古典派マクロ経済モデル 田中 穂香 堀尾 伊津季 溝口 彩 1 目次 復習 古典派マクロ経済モデルの特徴 宿題 2 復習 古典派マクロ経済モデル (1)労働需要関数 𝑊 D N=N ( ) 𝑃 W D N ( )=NS W ( ) P (2)労働市場の均衡条件 P (3)生産関数 Y=F(N) (4)消費関数 C=C(Y) (5)投資関数 I=I(r) (6)財市場の均衡 Y=C+I+G (7)貨幣市場の均衡条件 M =L(Y,r) P 3 ①総供給=総需要 Y=C+I+G ①+②+③より ②消費関数 C=C(Y) ③投資関数 IS曲線 Y=C(Y)+I(r) I=I(Y) ④実数貨幣需要 𝑀𝐷 𝑃 ⑤貨幣市場の均衡 = L Y. i 𝑀 𝑆 =𝑀𝐷 ④+⑤より LM曲線 𝑀𝐷 𝑃 = L(Y,r) このように、それぞれの関数を代入することによって IS曲線、LM曲線を表すことができる。 4 古典派マクロ経済モデルの特徴 1.不均衡を説明できない 2.貨幣の中立性 3.二分法の成立 5 1.不均衡を説明できない 均衡「モデル」なので、均衡状態しか 説明できない。 見本、規範 6 2.貨幣の中立性 N:雇用量 Y:実質生産量 C:消費 I:投資 r:実質利子率 P:物価水準 W:名目賃金 M:貨幣供給量 量や 相対価格 実質変数 N, Y, C, r, I, 名目変数 P, W, M W M , P P 額面上の値 (実質的なことは わからない) 7 2.貨幣の中立性 Mの下でN, Y, C, r, I, W, Pが均衡であるとすると、 λMの下でN, Y, C, r, I, λW, λPも均衡である。 貨幣供給(M)の変化が、名目変数(W, P)だけに影響し、 実質変数(N, Y, C, r, I)には影響しない 8 2.貨幣の中立性 Y=C(Y)+I(r) M P =L(Y, r) 𝑆 𝑊 N=𝑁 ( ) 𝑃 𝑊 𝑊 S 𝐷 N ( )=𝑁 ( ) 𝑃 𝑃 Y=F(N) 実質変数:N, Y, C, r, I 名目変数:P, W, M Mをλ倍する Y=C(Y)+I(r) λM =L(Y, r) λP 𝑆 λ𝑊 N=𝑁 ( ) λ𝑃 λ𝑊 λ𝑊 S 𝐷 N ( )=𝑁 ( ) λ𝑃 λ𝑃 Y=F(N) 実質変数:N, Y, C, r, I 名目変数:P, W, M 9 2.貨幣の中立性 Mの下でN, Y, C, r, I, W, Pが均衡であるとすると、 λMの下でN, Y, C, r, I, λW, λPも均衡である。 貨幣供給(M)の変化が、名目変数(W, P)だけに影響し、 実質変数(N, Y, C, r, I)には影響しない 10 3.二分法の成立 実質変数を、貨幣供給量と切り離して決定できること。 (1)労働需要関数 (2)労働市場の均衡条件 𝑊 D N=N ( ) 𝑃 W W D S N ( )=N ( ) P P (3)生産関数 Y=F(N) (4)消費関数 C=C(Y) (5)投資関数 I=I(r) (6)財市場の均衡 Y=C+I+G (7)貨幣市場の均衡条件 M =L(Y,r) P 実質変数が決まる 名目変数が決まる 11 宿題① 生産関数から古典派モデルにおける労働需要曲線 を求めよ。 Y=20N-N2より、 Y’= 20-2N = 2N N W P W =20- P W =10- 2P 12 宿題② 古典派モデルにおける均衡雇用量Nおよび均衡実質生産量Yを 求めよ。 20-2N= W P に労働需要関数 20-2N = N+5 = 3N W =N+5 P を代入して 15 N = 5 これを生産関数 Y=20N-N2代入すると Y = Y = 20×5-52 75 13 宿題④ このモデルにおける、総需要を実質貨幣残高 LM曲線 𝑀 𝑃 𝑴 𝑷 の関数として表せ。 =Y-200r にIS曲線 Y=100-500rを代入する。 IS曲線をrについて整理すると これを代入して 5 2 5 2 7 2 × 𝑀 𝑃 𝑀 𝑃 =Y-200( = Y+Y = Y 2 × 7 5 2 = Y = 5 7 1 r= (100-Y) 500 1 (100-Y)) 500 Y-(100-Y) 5 2 5 2 × × 𝑀 -100 𝑃 𝑀 2 2 × -100× 𝑃 7 7 M ( +40) P 15 宿題⑤ 貨幣供給量Mを130とするとき、均衡における名目賃金Wを求めよ ②より、古典派モデルにおける均衡のときY=75 これを消費関数C =0.8Yに代入して、 C =75×0.8 C =60 これらを Y =C+I に代入して、 I =75-60 I =15 これを投資関数 I =20-100r に代入すると、 1 (20-15) 100 r = r = 0.05 16 ④で出た式 5 両辺 P かける 7 5 M Y = ( +40)にY=75、M=130を代入すると P 7 5 130 75 = ( +40) P 7 105P = 130+40P 65P = 130 P = 2 ここで労働需要関数 W N= P 5 = -5 にこれを代入すると、 W -5 2 W = 20 17 宿題⑥ 貨幣供給量を260とするとき、均衡における雇用量N及び 名目賃金Wを求めよ N= 5 W= 40 18 復習 貨幣の中立性とは・・・ 名目貨幣供給の変化が名目変数だけに影響し、 実質変数に影響しないこと。 名目変数 C、I、Y、N、r 実質変数 P、W、M 19
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