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卸売業、小売業
中小企業事例
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温度管理性能・コスト・省エネを考慮した新型冷凍機の導入
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佐野水産株式会社
平成24年度エネルギー使用合理化事業者支援事業
◎総事業額:約2,200万円 ◎補助金額:約660万円
取組の概要
●取組の背景と目的
食の安全を求められている昨今、取扱商品の十分な安全性・品質保持のための温度
管理の必要性があった。従来の冷凍機は、昭和45年から使用していたものであり、
エネルギー効率が悪く、老朽化していたことから、安定した温度管理が容易で、か
つ、コスト・省エネを考慮した新型の冷凍機を導入した。
取引先の設備会社からの提案により、当該補助金を活用することとなった。
●導入設備の概要
◎高効率冷凍機
9.8kwタイプ:1台<COP値1.46(-25℃)>
5.5kwタイプ:1台<COP値1.33(-25℃)>
◎倉庫内部の壁・天井・床の断熱材増設
▲冷凍倉庫の全景
▲高効率冷凍機
(9.8kwタイプの室内機) ▲高効率冷凍機
(5.5kwタイプの室内機) ▲高効率冷凍機
(室外機)
▲内部増設
(ウレタン製保温材)
運用状況と省エネルギーの効果
高効率冷凍機導入当初の数ヶ月は、運転管理等が不慣れなことから、目標とする
エネルギー使用量
(原油換算kℓ/年)
導入前
107.63
導入後
85.28
20.76%
削減率
〈補正値による〉
使用電力量の削減率に到達しなかったが、試行錯誤を繰り返し、現在では安定した
削減効果を得られるようになった。補助対象設備に関する年間電力使用量が原油換
算で、29.2kℓ/年から15.5kℓ/年となり、大幅な削減効果が出ている。
新設備導入後、さらに冷凍倉庫の出入り口の前に、温度調整が可能な前室を設置
して、保管倉庫内の温度変化を最小限に抑えて、商品を最良の状態で保管しつつ、
省エネ効果を向上させている。
また、以前は冷凍倉庫の扉を開放したままの作業が見られたが、新設備導入後は
開閉カウンターを設置して開閉時間を極力短縮するとともに、倉庫内外の作業を効
率的に行うなど、省エネを意識した業務を行っている。
◎投資回収年数:14年
事業者概要
佐野水産株式会社
■住所:山形県米沢市中田町4790-1
■電話:0238-37-3023
■資本金:1,000万円
■従業員数:34名
■URL:http://www.sano-suisan.jp/
水産物及び食品を取扱う会社として、明治27年4月に創業。山形県南を中心に
卸売を行い、地域の皆様の食生活に奉仕させて頂いています。
「今日も活き活き、伸び伸び」をキャッチフレーズとして、社員一人ひとりが個
性をフルに発揮しながら、安心して働ける企業を目指しています。
■事業内容:水産物及び食品の卸売
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