル) 18,132.70 1月末 17,164.95 S&P500 1,994.99 5.49% (%) 3.5 債券 10年国債利回り 1.993% 1.641% 0.352 3 為替 米ドル/円 119.27 118.25 0.86% 2.5 ※債券の騰落率は利回りの変化幅、為替の単位は円 今後の見通し 米株式市場は、地政学リスクなどの不透明要因が引き続き相場 の重石となるものの、底堅い米国景気、企業業績に対する信頼 感や、世界的な金融緩和基調が強まるなか潤沢な流動性にも支 えられ、当面はもみ合い推移を見込みます。 米債券市場は、雇用の改善などを受けてFRB(米連邦準備制度 理事会)による利上げが意識されるものの、世界的な金融緩和 基調が強まるなか相対的な金利水準の高さから米国債への需 要は根強いと見られ、当面は現状水準を中心としたもみ合い推 移を見込みます。 米ドル/円は、日本の貿易赤字の長期化などの構造要因に加え、 日銀の追加金融緩和観測と米国の利上げ観測に見られる日米 金融政策の方向性の違いや日米景況感格差を背景とした円安・ 米ドル高基調は中期的には持続するものと見込みます。短期的 には、原油安による貿易収支の改善期待や日銀の早期追加金 融緩和観測の後退に加え、ウクライナ情勢などの動向次第では リスク回避の円買戻しの動きなども想定され、当面は一定範囲 内のもみ合い推移を見込みます。 1,000 15/2 14/2 【10年国債の利回りの推移】 5.64% 2,104.50 13/2 (年/月) 月間 騰落率 株式 14/12 (2012年2月末~2015年2月末、日次) 米10年国債利回り 2 1.5 1 12/2 13/2 14/2 15/2 (年/月) 【為替の推移(対円)】 (円) 130 120 (2012年2月末~2015年2月末、日次) 米ドル 110 100 90 80 70 12/2 13/2 14/2 15/2 (年/月) (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 2/6 ご参考資料 欧 州/オーストラリア 前月の振り返り ●市場データ ●経済について<欧州> 2014年10-12月期のユーロ圏実質GDP成長率は前期比+0.3%と 前期から伸びが加速し、7四半期連続でのプラス成長となりまし た。各国の内訳を見ると、ドイツでは個人消費など内需が予想以 上に堅調となり、前期比+0.7%と3四半期ぶりの高成長となりまし た。一方、フランスでは前期比+0.1%と成長率が鈍化したほか、 イタリアはゼロ成長となりました。 ドイツ DAX 株式 <オーストラリア> 【株式】S&P ASX200指数は、RBA(オーストラリア準備銀行)によ る利下げや先行きの追加金融緩和観測の高まりなどを受けてリ スク選好が強まり、約6年9ヵ月ぶりの高値に上昇しました。 【債券】豪10年国債利回りは、RBAの利下げを受けて一時過去最 低水準に低下したものの、ギリシャ債務問題の進展期待や、欧 米金利の上昇などを背景に一時2.6%台に上昇しました。その後 設備投資統計の悪化などを受けて低下し、月間では横ばい推移 となりました。 【為替】豪ドル/円は、円安・豪ドル高となりました。 11,401.66 10,694.32 6.61% 英国 FTSE100 6,946.66 6,749.40 2.92% 豪 S&P ASX200 5,928.77 5,588.32 6.09% ドイツ10年国債利回り 0.328% 0.302% 0.026 豪10年国債利回り 2.459% 2.443% 0.016 ユーロ/円 133.65 133.88 ▲0.17% 為替 英ポンド/円 183.95 178.29 3.17% 93.17 92.06 1.21% 豪ドル/円 ※債券の騰落率は利回りの変化幅、為替の単位は円 【株価の推移】 (2012年2月末~2015年2月末、日次) 13,000 ドイツ 11,000 英国 オーストラリア 9,000 7,000 5,000 3,000 12/2 <欧州> 欧州株式市場は、ウクライナ情勢などが引き続き懸念されるもの の、ユーロ安などを背景にユーロ圏景気が持ち直しつつあること や、ECB(欧州中央銀行)による量的金融緩和拡大開始などが下 支えとなることから、当面は底堅い推移を見込みます。 