臨時レポート インド、政策金利を0.25%引き下げ7.50%に 予想外の利下げを好感し、SENSEX指数は一時初の30,000超え HSBC投信株式会社 2015年3月4日 インド準備銀行は、3月4日(水)、臨時会合を開催し、政策金利を0.25%引き下げ7.50%に 主な背景はインフレ率の低下。直近のインフレ率は2016年1月の中銀目標値6%を下回る水準 株式市場は予想外の利下げに好反応、SENSEX指数は一時、史上初の30,000の大台突破 予想外のタイミングの緊急利下げ インド準備銀行(中央銀行)は、3月4日(水)、緊 急会合を開催し、政策金利であるレポレートを 0.25%引き下げ、7.50%としました(即日実施)。 利下げは今年2度目、1月15日に続き緊急会合 での決定となります(図表1参照)。 今回の利下げは、2月末の2015年度(2015年4 月-2016年3月)予算案発表の直後に行われた ことから、ラジャン中央銀行総裁が財政規律を 示したモディ政権の予算案を支持したものと受 け止めることもできます。 図表1 図表1 政策金利(レポレート)の推移 政策金利(レポレート)の推移 (2010年1月2日~2015年3月4日) (2012年1月1日~2015年3月4日) 9.0 (%) SENSEX指数は一時、史上最高値 更新 市場では利下げ観測は出ていたものの、このタ イミングでの利下げは予想外でした。 利下げを市場は好感、4日(水)の株式市場で はSENSEX指数が前日比1.0%上昇、一時史上 初の30,000の大台を突破しました(図表2参 照)。債券市場も上昇し、10年物国債利回りが 0.09%低下し7.67%となっています。通貨ルピー は対米ドルで0.1%上昇しています(いずれも日 本時間午後2時半現在)。 図表2 SENSEX指数の推移 (2014年12月1日~2015年3月4日) (ポイント) 31,000 30,000 29,000 8.5 28,000 8.0 27,000 26,000 14/12 7.5 15/1 15/2 7.0 12/1 12/6 12/11 13/4 13/9 14/2 14/7 14/12 (年/月) 出所:ブルームバーグのデータをもとにHSBC投信が作成 背景にインフレ率の低下 中央銀行はインフレ目標として、消費者物価指 数(CPI)の前年同月比上昇率を2016年1月は 6%、2016年度は4%±2%にする方針を明ら かにしています。 今回の利下げの背景には原油安を背景とした インフレ率の低下があり、直近1月のCPIは前 年同月比+5.11%と、中央銀行が2016年1月 の目標とする6%を下回っています。 1 15/3 (年/月) 当資料の「留意点」については、巻末をご覧ください。 出所:ブルームバーグのデータをもとにHSBC投信が作成 金利敏感、インフラ関連セクターに 注目 当社では、今年中に更に0.75%から1.0%程度 の追加利下げが行われると予想しています。 インド株式市場は、モディ政権による高成長復 活を目指す構造改革の推進に加えて、金融緩 和も支援材料となることが見込まれます。 セクター別には景気敏感株全般、特に金融緩和 の恩恵を受ける資本財、インフラ関連、銀行が 注目されます。インフラ関連株は政府の大型イ ンフラ投資の恩恵も直接受けるセクターとして有 望と見ています。 留意点 投資信託に係わるリスクについて 投資信託は、主に国内外の株式や公社債等の値動きのある証券を投資対象としており、当該資産の市場に おける取引価格の変動や為替の変動等により基準価額が変動し損失が生じる可能性があります。従いまし て、投資元本が保証されているものではありません。投資信託は、預金または保険契約ではなく、預金保険機 構または保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。また、登録金融機関でご購入の投資信託は投 資者保護基金の保護の対象ではありません。購入の申込みにあたりましては「投資信託説明書(交付目論見 書)」および「契約締結前交付書面(目論見書補完書面等)」を販売会社からお受け取りの上、十分にその内 容をご確認頂きご自身でご判断ください。 投資信託に係わる費用について 購入時に直接ご負担いただく費用 購入時手数料 上限3.78%(税込) 換金時に直接ご負担いただく費用 信託財産留保額 上限0.5% 投資信託の保有期間中に間接的に ご負担いただく費用 運用管理費用(信託報酬) 上限年2.16%(税込) その他費用 上記以外に保有期間等に応じてご負担頂く費用があります。 「投資信託説明書(交付目論見書)」、「契約締結前交付書面(目論 見書補完書面等)」等でご確認ください。 ※上記に記載のリスクや費用につきましては、一般的な投資信託を想定しております。 ※費用の料率につきましては、HSBC投信株式会社が運用するすべての投資信託のうち、ご負担いただく それぞれの費用における最高の料率を記載しております。 ※投資信託に係るリスクや費用はそれぞれの投資信託により異なりますので、ご投資される際には、かならず 「投資信託説明書(交付目論見書)」をご覧ください。 HSBC投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第308号 加入協会 一般社団法人投資信託協会/一般社団法人日本投資顧問業協会 ホームページ www.assetmanagement.hsbc.com/jp 電話番号 03-3548-5690 (受付時間は営業日の午前9時~午後5時) 【当資料に関する留意点】 当資料は、HSBC投信株式会社(以下、当社)が投資者の皆さまへの情報提供を目的として作成したものであり、特定の金 融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。 当資料は信頼に足ると判断した情報に基づき作成していますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。また、 データ等は過去の実績あるいは予想を示したものであり、将来の成果を示唆するものではありません。 当資料の記載内容等は作成時点のものであり、今後変更されることがあります。 当社は、当資料に含まれている情報について更新する義務を一切負いません。 2
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