なぜ？なぜ？先生 〜みんなの不思議〜 （その２） お釈迦さまと 阿弥陀さまは どう違うの？ さて、お釈迦さまと阿弥陀さまは、別々の仏さまとみる場合と、本来は同じ仏さま とみる場合があります。別々の仏さまとみる場合は、阿弥陀さまが「本師」（仏さま 方の先生）で、お釈迦さまは本師を讃える諸仏（大勢の仏さま）のお一人という立場 です。 2500 年も昔、お釈迦さまはインドのカピラ城の王子さまとしてお生まれになりま した。４月８日の「花まつり」では、花御堂のお釈迦さまに甘茶をかけてお誕生をお 祝いしましたね。やがてお釈迦さまは王子の位を捨てて修行者になり、ついに 35 歳 し ゃ か む に ぶ つ のときにお悟りを開かれて釈 迦牟尼仏という名の仏さまになられました。そして、 いっさいきょう 80 歳でお亡くなりになるまで、インド各地で説かれた尊いお話は『一切経』となっ て伝わっています。 そのうち特に阿弥陀さまとそのお浄土について説かれたお経が３つあります。『浄 土三部経』とよばれる『仏説無量寿経』『仏説観無量寿経』『仏説阿弥陀経』です。お 釈迦さまは、『浄土三部経』の中で、阿弥陀さまのお念仏の教えの大切さとそのお浄 土のすばらしさをほめ讃えておられます。そして、阿弥陀さまのみ教えを喜びながら お念仏を称える人はみんな阿弥陀さまの光り輝くお浄土に生まれていくことを説か あ れ、阿弥陀さまのみ教えに遇うことを勧めておられます。 親鸞さまも、「お釈迦さまは阿弥陀さまのお念仏のみ教えを私たちに説き勧めるた めにお出ましになられた仏さまである」と、讃えておられます（『正信偈』より取意）。 − 20 −
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