欧州(ドイツ)債券市場は、ECBによる量的金融緩和拡大などが 下支えになるものの、更なる金利低下余地も限定的と見られるこ とから、現状水準を中心としたもみ合い推移を見込みます。 ユーロ/円は、ユーロ圏の高水準の経常黒字などが下支えするも のの、ギリシャの債務問題や地政学リスクなどがくすぶり続ける ことや、ECBによる量的金融緩和拡大がユーロ安要因となること から、当面は現状水準を中心としたもみ合い推移を見込みます。 <オーストラリア> 豪株式市場は、当面は底堅い推移を見込みます。 豪債券市場は、中国景気や資源価格の先行き不透明感がくす ぶり続けるものの、RBAの追加金融緩和観測が根強く残ることな どから、現状水準を中心としたもみ合い推移を見込みます。 豪ドル/円は、資源価格の先行き不透明感などがくすぶり続ける ことや、RBAの追加金融緩和観測が根強く残ることなどから、上 値が重い展開を見込みます。 13/2 14/2 15/2 (年/月) ※ドイツ:DAX指数、英国:FTSE100指数、オーストラリア:S&P ASX200指数 【10年国債の利回りの推移】 (2012年2月末~2015年2月末、日次) (%) 6.0 今後の見通し 月間 騰落率 1月末 債券 ●金融市場について <欧州> 【株式】ドイツDAX指数は、2014年10-12月期のドイツ実質GDP成 長率の高い伸びが好感されたことや、ギリシャ債務問題の進展 などから、過去最高値を更新するなど堅調に推移しました。 【債券】ドイツ10年国債利回りは、10-12月期のドイツ実質GDP成 長率が堅調に推移したことや、ギリシャ債務問題の進展、ウクラ イナ停戦合意などを受けてリスク回避姿勢が後退し、小幅に上 昇しました。 【為替】ユーロ/円は、ギリシャ債務問題を巡るEU(欧州連合)との 交渉状況に一喜一憂する展開となりましたが、月間では概ね横 ばい推移となりました。 2月末 ドイツ 5.0 オーストラリア 4.0 3.0 2.0 1.0 0.0 12/2 13/2 14/2 15/2 (年/月) 【為替の推移(対円)】 (円) 200 180 160 140 120 100 80 60 12/2 (2012年2月末~2015年2月末、日次) ユーロ 英ポンド 豪ドル 13/2 14/2 15/2 (年/月) (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 3/6 ご参考資料 新 興 国 ●市場データ 前月の振り返り ●経済について 中国では1月の輸出・輸入額が前年水準を下回ったほか、インフ レ率の鈍化、新築住宅価格の下落が続きました。2月に銀行の預 金準備率が引き下げられたものの、景気浮揚よりは流動性供給 を狙ったものとの見方が強く、景気減速懸念を払拭するには至り ませんでした。 月間 騰落率 2月末 1月末 3,310.30 3,210.36 3.11% インド ムンバイ SENSEX指数 29,220.12 29,182.95 0.13% 南アフリカ FTSE/JSE アフリカ 全株指数 53,344.20 51,266.81 4.05% ブラジル ボベスパ指数 51,583.09 46,907.68 9.97% インドネシア国債利回り 6.685% 6.767% ▲0.082 中国 上海総合指数 株式 ●金融市場について 【株式】 トルコ国債利回り 8.810% 6.890% 1.920 債券 ・上海総合指数は、中国の景気指標悪化を受けて政府による景 南アフリカ国債利回り 6.868% 6.434% 0.434 気刺激策への期待が高まり、上昇しました。 ブラジル国債利回り 12.719% 12.540% 0.179 ・インド株式は、地方選挙での与党敗北が嫌気されて下落したも のの、月末発表の新年度予算案で経済構造改革が進むとの期 インド・ルピー 1.95 1.93 1.04% 待から反発しました。 インドネシア・ルピア 0.93 0.95 ▲2.11% ・南アフリカ株式は、ギリシャ債務問題の進展や堅調なプラチナ 相場、南アフリカの2014年10-12月期の実質GDP成長率が堅調 トルコ・リラ 47.65 48.92 ▲2.60% な内容であったことなどを好感し、過去最高値を更新するなど大 為替 幅に上昇しました。 