*グローバル投資環境 No.918* ご参考資料 髙木証券投資情報部 ECB理事会~量的緩和を今月9日に開始 2015年3月6日作成 ECBは3月5日に理事会を開催、政策金利である主要借換金利 を0.05%、中銀貸出金利を0.30%、中銀預金金利を▲0.20%で それぞれ据え置いた。 1月22日に開かれた前回の金融政策委員会で決定されたユー ロ建て国債を含む資産買入を3月9日に開始、少なくとも2016年 まで9月まで継続するとともに、場合によっては2%のインフレ 目標達成に向けた道のりを確かなものとするために延長するこ とも確認した。 前期比0.3%成長となったユーロ圏の経済についてECBは予想 を若干上回るものだったとした上で、最近の指標や調査データ は、年明け以降の経済活動がさらに幾分拡大したことを示して いると述べている。一方、 2月のインフレ率は▲0.3%となり、 1月の▲0.6%から下落率が縮小したものの、昨年7月以降の顕著 な原油価格の下落を主要因にマイナス圏での推移が続いており、 ECBは今後数ヶ月は極めて低位またはネガティブゾーンで推移 した後、今年の遅くから緩やかに上昇に転じるとの見方を示し ている。 《ECBの経済見通し》 成長率 12月 3月 2015年 1.0% 1.5% 2016年 1.5% 1.9% 2017年 2.1% インフレ率 12月 3月 0.7% 0.0% 1.3% 1.5% 1.7% ECBは同時に新しい経済見通しを発表、ユーロ圏の成長率を 2015年が1.5%、2016年が1.9%と予想しており、今回新たに公 表した2017年については2.1%を見込んでいる。なお、昨年12 月時点の予想は2015年が1.0%、2016年が1.5%であったが、上 方修正の理由につてECBは、①原油安による好ましい影響、② ユーロ実効為替の低下、③ECBによる最近の政策の影響、の3点 を挙げている。インフレについては、2015年を12月時点の 0.7%から0.0%に下方修正する一方、2016年については最近の 金融政策手段により期待される効果を織り込んで1.3%から 1.5%へ上方修正、2017年については1.8%を見込んでいる。 ECBによる量的緩和が具体的に動き出すことは、ドイツをは じめとしたユーロ圏を中心に、世界の株式市場に対して押し上 げ要因として働こう。また、ECBは預金金利(▲0.20%)を上 回っていれば、マイナス金利の国債についても買入れる意向を 示していることから、ユーロ圏の国債利回りに低下余地が生じ るとみられ、為替市場ではユーロが対米ドル、対円の双方に対 して売られやすい状況が続くと思われる。なお、ユーロ圏の国 債利回りの低下が米国債の利回り上昇を抑制する方向に働いた 場合には、対円での米ドル高が進みにくくなる可能性があると みられる点には留意しておきたい。 (文責:勇崎 聡) (出所:ECB及びBloombergデータより髙木証券作成) 当資料は投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資の最終決定はご自身でなさるようお願いいたします。当資料は信頼できると思われる各種 データに基づいて作成されていますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。株式への投資は、価格の変動や発行者の信用状況の悪化等により 投資元本を割り込むおそれがあります。信用取引、先物・オプション取引をご利用いただく場合は、所定の委託保証金または委託証拠金をいただきます。また、信 用取引ではその損失額が差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。国内株式取引の委託手数料は、約定代金に対して最大(税込)1.19664%【2,700 円に満たない場合は2,700円(現物取引買付および信用取引売買)】になります。株式を募集等により取得する場合には、購入対価のみをお支払いいただきます。 外国株式を委託取引により購入する場合は、所定の委託手数料をいただきます。外国株式の委託手数料は国や市場により異なります。外国株式を店頭取引によ り購入する場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。債券をご購入いただく場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。(経過利子をお支払いいただく 場合があります)。債券は、市場の金利水準の変動等により価格が変動しますので、損失が生じるおそれがあります。また、発行体の信用状況や財務状況によっ ても価格が変動し、利金や償還金の支払遅延や不履行となる場合があります。また、倒産等により元本損失が生じる場合があります。投資信託は、主に国内外の 株式や債券を投資対象としているため、基準価額は組み入れた株式や債券の動き、為替相場の変動等の影響により上下しますので、これにより投資元本を割り 込むおそれがあります。投資信託はファンドごとに設定された購入時手数料をご負担いただきます。また、投資信託を保有期間中に間接的にご負担いただく費用 として、ファンドごとに設定された運用管理費(信託報酬)のほか、運用成績に応じて成功報酬をご負担いただく場合があります。外国株式や外国債券、外国投資 信託への投資は、上記に加え為替相場の変動等により損失が生じる場合があります。また、通貨発行国の国情の変化により投資元本割れや途中売却ができなく なるおそれがあります。当社で取り扱う商品等へのご投資には、当該商品等の契約締結前交付書面、上場有価証券等書面、目論見書、お客様向け資料等をよく お読みください。 商号等:髙木証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第20号加入協会:日本証券業協会【広告審査済】 髙木証券インターネットホー ムページ:http://www.takagi-sec.co.jp/
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