ご参考資料 マンスリーレポート 2015年4月3日 2015年4月号 日 本 【景気ウォッチャー調査の推移】 前月の振り返り 60 (2012年2月~2015年2月、月次 ) ●経済について 50 2月の景気ウォッチャー調査の現状判断DIは、前月比+4.5ポイン トの50.1と3ヵ月連続で上昇し、7ヵ月ぶりに景気の拡大・縮小の 分かれ目となる50の水準を上回りました。株価上昇による資産効 果や訪日外国人によるインバウンド消費の拡大などが寄与し、 家計、企業、雇用など幅広く景況感が改善しました。また、先行き 判断DIも前月比+3.2ポイントの53.2と3ヵ月連続で上昇しました。 原油安によるエネルギーコスト低下や賃金上昇への期待などが 先行きの景況感改善の要因となっています。 40 30 20 12/2 現状判断指数 先行き判断指数 13/2 14/2 15/2 (年/月) ●金融市場について 【株式】 日経平均株価は、上昇しました。 円安や国内の景気回復に伴う企業収益拡大への期待、公的年 金などの買いへの期待、春闘での賃上決定や大企業の資本効 率を重視する経営方針などを好感した買いなどから、一時2000 年4月以来、約15年ぶりの高値となる19,700円台を回復しました。 【債券】 10年国債利回りは、上昇しました。 国債入札の不調などを受けて一時0.46%に上昇しました。その後、 FOMC(米連邦公開市場委員会)後の米金利の低下などを好感 して0.30%台に低下したものの、月末には利益確定売りなどで 0.40%に上昇しました。 【株価の推移】 22,000 20,000 18,000 16,000 14,000 12,000 10,000 8,000 12/3 (2012年3月末~2015年3月末、日次) 2,000 日経平均株価(単位:円)(左軸) 1,800 TOPIX(右軸) 1,600 1,400 1,200 1,000 800 600 13/3 14/3 15/3 (年/月) 【10年国債の利回りの推移】 (%) 1.1 ●市場データ 日経平均株価(単位:円) 株式 TOPIX JPX日経インデックス400 債券 10年国債利回り 3月末 2月末 18,797.94 2.18% 1,543.11 1,523.85 1.26% 14,022.96 13,826.67 1.42% 0.400% 0.330% 0.070 ※債券の騰落率は利回りの変化幅 ※数値は小数点第3位を四捨五入して表示 日本10年国債利回り 0.9 月間 騰落率 19,206.99 (2012年3月末~2015年3月末、日次) 0.7 0.5 0.3 0.1 12/3 13/3 14/3 15/3 (年/月) (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 今後の見通し 国内株式市場は、市場動向などの不透明要因は残るものの、米国の早期利上げ観測の後退によるリスク選好の動きに加えて、原 油安などを背景とした国内景気の持ち直し、円安進行に伴う企業業績改善や春闘での賃金上昇への期待、日本企業の株主重視 姿勢の顕在化、公的年金の買いなどの好材料が引き続き相場の下支え要因となることから、底堅い推移となる見込みです。 国内債券市場は、日本銀行(以下、日銀)の国債買いオペによる国債需給の引き締まりなどが市場を下支えするものの、早期の追 加金融緩和観測が後退するなか、国債入札の不調や高値警戒感から投資家の利益確定売りなども想定されることから、国内金利 は当面振れ幅の大きい展開を見込みます。先行きは原油安による物価下落が見込まれるなか、日銀の金融政策動向や債券需給 などを見極めつつ、成長とインフレ率に見合った適正な金利水準を模索する展開となると見ています。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 1/6 ご参考資料 米 国 【米雇用統計の推移】 前月の振り返り (2012年2月~2015年2月、月次) ●経済について 2月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比+29.5万人と なり、12ヵ月連続で20万人を上回るなど雇用は順調に回復してい ます。また失業率も前月比0.2%改善の5.5%となり、2008年5月 以来の低水準にまで改善しました。米国の労働市場は賃金の伸 びは鈍いものの、長期失業率の低下やパート就業者の減少など 質的な改善についても着実に進んでいます。 ●金融市場について 【株式】NYダウは、下落しました。 FOMCを受けて、FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げの ペースが緩やかになるとの見方が強まり株価を下支えしたもの の、その後、2月の米耐久財受注などの経済指標の悪化を受け て市場心理が悪化し、下落しました。 