メキシコ・ペソ 7.96 7.99 ▲0.38% ・ブラジル株式は、商品相場の上昇やFRB議長の議会証言で早 南アフリカ・ランド 10.35 10.25 0.98% 期の利上げに対して慎重な姿勢が示されたことなどを好感し、大 ブラジル・レアル 幅に上昇しました。 41.04 45.40 ▲9.60% 【債券】 ※国債利回りは2年国債利回りを使用、ただし南アフリカは4年国債利回り ・インドネシア国債利回りは一時上昇したものの、予想外の政策 を使用 金利引き下げを受けて低下に転じました。 ※債券の騰落率は利回りの変化幅、為替の単位は円 ・トルコ国債利回りは、米利上げへの根強い警戒感やエルドアン ※インドネシア・ルピアは100ルピア当たりのデータ 大統領がトルコ中央銀行の金融政策に介入する発言を繰り返し ※数値は小数点第3位を四捨五入して表示 ていることなどが嫌気され、上昇しました。 【為替の推移(対円)】 ・南アフリカ国債利回りは、ウクライナ情勢の緊迫化やギリシャ債 務問題への警戒感に加え、堅調な10-12月期実質GDP成長率を (2012年2月末~2015年2月末、日次) 150 受けて、上昇しました。 ・ブラジル国債利回りは、1月のインフレ率の伸びが加速したこと 140 インド・ルピー や先行きの利上げ観測の高まりなどを受けて、上昇しました。 130 インドネシア・ルピア 【為替】 120 トルコ・リラ ・インド・ルピーは、追加利下げが見送られたことや、新年度予算 案への期待が高まったことから、上昇しました。 110 メキシコ・ペソ ・インドネシア・ルピアは、予想外の政策金利の引き下げを受け 南アフリカ・ランド 100 て下落しました。 ブラジル・レアル 90 ・トルコ・リラは、1月のインフレ率の伸びが鈍化したことや、2ヵ月 連続の政策金利の引き下げなどを受けて、下落しました。 80 ・メキシコ・ペソは、原油相場とギリシャ債務問題に振られる展開 70 となり、月間では下落しました。 12/2 13/2 14/2 15/2 ・南アフリカ・ランドは、南アフリカの10-12月期の実質GDP成長率 (年/月) が堅調な内容であったことなどを好感し、上昇しました。 ※グラフ開始日を100として指数化 ・ブラジル・レアルは、国営石油会社の汚職問題やブラジル経済 の先行き不透明感の強まりなどを嫌気して、大幅に下落しました。 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 今後の見通し 新興国市場は先行きの米国の利上げ見通しに左右される展開が続きそうです。金融市場では3月17-18日開催のFOMC(米連邦公 開市場委員会)でフォワード・ガイダンス(将来の金融政策指針)の見直しがあるのか注目が集まっています。米国の利上げ観測が 強まった場合は、新興国通貨は総じて軟調な推移が見込まれます。また、新興国のインフレ率は概ね鈍化傾向にあるものの、米国 の長期金利が上昇するケースでは新興国債券の利回りは上振れしやすいものと見られます。一方、米国の利上げ時期の後ずれが 意識される場合は、ECBによる量的金融緩和が開始されるなか、市場でのリスク志向が強まりやすく、新興国の株式・債券・通貨は いずれも底堅い推移となりそうです。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 4/6 ご参考資料 R E I T 市 場 前月の振り返り ●J-REIT 東証REIT指数は、上昇しました。 長期金利の上昇に加え、新規上場、増資による資金調達が活発 化したことから、一時昨年11月下旬以来の安値となる1,812ポイ ントまで下落しました。その後は資金調達の動きが落着きをみせ るなか戻りを試す展開となり、月末には1,905ポイントまで持ち直 しました。 ●海外REIT 海外REIT市場は、下落しました。 米REIT市場では、堅調な米雇用統計などを受けて長期金利が上 昇したことなどを背景に、軟調に推移しました。一方、欧州REIT 市場は、ギリシャ債務問題の動向に左右されたものの、ウクライ ナの停戦合意やユーロ圏の2014年10-12月期実質GDP成長率 が堅調であったことなどから概ね底堅い推移となりました。 ●市場データ 2月末 1月末 J-REIT 東証REIT指数 1,905.61 1,886.51 1.01% 262.85 268.16 ▲1.98% 海外REIT S&P先進国REIT指数 月間 騰落率 ※いずれも配当なしベース ※S&P先進国REIT指数は除く日本、米ドルベースを使用 【REIT指数の推移】 (2012年2月末~2015年2月末、日次) 400 2,500 2,000 300 1,500 200 J-REIT(左軸) 1,000 海外REIT(右軸) 500 12/2 13/2 100 0 15/2 14/2 (年/月) (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 今後の見通し ●J-REIT J-REIT市場は、国内長期金利が低位で推移しており、利回り面でみたJ-REITの相対的な魅力度は引き続き高いものと思われます。 不動産市況については、中古マンション市況の改善、オフィス空室率の低下、地価上昇など、様々な市況改善を示す指標等が確認 されており、当面、良好な環境が継続するものと思われます。今後については、政府・日銀の政策効果により不動産市況の一層の 改善が想定される環境下、相対的に高いJ-REITの投資魅力度に着目する見方は根強いことから、J-REIT市場は緩やかに戻りを 試す展開を見込みます。 ●海外REIT 海外REIT市場は、先行きの米利上げ観測や地政学リスクが根強く残ることなどから、もみ合い推移を見込みます。米REIT市場は、 金利上昇圧力は限定的と見られるものの、先行きの利上げも次第に意識されることから、もみ合い推移を見込みます。欧州REIT市 場は、ECBによる量的金融緩和拡大への期待が下支えするものの、ウクライナ情勢など地政学リスクが重石となってもみ合う展開 を見込みます。 コ モ デ ィ テ ィ 市 場 【コモディティ価格の推移】 ●原油市場 原油市場は、上昇しました。 原油価格は、ウクライナでの停戦合意やギリシャ債務問題の進 展、米株式の上昇などを背景にリスク回避姿勢が和らいだことや、 米国内のシェールオイル掘削設備の稼働数減少などから原油の 供給過剰懸念がやや後退し、上昇しました。 (2012年2月末~2015年2月末、日次) (米ドル/バレル) (米ドル/トロイオンス) 2,000 120 100 1,600 80 1,200 ●金市場 金市場は、下落しました。 ギリシャ債務問題への進展期待に加えて、雇用指標の回復基調 により米国の利上げが意識され、米ドルが堅調に推移したことな どを受けて、下落しました。 800 60 原油(左軸) 金(右軸) 40 12/2 13/2 14/2 400 15/2 (年/月) ※原油:ニューヨーク・マーカンタイル取引所 WTI*先物価格、 金:ニューヨーク・マーカンタイル取引所 先物価格 *WTI:ウエスト・テキサス・インターミディエート (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 5/6 ご参考資料 【ご留意事項】 ●当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したものであり、金融 商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価額は変動 します。したがって、投資元本や利回りが保証されるものではありません。ファンドの運用による損益は全て投資者の皆様に 帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではありません。また、 証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。 また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示唆あるいは 保証するものではありません。 ●当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他一切の権利はそれぞれの指数の開発元もしくは 公表元に帰属します。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 6/6
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