広報あかし 平成27年(2015年)2月15日 1183号 健全化 財政 に詳しく ら さ どんな取り組みをしてきたの? ■総人件費の削減 【用語解説】 ※1 特別職 市長、副市長および常勤の監査委員 のこと ※2 地域手当 地域ごとの民間賃金水準との均衡を 図るため、国に準じ地域ごとに支給 率を定め支給される手当のこと ※3 事務事業 施策の目的を実現するために行う市 の具体的な取り組みのこと ※4 指定管理者制度 民間ノウハウを活用し、サービス向 上と経費の削減を図るため、市民会 館や図書館などの公共施設の管理・ 運営を、民間事業者などに包括的に 代行させることができる制度のこと ※5 土地開発公社と借入金 公共事業用地を市に代わって先行取 得する特別法人のこと。市の依頼に 基づき、金融機関からの借入金(市 が債務保証)で土地を取得。事業化 の段階で市が土地を買い取り、土地 開発公社はその代金を借入金の返済 に充てる ※6 地方独立行政法人 市が直接実施する必要は無いものの、 民間主体では確実な実施ができない おそれがあるものを効率的・効果的 に行わせるため法律に基づき市が設 立する法人のこと ※7 公有財産 市が所有する不動産などのこと ●正規職員数と総人件費の推移 576人削減 (人) (平成14年度比) 2500 平成26年4月1日時点の正規職員数 から576人減少しました。今後も、業 等を一層進め、引き続き総職員数の削 212 209 210 204 202 250 1800 182 40億円削減 150 ※1 H35 ピーク時の平成7年度には174 億円あった基金残高は徐々に減 少していましたが、平成22年度 以降は基金残高を維持。平成25 14年 度 に242億 円 あ っ た 総 人 件 費 は、平 成25年 度 は 202億円(40億円の減)となりました。今後も、総職員 や退職手当を引 ◆市長など特別職の給与を削減 ■事務事業 の見直し ※3 市に裁量のある事務事業について、市が実施する 必要性や金額の妥当性を検証し、54事業を見直し。 度末には75億円(見込み)と貯 平成23年7月∼ 市長の給料月額を30%引き下げ 平成24年4月∼ 特別職の給料月額を4.6%引き下げ (市長の給料月額は、平成23年7月に 続き引き下げ) 平成24年10月∼ 副市長の給料月額を16%引き下げ き下げ、平成35年までにさらに20億円の総人件費削減 を図ります。 年 度 末 に は74億 円、平 成26年 土地開発公社 法人 ※6 ※5 金を少しずつ増やしています。 の解散、市民病院の地方独立行政 への移行など。 平成26年度予算で約8000万円を削減など。 (億円) 174億円 財政健全化によって生み出した財源 90 は、こども医療費無料化や保育所新設 70 60 H7 H21 市バス路線の 民間移譲や、給 18 食調理業務、ご 図書館、文化博物館などの施設への指定管理 の余剰電力の売却や大規模太陽光発電設備(メ ※10 ハコモノ 学校や市営住宅など、市が建設した 公共施設のこと 者制度 ガソーラー)の設置など。 み収集・焼却業 務などの民間委 託、市 民 会 館、 ※4 の導入など。 向上、減免制度 の見直し、市有 地 の 売 却、ク リーンセンター 算すると膨大なものになるうえ、将来の人口構成 の課題です。 の変化などにより、必要な施設も変わってきます。 明石市は、総人件費の削減はもちろん、市民の 統廃合も含めた抜本的な検討が必要です。 皆さんや市議会のご理解・ご協力を得て事務事業 の見直しなどもすすめ、基金を取り崩すことなく 「財政の収支均衡」を実現することができました。 収支均衡の維持を至上命題として、引き続き、 財政健全化に全力で取り組んでいきます。皆さん のご理解・ご協力をよろしくお願い申し上げます。 ・事務事業の見直し ※7 ・公有財産 市では、今後の取り組み方針と達成すべき目標を ・受益者負担 定めた「財政健全化推進計画」「公共施設配置適正 の適正化 化基本計画」を平成27年3月に策定する予定です。 今後この計画に基づき、市民の皆さんと十分に話し 合いながら、引き続き財政健全化を進めていきます。 明石市公共施設配置適正化基本計画 (案) 計画期間:平成27年度∼平成36年度 目標 ●40年間で施設総量30%縮減 ●20年間で施設総量15%縮減 取り組み内容 施設の有効活用(統廃合や複合化など)、計画的な改修による長寿命化 効率的な管理運営 など ※10 明石のハコモノ の今…本当に必要な公共施設のあり方を考える それに伴い変化する市民ニーズを考慮し、施 また、平成25年からは市民の皆さんとの意見 道路、橋、上下水道などの多くは老朽化が進 設の目的や機能をより時代に合ったものに見 交換会も開催する み、今後一斉に大規模改修や建て替えの時期 直す必要があります。既存施設をできる限り を迎えます。