【債券】米10年国債利回りは、低下しました。 堅調な米雇用統計を受けて一時早期利上げ観測が高まり2.2% 台に上昇したものの、FOMCの結果を受けて、利上げのペースが 緩やかとなる可能性が意識されたことで買い安心感が広がり、 1.9%台に低下しました。 【為替】米ドル/円は、円安・米ドル高となりました。 堅調な米雇用統計を受けて早期利上げ観測が高まり、一時約7 年8ヵ月ぶりの高値となる122円台に上昇したものの、FOMCの結 果を受けて利上げのペースが緩やかになるとの見方が強まり、 月後半にかけては概ね119円台中心で推移しました。 12 3月末 NYダウ(単位:米ドル) 2月末 10 S&P500 20 6 0 4 -20 12/2 15/2 (2012年3月末~2015年3月末、日次) 2,200 22,000 NYダウ(単位:米ドル)(左軸) 20,000 S&P500(右軸) 18,000 2,000 1,800 16,000 1,600 14,000 1,400 12,000 1,200 10,000 13/3 14/3 1,000 15/3 (年/月) 【10年国債の利回りの推移】 ▲1.97% 2,067.89 2,104.50 ▲1.74% 3.5 (%) 債券 10年国債利回り 1.923% 1.993% ▲0.070 3.0 為替 米ドル/円 120.17 119.27 0.75% 2.5 米株式市場は、地政学リスクなどの不透明要因に加え、米ドル 高による企業収益圧迫懸念などが重石となるものの、FRBによる 利上げペースが緩やかになるとの見方や潤沢な流動性にも支え られ、当面は現状水準を中心としたもみ合い推移を見込みます。 米債券市場は、雇用の着実な回復が継続するものの、米ドル高、 低インフレ率を背景にFRBによる利上げのペースは緩やかと想 定されることや、相対的な金利水準の高さから米国債への需要 も引き続き根強いと見られることから、当面は現状水準を中心と したもみ合い推移を見込みます。 米ドル/円は、日本の貿易赤字の長期化などの構造要因に加え、 日銀の追加金融緩和観測と米国の利上げ観測に見られる日米 金融政策の方向性の違いや日米景況感格差を背景とした円安・ 米ドル高基調は中期的には持続するものと見込みます。一方、 短期的には、先行きの米国の利上げペースが緩やかとの見方が 強まっていることや、米輸出の伸び悩みなどを背景に米ドル高へ の警戒感もくすぶり続けることから、当面は現状水準を中心とし たもみ合い推移を見込みます。 14/2 【株価の推移】 18,132.70 今後の見通し 13/2 (年/月) 17,776.12 ※債券の騰落率は利回りの変化幅、為替の単位は円 40 8 月間 騰落率 株式 60 非農業部門雇用者数(右軸) 失業率(左軸) 12/3 ●市場データ (万人) (%) (2012年3月末~2015年3月末、日次) 米10年国債利回り 2.0 1.5 1.0 12/3 13/3 14/3 15/3 (年/月) 【為替の推移(対円)】 (円) (2012年3月末~2015年3月末、日次) 130 120 米ドル 110 100 90 80 70 12/3 13/3 14/3 15/3 (年/月) (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 2/6 ご参考資料 欧 州/オーストラリア 前月の振り返り ●市場データ ●経済について<欧州> 1月のユーロ圏小売売上高は前年同月比+3.7%と2005年8月以 来の大幅な伸びを示しました。特にドイツの小売売上高が堅調で あり全体を牽引しています。また1月のユーロ圏鉱工業生産は、 前年同月比+1.2%と昨年7月以来の高い伸びを示しました。国別 ではイタリアは前年同月比、前月比ともにマイナスとなりましたが、 ドイツ、フランス、スペインなどの生産は堅調に推移しました。 ドイツ DAX 株式 2月末 月間 騰落率 11,966.17 11,401.66 4.95% 英国 FTSE100 6,773.04 6,946.66 ▲2.50% 豪 S&P ASX200 5,891.51 5,928.77 ▲0.63% ドイツ10年国債利回り 0.180% 0.328% ▲0.148 豪10年国債利回り 2.319% 2.459% ▲0.140 ユーロ/円 130.32 133.65 ▲2.49% 英ポンド/円 178.07 183.95 ▲3.20% 92.06 93.17 ▲1.19% 債券 ●金融市場について <欧州> 【株式】ドイツDAX指数は、ECB(欧州中央銀行)の量的金融緩和 策の内容発表を好感したことや、ユーロの一段安を受けて輸出 関連株などが買われ、一時史上最高値となる12,100ポイント台に 上昇するなど、堅調に推移しました。 