資産の総合評価シート 施設名 中央いきいきプラザ 施設所管課 保健福祉局高齢障害部高齢施設課 評価番号 25-46 1 分析結果 (1)データ評価結果 ①建物性能 ・耐震性能や耐用年数には問題ない。 対ベンチマーク ※耐震性能(新耐震基準)、残耐用年数:32年。 ○ ②利用度 ・データ評価(面積あたり利用者)では課題はない。 対ベンチマーク 面積あたり利用者数 56.9人(平均 55.0人) ○ ③運営コスト 対ベンチマーク × ・データ評価(面積あたり運営コスト)では、課題がある。これは、中央いきいきプラザが老人 福祉センターに加え、デイサービスセンターの併設によりコストを要しているためと考えられる。 面積あたり運営コスト 83,552円(平均 61,661円) 【まとめ】 ・建物性能による課題はない。 ・利用度は、データ評価上の課題はない。 ・運営コストは、いきいきプラザ平均より高く、課題がある。 (2)現用途の需要見通し ①利用実績の検証 ・老人福祉センター利用者数(直近5年間)は、年あたり約6.2万人で推移し、横ばいである。 ・本施設の利用対象は60歳以上の高齢者であり、利用の中心は65~74歳の年代である。 ・利用内容では、同好会の利用が最も多く(約1.5万人/年)、次いで、シャワー利用、 講座の順であり、直近5年間で同様の傾向である。 ・同好会の利用実態としては、施設の部屋貸しであり、コミュニティセンターや公民館に おけるサークル活動への部屋貸し機能と類似している。 ・同好会の利用を含め、施設の利用料は原則無料である。 ・通年開館であるが、日曜、土曜の利用が他の曜日に比べて少なく、稼働に余裕がある。 ・デイサービスセンター利用者数(直近5年間)は、増減しながら、約0.7万人/年で推移している。 ②将来の人口動態などを踏まえた ・65歳~74歳の将来人口は、今後10年程度は増加する見通しであることから、短期的には 利用状況の変化 利用状況は改善すると見込まれる。 ・長期的には、65~74歳の将来人口は増減を繰り返しながら、現状程度の人口(市全体 H25 約12.6万人)が維持される見通しであることから、利用状況に変化は見込まれない。 ③将来における効率性の変化 ・人口動態から、短期的には需要が増加し、効率性の向上が見込まれる。一方、長期的に は、現状程度の需要で推移することから、効率性に変化は見込まれないと考えられる。 【まとめ】 ・施設の効率性は、短期的には、65~74歳人口の増加に伴い、施設需要が増加し、向上すると見込まれる。一方、長期的には、 65~74歳人口は現状程度の見通しであることから、施設需要や効率性に変化は見込まれないと考えられる。 ・このため、土・日曜日のどちらかを休館にするなど、通年開館の見直しによる施設利用の効率性向上や、コミュニティセンターと 類似する部屋貸し機能について、受益者負担の適正化を図り、運営コストを改善させるべきである。 (3)公共施設再配置 ①検討すべき再配置パターン ・松ヶ丘公民館、松ヶ丘市民センターの行政施設の集積地に立地し、周辺には、松ヶ丘 小学校、松ヶ丘中学校がある。 ・部屋貸しにおいて機能が類似する松ヶ丘公民館(松ヶ丘市民センターと複合)は建物 性能に課題はなく、いきいきプラザと同程度の残耐用年数(30年)である。 ・周辺施設である松ヶ丘中学校は、H25改築済みである。 松ヶ丘小学校の残耐用年数は、20年で、当面の間、建替え予定はない。 ②留意すべき制約条件 ・デイサービスについては、民間事業者等の積極的な参入により、必要なサービス量は概ね 確保されていることを踏まえ、事業の継続の必要性について、検討が必要である。 ・学校適正配置実施方針において、松ヶ丘小学校は近隣の小規模校に隣接する学校 として、松ヶ丘中学校は小規模校として適正配置の検討が必要となっている。 【まとめ】 ・現施設が比較的新しいことなどから、当面の間は、現施設を活用する。 なお、デイサービスなどの施設機能について、必要性を精査すべき。 ・将来的には、松ヶ丘公民館との建替え時期が近いことから、タイミングを合わせ、施設を複合化すべきである。 (4)資産の立地特性 ①重視すべきエリア・資産の特性 ・第一種低層住居専用地域。 ・京成線「大森台駅」に近く、千葉駅から複数のバス路線もあるほか、接道も良いなど、 立地は良い。 ②公共としての活用ポテンシャル ・好立地であることや周辺に公共施設が集積し、現用途以外にも内部転用などのポテ ンシャルは高い。 ③外部転用のポテンシャル ・施設の周辺状況から、戸建て住宅地としての活用可能性はある。 【まとめ】 ・駅に近いことなど、立地が良いことから、内部、外部ともに活用ポテンシャルは高い。 2 総合評価 評価結果 継続利用 ・中央いきいきプラザは、建物が比較的新しく、立地も良いことなどから、当面は現用途のまま活用する。 なお、デイサービスなどの施設機能について、必要性を精査すべき。 方向性 ・短期的には施設需要の増加は見込まれるものの、長期的には65~74歳人口の見通しは、現状程度で 推移していくと見込まれることから、施設需要や効率性に変化は見込まれないと考えられる。 ⑨当面継続 ・このため、通年開館の見直しによる施設利用の効率化や、同好会への部屋貸しについて受益者負担の 適正化を図り、運営コストの改善を検討する必要がある。 ・将来的には、松ヶ丘公民館と建替えのタイミングを合わせて、複合化を検討すべきである。
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