iPSで強い軟骨組織…スポーツ障害治療に光 茨城県立中央

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さくら新聞 第294号 発行 平成27(2015)年3月2日
iPSで強い軟骨組織…スポーツ障害治療に光
人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から、強度の高い軟骨組織を作った
と、京都大iPS細胞研究所の妻木範行教授らのチームが発表。
ミニブタに移植して関節で機能することも確認し、スポーツで膝などの関節
の軟骨を痛めた患者を対象に、4年後をメドに再生医療の臨床研究を目指す。
うまくいけば患者1千万人の変形性膝関節症治療にも光が差す。
損傷した軟骨を再生させる治療では現在、軟骨の一部を切り取って細胞を培
養し、患部に移植する手法が使われている。ただ、軟骨細胞が増殖する過程で
強度が低い軟骨に変化してしまうという問題がある。
チームは、あらかじめ人のiPS細胞を大量に培養しておき、一気に軟骨細
胞に変化させた。できた軟骨細胞を数週間培養すると、「硝子(がらす)軟
骨」という、健康な関節の組織と同じ軟骨になった。
軟骨に穴を開けたミニブタ(体重約30キロ)に移植したところ、1か月後
に関節に定着し、体重を支える機能を果たしていることを確認した。
日立製作所は、ノーベル物理学賞候補といわれた
故外村彰氏が社員として開発に携わった電子顕微
鏡を完成させた/世界最高レベルの測定能力があ
り、43ピコメートル(10億分の43ミリ)の微細な世界
を観察できる/今回の顕微鏡は磁力や電荷が働く
微細な電磁場を計測できるほか、物質の構造の観
察でも従来の3倍以上の性能があるという
英、卵子の核移植合法化「3人の親」遺伝子受け継ぐ赤ちゃん
重い遺伝病を持つ母親の卵子の核を健康な女性の
卵子に移植して受精卵を作ることを認める「ヒトの
受精と胎生学法」の改正法が、英上院で可決、成立
した。卵子の核移植を合法化したのは世界初。来年
にも「3人の親」の遺伝情報を受け継いだ赤ちゃん
が生まれる可能性があるという。
技術的には〈1〉母親の卵子から核を取り出し、
核を取り除いた健康な女性の卵子に移植して、父親
の精子と受精させる〈2〉母親と父親の受精卵から
核を取り出し、健康な女性の卵子で作って核を取り
除いた受精卵に移す――の2通りある。
この技術で生まれた赤ちゃんは、母親と父親の遺
伝情報のほか、卵子を提供した女性のミトコンドリ
アの遺伝情報も受け継ぐ。(本紙291号の続報)
茨城県立中央病院 産科外来を10年ぶり再開
茨城県立中央病院(笠間市)が、休止していた「産科外来」を4月から10
年ぶりに再開することがわかった。
妊娠しているかどうかの確定診断から始め、年内には、多胎などを除くリス
クの低いケースで、同病院での出産が可能となる。
同病院では2005年4月に産婦人科医が4人から2人に減り、産科を休止
していた。その後、徐々に医師数が増え、昨年9月には7人となり、今年中に
産科を維持するのに必要な目安となる8人を確保できる見通しが立った。
同病院によると、4月の再開当初は、妊娠の兆候がある女性の診断を受け付
けることからスタート。あくまでも「産科外来」の再開という位置付けで、そ
の経過を見守りながら、年内に診断を受けた人を対象に出産対応を開始し、
「産科」の再開になるという。
橋本知事は、「将来的には段階的にリスクの高い分娩ぶんべんにも対応でき
るよう機能強化を図っていく」と話した。
さくらトリビア―抗菌シートはおばあちゃんの知恵
コンビニのお弁当、近ごろはなかなかおいしいですなあ。そのご飯やオカズ
の上に最近、透明なシートが敷いてあるのをご存知? そう、あれは「抗菌
シート」といって、ただのシートじゃござんせん。
その昔、自宅でお餅をついたら、おばあちゃんがワサビをすりおろして横に
置いた。なぜかって? そうしておくとモチにカビが生えないから。
弁当の抗菌シートは、そのおばあちゃんの知恵を利用したものなんですね
え。シートには、ワサビやカラシに含まれてて、あの、鼻にツーンとくる成分
が塗ってある。名前は「アリルカラシ油(ゆ)」といって、細菌やカビが増え
るのを抑える力があるんですなあ。ただ、殺菌力はござんせん。
弁当のパックは密閉性が高いので、その成分が中に充満するってえと、カビ
や酵母、大腸菌の生育を抑えられる。なんですが、食中毒を起こす黄色ブドウ
球菌はこの濃度じゃ抑えられない。殺菌力はないし、生えたカビも消えない。
そこのあなた、弁当買ったことをお忘れにならぬうちに召しあがれ。
理化学研究所は新型の介護支援ロボット「ROBEA
R(ロベア)」を開発/横抱きの「お姫様抱っこ」や、
腰に手を回し立ち上がるのを介助したり、ソファに
座った女性のわきの下に腕を入れ抱きかかえて立
たせた後ゆっくり回転し、車いすに座らせたりすること
もできる/音声認識の機能もあり、言葉で動作を指
示することもできるという
さくら時事川柳
海水で薄まりゃアンダーコントロール
ダイオウイカ セシウム飲んだスルメイカ?
「道徳を教科に」呆れる錬金術
シビリアンコントロールは政府から
分からない人にも分かる説明を
ブランドのお家騒動あがく翁
白い杖 武器と見る目が盲目だ
にしまつくうや 三稜鏡
法政大の武田茂夫教授が2月26日付東京新聞
「本音のコラム」でひも解く、ハーバード
大ベッカート氏の近著『綿の帝国』の内容
は衝撃的だ。資本主義の暴力性について、
歴史的な実態を分析し、それは資本主義の
逸脱ではなく、その中核だとさえいう●具
体的な歴史分析は、少欄では紹介しきれな
いので割愛するが、全て腑に落ちる。そし
て コ ラ ム を 読 み 終 え ふ と 頭 を よ ぎ っ たの
は、川崎市の中学1年生の上村遼太君が殺
された事件。資本主義の歴史とは無関係だ
が「暴力の普遍性」とでもいおうか●大人
になって「卒業」し忘れてしまうが、人は
誰でも、少年時代は暴力や脅迫、脅威に怯
えながら生きている。自覚のない人は、た
またま運良く、大した被害もなく生き延び
ただけだ。上村君は運悪く、暴力の餌食に
なってしまった●そう考えたくはないが、
人類の存在自体、「暴力」がその中核をな
しているという覚悟が必要なのだろうか。