日本の楽器 5196 辰巳台西教室/田中嵩平/中3 尺八 ・もっとも古い尺八は正倉院に8管ある。長さは34~44セン チほどで長短まちまち。 ・材料は真竹の根の部分を使い、七つの節を含む。 ・音は高次倍音を多く含み、微分音的変化と音色の 変化の幅が広いのが特色。代表的な都山流と琴古流 では歌口の形が違う。 二 三味線 ・三味線はおよそ1550~60年ごろに南方から輸入されたと 推定されている。 ・琵琶の撥(ばち)からヒントを得て、 今日のような撥になった。 ・民謡などでも使われて、 日本を代表する楽器 となった。 三 太鼓 ・大きさはさまざまであるが、ふつう和太鼓といわれる。 ・原則として両手で打つ(能の小鼓と大鼓は片手で打つ)。 ・大小さまざまな音色とともに、 リズムと打ち手の躍動感あふ れる動きで人気を博して、 国内ばかりではなく国際的にも 活動の場を広げている。 四 箏 (こと) ・コトという楽器には箏の字を使うのが正しい。現在では琴 の字を使う人もあるが、もともと箏と琴とは違う楽器であ る。 ・長さは180センチ前後だが一定しない。 ・弦は以前は絹糸だったがテトロン糸に、柱や爪もプラス ティックに変わりつつある。調弦を変えることによって、ほ とんどの音階に対応できる。 五 笛 ・雅楽で使われる龍笛(りゅうてき)、高麗笛(こまぶえ)、神 楽笛、能で使われる能管(のうかん)、歌舞伎や民謡で使 われる篠笛(しのぶえ)などがある。 ・雅楽で使われる笛のうち神楽笛 を除いては中国から伝わったもの で、能管と篠笛は日本独自のもの。 ・笛の素材の竹は、たいてい 煤竹(すすだけ)といって、農家の天井などで50年以上100 年近くいぶされた竹がもっともすぐれているといわれる。 完
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