人権だより2014 土居高校人権委員会・PTA人権教育部 平成 27 年 3 月 19 日 2014年度もあとわずかとなりました。今回は、 年末年始に実施した校内の人権委員の活動や学習内 容について報告します。 1 デートDV校内研修会 12 月 19 日(金)、親しい男女間のDV(一方的 な暴力)についての研修会が、人権委員と有志約 20 名の参加のもと本校会議室で開催されました。 DVD視聴による学習の後、市内人権擁護委員の方々と少人数グループに分かれての話 し合いを行い、身近な間柄であっても相手の人権をしっかり尊重すべきことを学び、また、 地域の方々の温かい思いに触れることができました。 2 フィールドワーク(聞き取り学習)からホームルーム活動へ 1 月 17 日(土)に、有志の先生で高知市西山識字学級へフィールドワークに訪れ、北 澤初子さんの講話『私が歩んだ道、識字運動の意味、水平社宣言と私』をお聞きしました。 2 月 18 日(水)の公開ホームルーム活動(2年A組:主題「平等な社会を目指して」) では、そのとき学習したことを紹介しながら北代色さんの詩「夕やけがうつくしい」に込 められた思いと識字教室の意義を深く考えました。生徒たちは言葉の重みや大切さを日常 生活にもあてはめて考え、自分自身の問題としてとらえていました。以下は、生徒の主な 感想です。 「自分はダメな言葉を使っていたかもしれません。文字を書けない人たちの映像を見て、自 分の今までの言動が恥ずかしくなってきました。」 「自分の気持ちなどを言葉だけでなく態度でも示すと、誤解が生まれにくいのだと思いまし た。相手の立場になることは難しいですが、まずは自分だったらと考えるといいのかなと 思いました。 」 3 校外研修会『差別の現実と市民の人権』に参加して 1 月 27 日(火)四国中央市福祉会館において、教職員有志で、近畿大学人権問題研究 所 奥田均教授の講演会に参加しました。まず、「正しい分析・正しい方法論を持って取 り組まないと同和問題を解決できない」ことを、ご自身が「頭が良くなる」という不確か なうわさから調味料(味の素)をたくさん食べさせられた笑い話で示し、同和問題は、 「こ ういったことで困っている人がいますよ。」という市民の人権問題がよく見える形で現れ ているので、そこを改善すればよい社会になるという見方をすべきだというお話でした。 例えば、識字学級は部落差別のために学校へ行けなかった人たちのために始まりましたが、 今では外国出身で子どもの学校からの連絡文書が読めない人も増加しており、あらゆる困 っている人に役立っています。また、かつて同和対策事業として始まった住居・生活環境 の整備は、今ではより広く、困っている人たちのために適用されるものになっています。 このように、同和問題を正しく学び解決を図っていくことは、全ての人に優しい社会づ くりにつながることを理解でき、研修への意欲をより高めることができました。
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