25-48(PDF:264KB)

資産の総合評価シート
施設名
緑いきいきプラザ
施設所管課
保健福祉局高齢障害部高齢施設課
評価番号
25-48
1 分析結果
(1)データ評価結果
・耐震性能や耐用年数には問題ない。
①建物性能
対ベンチマーク ※耐震性能(新耐震基準)、残耐用年数37年。
○
②利用度
・データ評価(面積あたり利用者数)では課題があり、利用者数は、いきいきプラザの中で
対ベンチマーク 最も少ない。
×
③運営コスト
面積あたり利用者数 43.7人(平均 55.0人)、利用者数(3年平均) 59,633人 ・運営コストは、データ評価では課題がない。
対ベンチマーク 面積あたり運営コスト 54,327円(平均 61,661円)
○
【まとめ】
・建物性能による課題はない。
・利用度は、いきいきプラザの中で最も少ない。
・運営コストによる課題はない。
(2)現用途の需要見通し
①利用実績の検証
・利用者数は、H20 約6万人からH24 約5.6万人へ減少している。
特に、浴室使用料の有料化(h23~)に伴い、減少。(H22→H23 ▲約1.2万人)
・本施設の利用対象は60歳以上の高齢者であり、利用の中心は65~74歳の年代である。
・利用内容では、浴室利用が最も多く(H20~22 約3.1万人/年、H23~約2.2万人/年)、
次いで、同好会、健康相談の順である。利用者の約半数が、浴室利用となっている。
・同好会の利用実態としては、施設の部屋貸しであり、コミュニティセンターや公民館におけ
るサークル活動への部屋貸し機能と類似している。
・同好会の利用を含め、施設の利用料は原則無料である。(入浴施設は有料)
・通年開館であるが、土、日曜日の利用が他の曜日に比べて少なく、稼働に余裕がある。
②将来の人口動態などを踏まえた
・65歳~74歳の将来人口は、今後10年程度は増加する見通しであることから、直近の利用
利用状況の変化
者数は減少しているものの、短期的には利用状況は改善すると見込まれる。
・長期的には、65~74歳の将来人口は増減を繰り返しながら、現状程度の人口(市全体
H25 約12.6万人)が維持される見通しであることから、利用状況に変化は見込まれない。
③将来における効率性の変化
・人口動態から、短期的には需要が増加し、効率性の向上は見込まれる。一方、長期的に
は、現状程度の需要で推移することから、効率性に変化は見込まれないと考えられる。
【まとめ】
・直近の利用者数は減少しているものの、65~74歳人口の当面の増加に伴い、短期的には施設需要は増加し、効率性は向上する
ことが見込まれる。長期的には65~74歳人口は現状程度の見通しであることから、効率性に変化は見込まれないと考えられる。
・このため、土・日曜日のどちらかを休館にするなど、通年開館の見直しによる施設利用の効率性向上や、コミュニティセンターと
類似する部屋貸し機能について、受益者負担の適正化を図り、運営コストを改善させるべきである。
(3)公共施設再配置
①検討すべき再配置パターン
・鎌取地区と土気地区の中間に位置しているが、周辺には住宅地などが少ない立地である。
JR誉田駅などからバス路線はあるが、交通手段は自動車が中心となっている。
・周辺に住宅地などが少なく、2㎞圏域において、越智いきいきセンター、越智公民館、越智
小学校及び中学校の公共施設がある。
・越智いきいきセンター及び越智公民館は、データ評価における利用度に課題がある。
・建物の残耐用年数は、越智いきいきセンター(21年)、越智公民館(26年)であり、建替え時
期が近い。また、越智小学校(18年)、越智中学校(24年)の残耐用年数の時期も近い。
②留意すべき制約条件
・利用者アンケートでは、駐車場の不足に対する意見が出ている。
また、交通アクセス手段の確保のため、民間企業等と協議が行われてきた経緯がある。
・学校適正配置実施方針では、越智小学校、越智中学校とも、小規模校であり、適正配置
の検討が必要となっている。
【まとめ】
・緑いきいきプラザは、建物が新しいことから当面は現状のまま活用する。
・利用度がいきいきプラザの中で最も少ない状況であることや、近隣の類似施設の状況などから、大規模改修等のタイミングで、
必要な機能・規模を精査し、施設利用の効率化を図るべき。
・越智公民館や越智いきいきセンターは、建替え時期を調整し、必要な施設規模を精査した上で、学校との複合化を検討すべき。
(4)資産の立地特性
①重視すべきエリア・資産の特性 ・市街化調整区域内。
・土気地区と鎌取地区の間に位置し、JR誉田駅やJR土気駅から複数のバス路線があるもの
の、交通手段は自動車の利用が中心となっている。
・有料道路のインターチェンジには近いが、周辺に住宅等は少ない。
②公共としての活用ポテンシャル ・公共交通機関のアクセスが限られており、集客などを見据えた活用は困難であり、現在
の用途以外での活用ポテンシャルは低い。
③外部転用のポテンシャル
・立地や用途地域から、外部転用のポテンシャルは低い。
【まとめ】
・内部、外部ともに活用ポテンシャルは低い。
2 総合評価
評価結果
・緑いきいきプラザは、利用度に課題がある。
継続利用
・短期的には施設需要の増加は見込まれるものの、長期的には65~74歳人口の見通しは、現状程度で
推移していくと見込まれることから、施設需要や効率性に変化は見込まれないと考えられる。
方向性
・このため、通年開館の見直しによる施設利用の効率化や、同好会への部屋貸しについて受益者負担の
適正化を図り、運営コストの改善を検討する必要がある。
⑨当面継続
・現建物の大規模改修等のタイミングで、必要な機能・規模を精査し、施設利用の効率化を図るべき。