これら 有効活用することにより、計画的に施設の統 すべての施設の更新 廃合や複合化などを行い、施設総量(延べ面 費用は、今後40年間 積)の縮減を図るほか、建物の長寿命化、民 で 約7000億 円 に も 間活力の活用など効率的な管理運営により 続けています。 財政健全化推進市民会議 の活用の強化 、公共施設配置の適正化) ・人口の維持、増加を目指す取り組み された学校、市営住宅などのハコモノ施設や、 だきながら検討を ※8 の有効活用(未活用地 ※9 まで5回の会議を開催しました。 さんに意見をいた 02 ・市役所内部の取り組み(歳入の確保、事務経費の削減、人件費の削減) このため、市の財政状況や将来の人口構成、 る「財政健全化推進市民会議」を設置し、これ ついて、市民の皆 明石市長 取り組み内容 1970年代から1980年代に集中的に整備 月に公募市民や関係団体、学識経験者で組織す 全化の取り組みに 学校・市営住宅などの公共施設のあり方について ●10年間での収支均衡(累積収支見込み額115億円の解消) ●10年後の基金残高70億円を確保 ▼変化するニーズに対応する施設へ さて、これからは次なる課題が待っています。 施策に重点的に配分しています。 H25 H26 ▼老朽化する施設 更新には7000億円 など、市の財政健 検討していきたいと考えています。更新費用を試 市民参加 で進めて います 財政健全化を着実に進めるため、平成26年4 皆さんには本当に感謝しています。 約40年 前に建設し、一斉に更新時期を迎える、 H24 及びます。 「公共施設配置の適正化」を進めます。 03 多くの公共施設が 改修・建て替え時期に 財政健全化は、市政を預かる者の喫緊かつ永遠 H23 らなる取り組みが必要です。 財政健全化の取り組みについて、 詳しくは市ホームページで紹介しています。 「財政健全化推進市民会議」 「意見交換会」を開催 H22 目標 うした中で、安定した財政運営を行うためには、さ 明石市 財政健全化 検索 市民の皆さんとともに 引き続き全力で 中学校の耐震化など、将来を見据えた 明石市財政健全化推進計画 (案) 計画期間:平成26年度∼平成35年度 る経費が大きな負担となることが予想されます。こ 種料金の徴収率 ターの設置などの福祉施策のほか、小 これからの課題は? 化し一斉に更新時期を迎える公共施設の更新にかか 市税および各 ターのリニューアルや後見支援セン 70 億円 69億円 市税などの税収が伸び悩むなか、福祉関係経費は ■歳入の確保 な ど の こ ど も 施 策 や、総 合 福 祉 セ ン 75億円 74億円(見込み) 80 今後も増加していくと考えられます。加えて、老朽 ■民間のノウハウを活用 生み出した財源を 必要な施策に ●明石市の基金残高の推移 た 底し ね に徹 ら 要だ さ が必 み 組 取り ■外郭団体の見直し 受益者負担 税金による負担とは別に、特定の行 政サービスを受ける人に、受益に応 じた負担を求めること。施設の使用 料や各種証明書の発行手数料などが 該当 ※9 た施策にも取り組んでいます。 財 政 運 営 を 行 っ て き ま し た。 総人件費 =臨時職員を含む全職員に対する人件費(退職手当を除く) 一般職の給与水準や住居手当などの見直しにより、平成 ※2 を実現しました。基金を減らすことなく残高を 基金を少しずつ取り崩しながら および 数を削減し、段階的に職員の地域手当 どに取り組む一方、新たな事業や将来を見据え これまでは、市の貯金である 正規職員数 =平成14年度は当該年度4月1日、その他は翌年度4月1日時点の人数 正規職員数 (平成14年度比) 対応するための財源をねん出し、 「収支均衡財政」 基金 (貯金) の取り崩しストップ、 増加へ 50 H14 H21 H22 H23 H24 H25 う、借金が膨らんでいた土地開発公社の清算な 200 100 500 職員1800人体制を目指します。 総職員数の削減や、特別職 2066 2051 2017 1995 2066 1955 これまでの取り組みで、新たな行政ニーズに 確保するなかで、将来世代に負担を残さないよ (億円) 1000 減に取り組み、平成35年度までに正規 242 1500 務の抜本的な見直しや廃止、民間委託 ●人件費 2531 2000 は1955人 で、平 成14年 度 の2531人 特 集 どんな成果がでているの? クリーンセンター敷地内に 設置しているメガソーラー 未活用地 市が所有する土地のうち有効に利用 されていない土地のこと ●正規職員 平成 年度から指定管理者 制度が導入された市民会館 ※8 広報あかし 平成27年 (2015年) 2月15日 1183号 特 集 ●ハコモノ施設の 建築年代別延べ面積 2000年以降 10% 1969年以前 8% 1990年代 22% 1970年代 37% 1980年代 23% 1980年代までに 建築された施設が約3分の2
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