司法試験・予備試験受験生の皆様へ

平成 27 年 2 月 6 日の会社法施行規則や会社計算規則の改正について
司法試験・予備試験受験生の皆様へ
平成 27 年 2 月 14 日
辰已法律研究所
皆様ご存じのとおり、平成 26 年に会社法が改正され、その施行日が平成 27 年 5 月 1 日と発表されて
おります。司法試験・予備試験においては、試験日現在において施行されている法律に基づいて行われ
ることを原則としていることから、今年(平成 27 年)の司法試験・予備試験は改正された会社法に基
づき実施されることになりました。そして、当研究所HPでも告知しておりますが、平成 27 年 2 月 6
日に、会社法施行規則や会社計算規則の改正が公布され、その施行日も改正会社法と同一(平成 27 年 5
月 1 日)となりましたので、会社法施行規則や会社計算規則についても改正されたもので実施されるこ
とになりました。
辰已法律研究所では会社法の各種講座(講義・演習)を既に会社法改正に対応した内容で実施してま
いりましたが、今回の規則の改正に関連して修正・補充しなければならない箇所はありません。
また、先日公布された会社法施行規則と会社計算規則の改正につきましては、司法試験・予備試験の
関係においては特に重要なものは含まれておりません。多くは、「委員会設置会社」が「監査等設置委
員会、指名委員会等設置会社」に変わるといった文言整序の形式的な改正にとどまります。なお、これ
までの本試験においてかかる規則が直接問われたことがあるかを調べますと、
①論文式試験:司法試験論文平成 21 年において、議決権行使書面に関連して「会社法施行規則 66 条」
の言及が求められたことがありました。(因みにこの条文は、今回は改正されておりま
せん。)
②短答式試験:司法試験短答平成 26 年民事系第 39 問肢ア及び平成 22 年第 38 問肢 4 において、単元株
式数に関連して「会社法施行規則 34 条」の知識が問われ(単元株を発行する場合、そ
の株式数は、
「1000 及び発行済株式の 200 分の 1 を超えてはいけない」旨の規定)、当該
知識がなければ正誤が分からないというものでした。(因みにこの条文も今回は改正さ
れておりません。)
今回の規則の改正を受験対策の視点で精査しますと、上記以外にも短答式試験において会社法施行規
則や会社計算規則の出題はなされているものの、重要なものはなく、従いまして、受験生の皆さんとし
ては、過去問や基本書等で出てきた会社法施行規則・会社計算規則を押さえておけば試験対策としては
十分であると思料いたします。今回の改正については、会社法施行規則・会社計算規則の改正それ自体
に関しては過度に意識される必要はないと思います。
※なお、改正会社法に関連し、辰已法律研究所では既に以下の講座を実施済みで、現在、講義DVD
として販売しております。改正法対応が十分でないと思われる方はどうぞご利用下さい。
☆集中講義・会社法 2014 年改正のポイント(4時間
担当講師
早稲田大学商学学術院教授
中村
☆会社法改正!過去問解説講座(4時間 30 分
担当講師
辰已専任講師・弁護士
西口
¥9,100)講座コード R-569R
信男 先生
通信部¥10,500)講座コード 14W2WR
竜司 先生
※いずれの講座も、規則の改正についてはほとんど言及していません。
末筆ではございますが、辰已スタッフ一同、受験生の皆様のご健闘をお祈り申し上げます。