木更津市まなび支援センター幼児言語教室便り 第 21 3 号 2015. 1 .6 T E L / F A X : ( 22 ) 3 8 11 UR L : h t t p : // w w w . k i s a r a z u . e d . j p 講演会報告 ~最も重要なのは自己有能感~ 横浜市総合リハビリテーションセンターの作業療法士 松本政悦先生を講師にお迎えして 開催した子育て講演会『遊びが伸ばす子どもの力~どうしてできないの?その原因を探りま す~』には多くの方にご参加いただきました。色々な「体験プログラム」を用意してくださり、子 どもが抱えている困難さを疑似体験することができましたので少しご紹介いたします。 <パスは何回?> 6人がバスケットボールをパスします。白いシャツのチームのパスの回数を数えてください と 指 示 さ れ た 後 に 、 白 い Tシ ャ ツ と 黒 い Tシ ャ ツ を 来 た 人 が 位 置 を 変 え な が ら ボ ー ル を パ ス す る 映 像 が 流 れ ま し た 。 私 た ち は 一 生 懸 命 白 い Tシ ャ ツ を 着 た 人 た ち に 注 目 し て パ ス の 回 数 を 数 え ま し た。映像が終わった後、先生から「実はパスをしている間に変なことが起こりましたが気がつきま したか?」と問われました。実際の映像では、途中でゴリラが出てきたりカーテンの色が変わって いたりしたのでした。でもそれに気づいた人はほとんどいませんでした。あらためて映像を見直し てびっくりしました。 ☆「見えていること」と「見ること」は違う。見えていても気づけないことはある。そんな子に 「どこ見てたの!」と叱ってはいないか。見えてないのかな?と考えてみることが大事。 <ふたりでひとり> ふたりで並んでひとりは右手、もうひとりは左手を使って一緒に「つる」を折る 一枚の折り紙でつるを折るので、がんばってもなかなかうまく折れません。 ☆身体の左右の統合ができていないと、こういうことが起こる。ゆで卵の殻がうまくむけな かったり、お箸がうまくつかえなかったり・・・。左右の脳がうまく協調しないと活動が非効 率的になる。 <じっと止まっていなさい!> じ ー っ と 一 点 を 見 詰 め た 30秒 後 、 そ の ま ま の 姿 勢 で 、 先 生 が 早 口 で 読 み 上 げ る 暗 算 を す る じーっと止まっていることにものすごいエネルギーを使っているので、もう足し算、引き算どころで はありませんでした。 ☆姿勢の崩れやすいお子さんは「座りなさい!」と言われればがんばって座るが、勉強するこ とより、座ることにエネルギーを使ってしまうかも。見かけの修正ではなく「感覚」に共感 することが必要。 ど う 指 導 す る か と い う 「 H o w t o」 を 知 る よ り も ま ず 、 な ぜ 苦 手 に な っ て い る の か と い う 「 Why」 の 視 点 を 持 つ こ と が 大 切 」 と 痛 感 し ま し た 。 そ し て 「 失 敗 を く り 返 し 体験する必要はない!自己有能感は成功体験を通して育つ」との言葉に、皆さ ん大きくうなずいていました。 ~参加者感想より~ ○ついつい、周りの子どもと比べてできないと、どうしてできないのと怒ってばかりいました。 怒ってばかりではなく、これからは子どもの個性を尊重して良いところを伸ばしてあげなくて は、と改めて思いました。 -1- ○「どうしてできないの?」ではなく、できないことに理由があるというのが、説明を聞いてよく わかりました。考えもせずに子どもを怒っていたこともあり、反省です。 ○成功体験を子ども達により多く体験してもらうことが大切ということを、改めて教えていただ きました。 ○ み んなと 同 じ じゃなくていいんだなあと 思いました。今日から 思いっきり 遊ぼうと 思いました。 ○疑 似 体 験 す る こ と で 、 息 子 に 近 づ け た 気 が し ま す 。 も っ と 息 子 を 理 解 し 受 け 入 れ 、 の び の び と育ててあげたいと思います。 入学後の「ことばの教室」について 小 学 校 入 学 後 は 市 内 5 校 ( 1月 現 在 の 設 置 校 な の で 変 更 が あ る 場 合 が あ り ま す ) に 設 置 さ れていることばの教室がご利用できます。入学後のことばの検査を受け、その結果により申し 込んでいただくことになりますが、ことばの教室に通級することを希望される場合は当教室か ら小学校への「引き継ぎ」をいたします。また、ことばの教室に通級しない場合でも、スムーズ な学校生活がスタートできるよう、言語教室での指導内容や対応の仕方などを入学校の担任 の先生に伝えることもできますので、遠慮なく担当までご相談ください。 ・木更津第一小学校ことばの教室 木更津市中央1-11-1 ℡(23)1051 ・高柳小学校ことばの教室 木更津市高柳5932 ℡(41)2085 ・祇園小学校ことばの教室 きこえの教室(難聴児対象) 木更津市清川1-1-1 ℡(98)3158 ・波岡小学校ことばの教室 木更津市畑沢1270 ℡(36)2820 ・畑沢小学校ことばの教室 木更津市畑沢南2-16-1 ℡(36)3003 ※上記5校以外の小学校に入学のお子さんは、通級が可能な学校を選んでいただくことにな ります。希望者の数によっては第一希望の学校に通級できない場合もあります。第一希望 以外の学校のことばの教室に通級することになってしまった場合は、お手数ですが、改めて 引き継ぎをし直しますので言語教室にお電話ください。 ※ 入 学 後 、 お 子 さ ん に つ い て の 心 配 が 出 て き た 場 合 に は 、 ま な び 支 援 セ ン タ ー の 「 青 少年・子 育て相談」(電話・面接・メール相談)がありますので、ぜひご利用ください。 まなび支援センター 電話相談 メール相談アドレス アンケート のお願い ℡(25)5000(ニコッとゴ-) [email protected] 年度末、通所児の保護者の皆さんへのアンケー トをお願いしています。当教室へ通われてのご感 想・ご意見等をいただいて、来年度に生かしたいと 考えています。今後通所を検討している保護者の 方にも参考になればと考え、来年度の「ひまわり」 やホームページにも掲載させていただければと思 っています。ご協力をお願いいたします。 -2-
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