25-20(PDF:276KB)

資産の総合評価シート
施設名
犢橋公民館
施設所管課
教育委員会生涯学習部生涯学習振興課
評価番号
25-20
1 分析結果
(1)データ評価結果
①建物性能
・耐震診断未実施。残耐用年数18年オーバー。平成23年度末のFCIは80.0%。
対ベンチマーク ・公民館唯一の木造である。建物性能は課題あり
×
②利用度
・グループ平均を下回る
対ベンチマーク ・H21~H23 3か年平均 26.5%(グループ平均:38.0%)
×
③運営コスト
・グループ平均より高い
対ベンチマーク ・H21~H23 3か年平均 33,758円(グループ平均(図書館なし):31,217円)
○
【まとめ】
・建物性能と利用度に課題がある。
・特に、建物性能については、木造で築43年経過しており、耐震診断未実施で、耐用年数を18年超過しているため、更新の
検討が必要。
・運営コストは課題なし。
(2)現用途の需要見通し
①利用実績の検証
・稼働率 【1日/午前/午後/夜間】
H22【26.5%/28.9%/39.7%/10.2%】 ※調理室0%
H23【24.8%/35.0%/28.9%/9.5%】 ※調理室1%
であり、日中と夜間で差が大きく、夜間はグループ平均から比べても低い。
・また、調理室は他の諸室に比べて低い。
②将来の人口動態などを踏まえた
利用状況の変化
・公民館は、年代別の利用状況が不明であるが、CCと同様、日中の稼働率が高く、夜
間利用が極端に下がる。よって、CCの利用者の大半が60歳以上であることから、類似
機能である公民館も同様の傾向が推測される。
・花見川区の総人口はすでに減少に転じているものの、利用の中心と思われる65~74
歳人口は、今後横ばい傾向で推移する見込みである。しかし、過去のCCの利用者数の
状況をみると、高齢者数と利用者数は必ずも比例しておらず、本施設についても長期的
な利用動向については、利用開始年齢や利用年数、利用頻度、雇用情勢等の社会的
要因等を複合的に検証していくことが必要。
・犢橋町
【総人口/0~14歳/15~64歳/65歳~】
H 5【2,665/371/2,014/280】
H15【2,666/278/1,931/457】
H25【2,905/455/1,779/671】
③将来における効率性の変化
・複合化や調理室の見直し、夜間利用を廃止するなど効率化の検討は必要。
【まとめ】
・平均的に稼働率は低いが、他の公民館同様、日中と夜間で稼働率の差が大きい。
・夜間利用を廃止するなど効率化が必要。
・同じく稼働率の低い調理室についても周辺施設の調理室(長沼CCなど)を活用するなど見直しも検討。
・現在、利用料金は無料であるが、受益者負担の適正化について検討中。
(3)公共施設再配置
①検討すべき再配置パターン
・本施設は、犢橋中学校区のほぼ南端に位置している。
・周辺には、類似機能施設は複数存在する。そのうち、北リサイクルプラザはH26年度よ
りリサイクル事業を廃止するため余剰スペースが生まれ、かつ中学校区からみると区域
の中央に位置している。一方、長沼CC、長沼原勤労市民プラザは、いずれも中学校区
の端に位置し、山王公民館に近くなる。
・近隣の犢橋小・中は現時点で空き教室が存在しないことから、学校への移転は見送る
べき。
・近隣には、犢橋市民センター(残耐用年数3年)が立地。
②留意すべき制約条件
・現用地は寄附及び交換により取得。また、進入路用地も地元からの寄附である。現用
地から移転する場合は、慎重な合意形成が必要。
・北リサイクルプラザの周辺には、風営法の規制対象施設であるラブホテルが2軒立地。
【まとめ】
・本施設は、犢橋中学校区のほぼ南端に位置している。
・周辺には、類似機能施設は複数存在する。そのうち、北リサイクルプラザはH26年度よりリサイクル事業を廃止するため余
剰スペースが生まれ、かつ中学校区からみると区域の中央に位置している。一方、長沼CC、長沼原勤労市民プラザは、い
ずれも中学校区の端に位置し、山王公民館に近くなる。
・近隣の犢橋小・中は現時点で空き教室が存在しないことから、学校への移転は見送るべき。
・更新にあたっての立地については、現用地のほか、周辺施設の余剰スペースの活用も含め、幅広に検討すべき。ただし、
現用地の取得経緯や、周辺施設との複合化、周辺施設の立地環境などを総合的に勘案して、判断すべき。
(4)資産の立地特性
①重視すべきエリア・資産の特性
・市街化区域(第一種住居地域)。公共交通アクセスはバス便である。
・千葉北ICは近い。
・田畑、住宅、小さな工場が点在する地域。
②公共としての活用ポテンシャル
・近隣の長沼CC、長沼原勤労市民プラザ等に比べて、敷地は狭いが、接道条件
は大差ない。
③外部転用のポテンシャル
・市街化区域(第一種住居地域)であり、住宅、店舗、事務所等が想定される。
【まとめ】
・公共交通アクセスはバス便である。千葉北ICは近い。市街化区域(第一種住居地域)であり、住宅、店舗、事務所等が
想定される。
2 総合評価
評価結果
・本施設は、木造で築43年経過しており、耐震診断未実施で、耐用年数を18年超過しているため、更新の
検討が必要。
見直し
・利用度は施設グループ内で低く、特に調理室はほとんど使われていない。
方向性
・更新にあたっての立地については、現用地のほか、周辺施設の余剰スペースの活用も含め、幅広に検
討すべき。ただし、現用地の取得経緯や、周辺施設との複合化、周辺施設の立地環境などを総合的に勘
案して、判断すべき。
・機能面では、調理室の廃止等、必要な規模を精査すべき。
②複合化
④類似機能の統合
・なお、現在、利用料金は無料であるが、受益者負担の適正化について検討中。