【債券】ドイツ10年国債利回りは、 ECBの量的金融緩和策がマイ ナス金利の債券も購入対象としたことからドイツ国債への需要が 高まり、過去最低水準となる0.18%に低下しました。 【為替】ユーロ/円は、ECBの量的金融緩和策開始を受けて、約1 年9ヵ月ぶりの安値に下落しましたが、月後半にはFOMCを受け て米国の緩和的な金融政策が長引くとの見方などからユーロが 買い戻され、月末にかけては緩やかに持ち直す展開となりました。 3月末 為替 豪ドル/円 ※債券の騰落率は利回りの変化幅、為替の単位は円 【株価の推移】 13,000 11,000 9,000 (2012年3月末~2015年3月末、日次) ドイツ 英国 オーストラリア <オーストラリア> 7,000 【株式】S&P ASX200指数は、FOMCを受けた米早期利上げ観測 5,000 の後退などを好感し一時約7年2ヵ月ぶりの高値に上昇したもの の、鉄鉱石価格の下落などが重石となり、月間では下落しました。 3,000 【債券】豪10年国債利回りは、米金利上昇を受けて一時2.7%台 12/3 13/3 14/3 15/3 に上昇したものの、鉄鉱石価格の下落や経済指標の低迷に加え、 (年/月) FOMCを受けた米金利低下などを好感し、2.3%台に低下しました。 ※ドイツ:DAX指数、英国:FTSE100指数、オーストラリア:S&P ASX200指数 【為替】豪ドル/円は、円高・豪ドル安となりました。 【10年国債の利回りの推移】 (%) 今後の見通し 6.0 5.0 (2012年3月末~2015年3月末、日次) ドイツ オーストラリア <欧州> 4.0 欧州株式市場は、ギリシャ債務問題などの不透明要因が引き続 3.0 き重石となるものの、原油価格の下落やユーロ安を背景に景気 が持ち直しつつあることや、ECBによる量的金融緩和策などが相 2.0 場の下支えとなることから、当面は底堅い推移を見込みます。 1.0 欧州(ドイツ)債券市場は、ECBの量的金融緩和策による債券需 要の拡大などが下支えするものの、ドイツ国債利回りが過去最 0.0 12/3 13/3 14/3 15/3 低水準まで低下するなか更なる低下余地も限定的と見られるこ (年/月) とから、現状水準を中心としたもみ合い推移を見込みます。 【為替の推移(対円)】 ユーロ/円は、ユーロ圏の高水準の経常黒字などが下支えするも のの、ECBの量的金融緩和策が引き続きユーロ安要因となるこ (2012年3月末~2015年3月末、日次) (円) 200 とから、当面は現状水準を中心としたもみ合い推移を見込みます。 ユーロ 英ポンド 180 <オーストラリア> 豪ドル 160 豪株式市場は、当面は底堅い推移を見込みます。 140 豪債券市場は、中国の景気減速懸念への警戒感や資源価格の 下落などを嫌気して売られる局面はあるものの、RBA(オーストラ 120 リア準備銀行)の追加金融緩和観測が根強く残ることから、現状 100 水準を中心としたもみ合い推移を見込みます。 80 豪ドル/円は、世界的なリスク選好の動きが下支え要因となるも 60 のの、資源価格の先行き不透明感などがくすぶり続けることや、 12/3 13/3 14/3 15/3 RBAの追加利下げ観測などが上値を抑えることから、当面は現 (年/月) 状水準を中心としたもみ合い推移を見込みます。 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 3/6 ご参考資料 新 興 国 ●市場データ 前月の振り返り ●経済について 中国では2015年1-2月累計の景気指標が発表されましたが、鉱 工業生産、小売売上高、固定資産投資など何れも伸び率が鈍化 しました。輸入の大幅な減少や卸売物価指数の下落が続くなど、 内需の減速感が強まりました。 月間 騰落率 3月末 2月末 3,747.90 3,310.30 13.22% インド ムンバイ SENSEX指数 27,957.49 29,361.50 ▲4.78% 南アフリカ FTSE/JSE アフリカ 全株指数 52,181.95 53,344.20 ▲2.18% ブラジル ボベスパ指数 51,150.16 51,583.09 ▲0.84% 中国 上海総合指数 株式 ●金融市場について 【株式】 インドネシア国債利回り 7.113% 6.685% 0.428 ・上海総合指数は、追加金融緩和やインフラ整備など政策期待 トルコ国債利回り 8.770% 8.810% ▲0.040 の高まりや中国当局による不動産市況のてこ入れ策などを好感 債券 し連日で昨年来高値を更新、約7年ぶりの高値圏で引けました。 