連立方程式を用いた解法(計算問題の解法) 需要曲線と供給曲線が式で与えられている計算問題を解く場合には、たとえば以下のよう にして解くこともできる。 【一般的な考え方】 以下の 3 つの方程式を連立させて解く。以下は従価税の場合。 Wd Ws 1 1 = 1 + (1 − α)s 1 − αs 【税率・税額の式】 L = D( Wd ) 1 【労働需要関数】 L = S( Ws ) 【労働供給関数】 1 ここで、 L = D( Wd ) は、賃金 Wd であるときの労働需要量を示す労働需要関数、 1 1 1 1 L = S( Ws ) は、賃金 Ws であるときの労働供給量を示す労働供給関数である。 ① 労働需要関数の右辺に入ってくる賃金の変数は、需要者(企業)の支払う税込みの賃金 1 Wd であり、一方、労働供給関数の右辺に入ってくる賃金の変数は、供給者(労働者) 1 の受け取る税引き後の賃金 Ws であることに注意。 ② 以上の 3 式を連立させると、雇用量の需給均衡が成立することと、 D( Wd ) = S( Ws ) が 1 1 成り立つことが対応していることに注意。 従量税の場合 Wd 1 − Ws1 = t 【税額の式】 L = D( Wd ) 1 【労働需要関数】 L = S( Ws ) 【労働供給関数】 1 この 3 つを連立させて解く。 ○追加しての注意点 Wd 、 Ws といった記号は、新しく導入する。連立方程式を解く限り、変数を増やすことの コストは小さい。また、わかりやすくなる(需要者側の価格、供給者側の価格)。 1
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