「使用料及び手数料の見直しに関する基本方針」の概要 ②負担均衡 1.見直しを実施する基本的な考え方 [徴収の根拠] 地方自治法に基づき,市の条例でその額を定め,サービスの対価として徴収。 [現状] ・統一的な基準がなく,近隣市町村等の類似施設を参考に額を決定。 ・合併時に旧市町の料金を引き継ぎ,それ以降見直ししていない。 ➔ 利用者と未利用者の公平を保ち,社会経済環境に的確に対応した料金設定とは いえない。 現状を踏まえると・・ ☞サービスの受益者である利用者と未利用者との負担の公平性の確保が必要 利用者がどこまで負担するのか,市が(税で)どこまで補うのかについて基本 的な考え方を整理する。 (すべて市で負担する場合,市民全体の税金で負担することになり,利用者と 未利用者の間で不公平が生じる。) ☞社会経済環境に的確に対応した,市民の理解が得られる適正な料金設定が必要 行政サービスに要する経費を的確に把握し,受益者負担の原則に基づき算定方 法を明確にし,定期的な料金見直しの仕組みを構築,全庁的に取り組む。 2.対象となる使用料及び手数料 (1)設置及び管理に関する条例等で定められている公の施設の使用料 (2)笠間市手数料条例第2条別表に掲げる手数料等 ※法令等や国・県の基準で定められているもの,また政策的判断により料金を定め られているものについては,本方針の対象外。(別途見直し。 ) 公共性の程度に基づいて,市が負担すべき部分と利用者が負担すべき部分との 均衡を考慮。 (2)算定方法の明確化 積算根拠を明確にした算定方法などを定め,透明性を確保。 (3)定期的な見直しの実施 行政サービスの内容や公の施設のあり方等を勘案し,また利用者の混乱等を避ける ため,原則として5年ごとに見直しを実施。 料金の算定は,原価を基本としたものであるため,効率的な施設の管理運営や事務 の効率化等,継続的な経費縮減に努めながら,料金設定の適正化を図っていく。 4.算定の考え方 [考え方] その事務処理に要した「人件費」 「物件費」を『原価』とし,その『原価』に行 政サービスの必要性や公共性により明確にした市が負担する部分(公費負担)と 利用者が負担する部分(受益者負担)の割合を乗ずることで算定する。 [算定方法] (1)使用料 使用料 = 原価 × 性質別負担割合(受益者負担割合ⅠⅡⅢⅣ) ※性質別負担割合 低い ( 市収 場益 性 性) 高い Ⅱ 非市場的 Ⅰ 公費負担 受益者負担 50% 50% 公費負担 100% 受益者負担 0% Ⅲ Ⅳ 市場的 公費負担 0% 受益者負担 100% 公費負担 受益者負担 選 択 的 3.算定の基本方針 (1)受益者負担の原則 使用料や手数料は行政サービスの利用者と未利用者との負担を公平に扱う観点 から徴収されるものであるため,利用者であれば一定の料金を負担 ①負担公平 利用者と未利用者との負担の公平のため,受益の範囲内で要した経費を基本とした 料金設定。 低い 50% 50% 必 需 的 必 需 性 高い (2)手数料 手数料 = 原価 ※ 手数料は,特定の者の利益のために発生した事務であるため,受益者負担 割合は100%とする。
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