南アフリカ国債利回り 7.125% 6.868% 0.257 ・インド株式は、インド準備銀行による利下げは好感されたもの ブラジル国債利回り 13.360% 12.719% 0.641 の、業績見通しとの比較で株価の割高感が意識され、下落しまし た。 インド・ルピー 1.94 1.95 ▲0.51% ・南アフリカ株式は、ギリシャ債務問題によるリスク回避の動きや、 インドネシア・ルピア 0.92 0.93 ▲1.08% プラチナや金などの軟調な貴金属相場などが嫌気され、下落し トルコ・リラ ました。 46.18 47.65 ▲3.08% 為替 ・ブラジル株式は、中国の景気減速への警戒感やブラジルGDP メキシコ・ペソ 7.89 7.96 ▲0.88% (国内総生産)成長率見通しの鈍化、ルセフ政権に対する抗議デ 南アフリカ・ランド 9.91 10.35 ▲4.25% モの拡大などを嫌気して、下落しました。 【債券】 ブラジル・レアル 37.19 41.04 ▲9.38% ・インドネシア国債利回りは、先行きの米国の利上げ観測を背景 ※国債利回りは2年国債利回りを使用、ただし南アフリカは4年国債利回り とした通貨ルピア安の進行が懸念され、上昇しました。 を使用 ・トルコ国債利回りは、政治的圧力を排してトルコ中央銀行が政 ※債券の騰落率は利回りの変化幅、為替の単位は円 策金利を据え置いたことや、米国の早期利上げ観測の後退など ※インドネシア・ルピアは100ルピア当たりのデータ を好感して債券が買われ、低下しました。 ※数値は小数点第3位を四捨五入して表示 ・南アフリカ国債利回りは、通貨ランド安を嫌気したことや、先行 きの米利上げ観測の高まりなどを受けて債券は売られ、上昇し 【為替の推移(対円)】 ました。 (2012年3月末~2015年3月末、日次) ・ブラジル国債利回りは、国営石油会社の汚職問題の混迷や財 140 政緊縮策実現に向けた不透明感の高まりなどを受けて債券は売 130 られ、上昇しました。 インド・ルピー 【為替】 インドネシア・ルピア 120 ・インド・ルピーは、政策金利引き下げの影響は限定的となりまし トルコ・リラ 110 たが、先行きの米利上げ観測の高まりを背景に下落しました。 メキシコ・ペソ ・インドネシア・ルピアは、先行きの米利上げ観測の高まりや2月 100 南アフリカ・ランド の輸出入の減少が懸念されて、下落しました。 90 ・トルコ・リラは、エルドアン大統領のトルコ中央銀行に対する政 ブラジル・レアル 治的な圧力などを嫌気し、下落しました。 80 ・メキシコ・ペソは、最大の貿易相手国である米国の経済成長を めぐる懸念が高まったことなどから、下落しました。 70 12/3 13/3 14/3 15/3 ・南アフリカ・ランドは、貴金属相場の下落や中国の景気減速懸 (年/月) 念、国内製造業の生産鈍化などを嫌気し、下落しました。 ・ブラジル・レアルは、国営石油会社の汚職問題の混迷や大規模 ※グラフ開始日を100として指数化 デモの発生、ブラジル経済の先行き不透明感の強まりなどを嫌 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 気して、大幅に下落しました。 今後の見通し 4月の新興国市場は、株式・債券・通貨など何れももみ合い推移が見込まれます。3月のFOMCでFRBが先行きの景気やインフレ率、 政策金利の見通しを引き下げたことで先行きの米国の利上げペースが緩やかになるとの見方が強まったことは、新興国市場全般 に下支え要因となりそうです。一方で年後半以降に米国の利上げが開始されるとの見方が大勢であり、新興国通貨は各国のファン ダメンタルズ(経済の基礎的条件)を反映した跛行色の強い展開となりそうです。4月はIMF(国際通貨基金)の世界経済見通しの改 訂が予定されており、各新興国の景気動向を確認する上で注目されます。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 4/6 ご参考資料 R E I T 市 場 前月の振り返り ●J-REIT 東証REIT指数は、下落しました。 東証REIT指数は、月前半は、新規上場、増資による資金調達活 発化や国内長期金利の上昇を受けて、軟調に推移しました。し かし、月半ばに発表になった公示地価において三大都市圏の地 価上昇トレンドの継続が確認されたことや国内長期金利が低下 したことなどから、月後半にかけては一進一退ながら緩やかに持 ち直す展開となりました。 ●市場データ 3月末 2月末 J-REIT 東証REIT指数 1,864.66 1,905.61 ▲2.15% 262.59 262.85 ▲0.10% 海外REIT S&P先進国REIT指数 ※いずれも配当なしベース ※S&P先進国REIT指数は除く日本、米ドルベースを使用 【REIT指数の推移】 (2012年3月末~2015年3月末、日次) 400 2,500 ●海外REIT S&P先進国REIT指数は、概ね横ばい推移となりました。 米REIT市場は、FRBの早期利上げ観測が後退し長期金利が低 下したことなどが好感され、小幅に上昇しました。欧州REIT市場 では、ECBによる量的金融緩和策が開始されたことを好感したも のの、各国まちまちの展開となりました。 月間 騰落率 2,000 300 1,500 200 J-REIT(左軸) 1,000 100 海外REIT(右軸) 500 12/3 13/3 0 15/3 14/3 (年/月) (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 今後の見通し ●J-REIT J-REIT市場は、国内長期金利が低位で推移しており、利回り面でみたJ-REITの相対的な魅力度は引き続き高いものと思われます。 不動産市況については、公示地価において三大都市圏の地価上昇トレンドが継続したほか、中古マンション市況の改善、オフィス 空室率の低下、地価上昇など、様々な市況改善を示す指標等が確認されており、当面、良好な環境が継続するものと思われます。 今後については、政府・日銀の政策効果により不動産市況の一層の改善が想定される環境下、相対的に高いJ-REITの投資魅力 度に着目する見方は根強いことから、J-REIT市場は底堅い展開を見込みます。 ●海外REIT 海外REIT市場は、世界的に緩和的な金融環境がしばらく続くとの見方を背景に底堅い推移を見込みます。米REIT市場は、早期利 上げ観測が後退したことで長期金利が低位で推移すると見られることから、底堅い推移を見込みます。欧州REIT市場は、ギリシャ 債務問題やウクライナ情勢などが重石となるものの、ECBによる量的金融緩和策で低金利が続くと見られることから、底堅い展開を 見込みます。 コ モ デ ィ テ ィ 市 場 【コモディティ価格の推移】 ●原油市場 原油市場は、下落しました。 原油価格は、国際エネルギー機関が原油の供給過剰の解消に 時間を要するとの見方を示したことや、米国の原油在庫増加など で需給緩和が懸念されたことから、大幅に下落しました。月末に かけては米ドル高の一服や中東情勢の緊迫化を受けてやや持 ち直す展開となりました。 ●金市場 金市場は、下落しました。 金価格は、堅調な米雇用統計などを受けて米ドルが対ユーロで 大幅上昇したことなどから、ドルの代替投資先とされる金が売ら れ、下落しました。 (2012年3月末~2015年3月末、日次) (米ドル/バレル) (米ドル/トロイオンス) 120 2,000 100 1,600 80 1,200 60 800 原油(左軸) 金(右軸) 40 12/3 13/3 14/3 400 15/3 (年/月) WTI*先物価格、 ※原油:ニューヨーク・マーカンタイル取引所 金:ニューヨーク・マーカンタイル取引所 先物価格 *WTI:ウエスト・テキサス・インターミディエート (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 5/6 ご参考資料 【ご留意事項】 ●当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したものであり、金融 商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価額は変動 します。したがって、投資元本や利回りが保証されるものではありません。ファンドの運用による損益は全て投資者の皆様に 帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではありません。また、 証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。 また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示唆あるいは 保証するものではありません。 ●当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他一切の権利はそれぞれの指数の開発元もしくは 公表元に帰属します。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 6/6
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