25-2(PDF:270KB)

資産の総合評価シート
施設名
中央コミュニティセンター松波分室
施設所管課
市民局市民自治推進部市民総務課
評価番号
25-2
1 分析結果
(1)データ評価結果
①建物性能
・S39年築で、耐用年数を大幅に超過している。(24年超過)
対ベンチマーク ・耐震改修実施済み。耐震性能は課題なし。
×
②利用度
・稼働率は、39%でCCグループ平均を上回っている。【グループ平均:35.8%】
対ベンチマーク ・平成23年度よりコマ割りを変更したこと等の影響により、稼働率は低下している。
×
③運営コスト
・面積あたり運営コストは、44,982円/㎡で、CCグループ平均の2倍程度である。
対ベンチマーク
×
【グループ平均 23,556円/㎡ 】
・本施設は、他コミュニティセンターと比較して、延床面積が約9分の1と極端に小さいた
め、施設受付等にかかる人件費等施設規模と比例しない経費について、高めに算出さ
れたものと考えられる。
・指定管理者支出ベースでは、若干減少した。
【H22:8,187千円→H23:7,985千円】
【まとめ】
・データ評価では、すべての項目が課題ありであった。
(2)現用途の需要見通し
①利用実績の検証
・H24稼働率は40.2%と前年度の39.3%より、若干上昇した。
【H24CCグループ内順位:14施設中6位】
・本施設は、開館時間が9時~17時15分であり、他CCで利用が減少する夜間帯のコマ
がないため、結果的に、稼働率が平均を上回ったと考えられる。
【時間帯別稼働率:日中(9-11、11-13、13-15、15-17)・夜間(17-19、19-21)
H23:(32.4%、35.1%、47.9%、41.7%)・(夜間なし)
H24:(35.9%、35.4%、48.3%、41.1%)・(夜間なし)】
・利用の中心は、60代・70代である。80歳以上では、利用は減少している。
【60~79歳 71.7%・80歳以上13.2%】
・本施設では、60歳以上の割合が85%で、CCの中で最も高い。これは、部屋の種類
が、比較的小さな和室、会議室(10~26㎡)のみで、若い世代のニーズにマッチしてい
ないため、と考えられる。
②将来の人口動態などを踏まえた
・総人口は減少するが、高齢者は増加する見込み。利用の中心が60歳以上であること
利用状況の変化
から、当面、需要に大きな変化はないと考えられる。
▶総人口: H27年をピークに減少。
▶65歳以上人口: H47年まで一貫して増加。
▶65~74歳人口は、当面75歳以上人口を上回るが、H33に逆転。
・ただし、過去の利用状況をみると、高齢者数と利用者数は必ずしも比例しておらず、長
期的な利用動向については、利用開始年齢や利用年数、利用頻度、雇用情勢等の社
会的要因等を複合的に検証していくことが必要。
③将来における効率性の変化
・利用者減により、設備関係を中心に維持管理コストの効率性が低下する。
【まとめ】
・他CCで稼働率が下がる夜間が閉館であるため、結果として、稼働率がCCグループ平均を上回ったと考えられる。
・今後、高齢者は増加する見込み。利用の中心が60歳以上であることから、当面、需要に大きな変化はないと考えられる。
ただし、過去の状況をみると、高齢者数と利用者数は必ずしも比例しておらず、長期的な利用動向については、社会的要
因等も含めた複合的な検証が必要。
(3)公共施設再配置
①検討すべき再配置パターン
・周辺類似施設として、生涯学習センター及び轟公民館が設置されている。
・上記2施設は、残耐用年数も40年近くあり、かつ、利用度も課題はない。
【データ評価稼働率 生涯学習センター 41.0% ・ 轟公民館59.1% 】
②留意すべき制約条件
・本施設は、寄贈施設であり、建替え、移転は、設置の趣旨には馴染まない。
【 建物などは、現状をできるだけ生かしたまま、多くの方に利用していただきたい、とい
う大木ナカさんの遺志を尊重して改修し、サークル活動の場として利用している。】
・施設管理経費についても、寄付を受けている。
【H24度末残高 約4億円】
【まとめ】
・本施設は、現状をできるだけ生かしたまま多くの方に利用していただきたい、という寄付者の意思を尊重し、中央CC分室
として利用している。
・その設置趣旨により、建替え等で形状が維持できない場合には、施設の廃止を検討すべき。
・本施設が廃止となった場合でも、周辺類似施設の稼働状況には余裕があり、受け入れは可能。
(4)資産の立地特性
①重視すべきエリア・資産の特性 ・JR西千葉駅徒歩5分と交通の便がよい。
・施設周辺は、アパートや戸建て住宅が多く、小・中学校、高校、大学が多く集まってい
る。
②公共としての活用ポテンシャル ・住宅地の中であり、公共として、別用途での活用の可能性は低い。
③外部転用のポテンシャル
・用途地域は第一種住居地域で、住居系の利用や事務所等での利用が可能。
【まとめ】
・JR西千葉駅に近く、交通の便が良い。
・住宅地の中であり、公共として、別用途での活用の可能性は低い。
・外部転用の場合、跡地を住居や事務所として、幅広く活用できる可能性がある。
2 総合評価
評価結果
継続利用
・寄付の趣旨を鑑み、当面は継続利用とするが、建物の継続利用が困難と判断された時点で廃止を検討
すべき。
・跡地については、公共としての必要性を十分検討の上、転用・処分等を決定する。
方向性
⑨当面継続
・本施設が廃止となった場合でも、周辺類似施設の稼働状況には余裕があり、受け入れは可能。