2015年3月4日 【ご参考資料】 3月4日発表のインド政策金利の引き下げについて 政策金利を7.75%から7.5%に引き下げ 【図1】インドの政策金利と短期金利の推移 (期間:2011年12月30日~2015年3月4日、日次) (%) 12 インド準備銀行(中央銀行)は、3月4日に緊急の金 融政策決定会合を開催し、政策金利であるレポレート (中央銀行が市中銀行に資金供給を行なう際の金利) を0.25%引き下げ年率7.5%に、リバースレポレート(中 央銀行が市中銀行から資金を吸収する際の金利)を 0.25%引き下げ年率6.5%とすることを決定しました。 現金準備率は4.0%に据え置かれました。 利下げは今年に入って2回目となり、いずれも定例会 合以外での決定となっています。2月28日に発表され た2015年度予算案は、景気浮揚を重視した内容だっ たことから、市場では早期利下げは遠のいたとの声も あり、今回の発表は驚きをもって受け止められました。 利下げ発表後の日本時間12時現在、インドルピーは 対米ドルで前日比0.4%、対円で同0.2%のインドル ピー高で推移しています。 同中銀の想定よりもインフレ率が低下 利下げの背景としては、インフレ率の落ち着きがあ ると見られます。3月2日、同中銀と政府はインフレ目 標の導入で合意したことを発表しましたが、1月のCPI (消費者物価指数)は前年同月比5.11%となり、2016 年1月までに6%以下とする目標を既に達成しています。 同中銀は2016年4月以降にCPI上昇率を4±2%の範 囲におさめるという目標についても達成に自信を深め ていると見られます。 加えて、政府の財政健全化には遅れが見られるもの の、2015年度の予算案については一定の評価をした ことも要因となっているようです。 市場では更なる利下げによって、インドの経済成長 が後押しされることを期待する声があります。 次回の金融政策決定会合は2015年4月7日に予定さ れています。 以上 11 10 9 8 7 政策金利(レポレート) 短期金利(1ヵ月) 6 5 11/12 12/6 12/12 13/6 13/12 14/6 14/12 (年/月) (注)短期金利は3月3日まで。 【図2】インドの物価指数(前年同月比)の推移 (期間:2011年12月~2015年1月、月次) (%) 14 12 10 8 6 4 2 0 -2 11/12 CPI(消費者物価指数) 卸売物価指数 12/6 12/12 13/6 13/12 14/6 14/12 (注)CPIは2012年1月算出開始、2014年12月までは旧系列です。 (年/月) 【図3】インドルピーの対円・対米ドルレートの推移 (期間:2011年12月30日~2015年3月4日、日次) 2.5 (インドルピー/米ドル) (円/インドルピー) 対円(左軸) インドルピー高 30 対米ドル(右軸、逆目盛) 2.0 40 インドルピー安 1.5 50 1.0 60 0.5 11/12 70 12/6 12/12 13/6 13/12 (注)3月4日の為替レートは、日本時間12時頃の値。 14/6 14/12 (年/月) (出所)Bloombergデータより野村アセットマネジメント作成 当資料は、投資環境に関する参考情報の提供を目的として野村アセットマネジメントが作成したご参考資料です。投資勧誘を目的とした資料ではありません。 当資料は市場全般の推奨や証券市場等の動向の上昇または下落を示唆するものではありません。当資料は信頼できると考えられる情報に基づいて作成し ておりますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。当資料に示された意見等は、当資料作成日現在の当社の見解であり、事前の連絡なし に変更される事があります。なお、当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。投資に関する決定は、お客様ご自 身でご判断なさるようお願いいたします。投資信託のお申込みにあたっては、販売会社よりお渡しします投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確 認のうえ、ご自身でご判断ください。 1
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