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東北大【国語】解答例
一
問㈠ ⑴=軽快 ⑵=紛 ⑶=脅
⑷=洞窟 ⑸=残酷(残刻)
問㈡ 不変の美を示す翅によって完璧な芸
術性を体現する様。(二十五字)
問㈢ 周囲に同化するときは翅の裏の地味
な 色 彩 を、 敵 を 嚇 す と き は 表 の 鮮 や
かな色彩を利用すること。
(四十四字)
問㈣ 翅の表裏の対照的な色彩と文様によ
り 敵 を 欺 き、 蝶 が 身 を 守 ろ う と す る
ほ ど、 そ の 美 し さ に 惹 か れ た 人 間 が
蝶の捕獲に奮起する状況。(六十字)
問㈤ 蝶は生まれながらに完璧な美を自ら
の 身 に 備 え る の に 対 し、 人 間 は 自 己
の 外 部 に 美 を 求 め、 試 行 錯 誤 を 繰 り
返 し な が ら、 そ れ を 創 造 す る し か な
い不完全な存在だから。(七十五字)
二
問㈠ 自分の真意を解さない小説家の言葉
に反発したから。(二十四字)
問㈡ 本の全ての頁を空白にすること。
(十五字)
問㈢ 創作の可能性に失望し、小説の表現
の無力さを暴く自らの試みすらも一
過性のものだとみなす考え。
(四十五字)
問㈣ 他者の著作により、自らの内面が突
き動かされるのを感じる気持。
(三十字)
問㈤ 現在の小説に本気で向き合った上で
そ の す べ て を 否 定 し よ う と す る「 著
者 」 の 徹 底 し た 態 度 を 前 に、 そ の 潔
さに魅了されながら近寄りがたいよ
うな畏れも感じたから。(七十五字)
三
問㈠ ア=しばらく経って日は暮れた
イ=薄ら寒い気持ちがした
問㈡ 明日はどうなるかわからないのに、
約束した今日の月を見なくとも明日
の 中 秋 の 名 月 を 見 れ ば よ い と い う、
あなたの浅慮を知った今日の月夜で
あることよ。
問㈢ 明日の名月を見ればよいという
気 の 緩 み は な く、 約 束 を 守 る 私 の
心 の よ う に 空 に 澄 む 月 で あ る な あ。
(四十五字)
問㈣ 月見台の上から歌を吟じた千本本
人の声。(十九字)
問㈤ 一人で先に月見台に行ってしまう
よ う な 性 急 さ は あ る が、 約 束 の 夜 に
友 人 を 気 長 に 待 ち つ つ 月 を 愛 で、 そ
の 気 持 ち を 歌 に 吟 じ た 言 動。( 六 十
字)
四
問㈠ ⑴=あによく
⑵=ついに
問㈡ ⑶=そうよりろうにいたるまで
⑷=これをちにほる
⑸ = う る と え ざ る と を ろ ん ず る な く( し
て)
問㈢ ⒜=若いときは鋳物づくりを生業として
いた
⒝=その日の力を使いつくしても
問㈣ 天運もなく、有力者の力を利用もせずに、
金を得ようとひたすら地面を掘りつづけた
点。(四十字)
問 ㈤ 羅 麻 を 憫 れ み 笑 う 衆 人 こ そ、 有 力 者 に 萎
縮して媚びへつらい、利益を得ようとして
いる卑しさと汚らしさが、ひどいものであ
るから。(六十字)