9 大友氏遺跡(旧万寿寺跡地区)の追加指定について (継続) 大友氏館跡は、平成13年8月13日に一部分が国の史跡指定を受け、そ の後は地権者の承諾を頂いたところについて追加指定・公有地化を行ってま いりました。 平成14年度、文化庁の指示を受けて大友氏の菩提寺であった旧万寿寺跡 推定地内の確認調査を実施したところ、遺構は良好な状態での保存が確認さ れたことにより、国・県・市で協議した結果、日本の中世を代表する守護館 の典型とされる大友氏館跡とともに、旧万寿寺跡地区を国の史跡指定の申請 を行うこととなりました。 当該遺跡の重要性にかんがみ、将来にわたってこれを保存・活用をしてい く必要があります。したがって、今後は大分県教育委員会と本市教育委員会 との共同事業として取り組んでまいります。 (1)大友氏遺跡を活かしたまちづくり検討委員会の設置 史跡は、中心市街地の一角に位置することから、都心再開発に当たり、 地域の歴史と文化を知り、魅力的で個性あふれる県都大分市の「顔」づく りの創出に欠かせない歴史資産として活用をしていくため、 「大友氏遺跡 を活かしたまちづくり検討委員会」を今年度より立ち上げ、具体的作業の 策定に向け取り組んでまいります。 (2)大友氏館跡について 今後とも館跡の指定・公有地化を進め、短期的には、館正面地区(門・ 築地塀等)及び庭園跡地区の保存整備基本計画を作成します。併せて、当 面の整備として仮ガイダンス施設や案内・説明板等の設置を行います。 (3)旧万寿寺跡地区について 今回、追加指定を予定している旧万寿寺跡地区は、寺域の範囲や伽藍の 確認調査を行い、指定・公有地化を進めます。 【文化財課 内線2094】
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