武庫川の堤防強化について 1 堤防強化のメカニズム (1)浸透対策 現状 洪 水 に 伴 い 、堤 体 内 に 河 川 水 が 浸 透 し 、堤 体 内 水 位 が 上 昇 す る こ と に よ り 、川 裏 法 面 の 安 定 が 損 な わ れ 、最 終 的 に は 決壊する恐れがある。 強化後(ドレーン工の場合) 川裏に設置したドレーン工 に よ り 、堤 防 に 浸 透 し た 河 川 水 を 速 や か に 排 水 し 、法 面 の 安定を確保する。 (2)侵食対策 現状 洪水時の水の流れによって、 堤防が侵食される恐れがあ る。 強化後(護岸工) 護 岸 を 設 置 し て 、洪 水 に よ る 堤防の侵食を防止する。 (3)地震対策 現状 地 震 に 伴 い 、砂 質 土 層 が 液 状 化 す る こ と に よ り 、堤 防 に ク ラックや沈下が発生する恐 れがある。 強化後(矢板工の場合) 堤防の表と裏に矢板を打設 し 、液 状 化 に 伴 い 発 生 す る 変 形 を 抑 止 す る こ と で 、堤 体 の 沈下やクラックの発生を防 止する。 2 武 庫 川 の 整 備 状 況 等 ( 全 体 延 長 L=14.4km) 現在の状況 3 浸透 H18 年 度 に 工 事 着 手 し 、 H23 年 度 ま で に 約 3km の 対 策 工 事 を 実 施 。 →継続的に実施 侵食 H24 年 度 中 に 対 策 が 必 要 な 箇 所 を 抽 出 す る 予 定 。 ( 洪 水 、津 波 を 考 慮 ) →今後、工事に着手 地震 現在、地震に対する堤防点検を実施中。 →今後、点検結果を踏まえて対応を検討 堤防強化の整備スケジュール H23 年 8 月 に 策 定 さ れ た 「 武 庫 川 水 系 河 川 整 備 計 画 」 で 、 計 画 高 水 位 以 下 の 洪 水 に 対 す る 堤 防 強 化 は 計 画 期 間 前 半 ( H23 年 ~ H32 年 ) で の 完 成 を 目 指 す と 位 置 づけられている。期間内の完成を目指して、工事進捗を図っていく。
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