『弥生の虹』(仮題) - 山下大裕オフィシャルサイト

映 画 『SNOWGIRL』から 2 年
敦 賀 映 画 第 2 弾 『弥 生 の虹 (仮 題 )』 企 画 書
作 成 日 : 2 01 5 年 1 月 1 日
○はじめに
こ ん に ち は 。 映 画 製 作 団 体 DYC 主 宰 の 山 下 大 裕 (や ま し た ・ だ い す け )で す 。
高 校 卒 業 ま で の 18 年 間 を 敦 賀 で 過 ご し た 私 は 、映 画 監 督 を 志 し 2011 年 春 よ り 神 奈
川 県 に あ る 日 本 映 画 大 学 で 映 画 製 作 の 技 術 を 学 ん で い ま す 。 大 学 2 年 の 冬 、「 20 歳 の
う ち に自 分の 監督 作を 撮 って 上映 した い! 」と意気込み、地元敦賀で撮影に 臨ん だ 映
画 『 SNOWGIRL 』 か ら 早 く も 2 年 が 経 ち 学 生 生 活 も 残 す と こ ろ あ と 3 か 月 と な り ま
した。
そんな中で私にとって最も心残りなことは、脚本演出コースに在籍していながらこ
れまで何度もあった撮影実習で一度も監督に選ばれることがなかったということで
す。これはなんとも屈辱的なことで、大変悔しい思いをしました。しかし実力の世界
である以上、選考に落ちたという事実をまず受けとめなければその先には進めないと
思いました。同時に改めて、才能が保証されていない自分のような者はいつか誰かに
選 ば れ る 日 を あ て も な く 待 っ て い る よ う で は い け な い と 強 く 感 じ ま し た 。そ し て 私 は
学生を終える前にもう一度、大好きな地元敦賀で監督として1本の映画を撮りたいと
思いました。
こ の 冬 、日 本 映 画 大 学 の 信 頼 で き る ス タ ッ フ と 共 に 再 び 敦 賀 の 地 へ 映 画 を 撮 り に 行
きます。前作の撮影から 2 年を経て、皆それぞれ少しずつではありますが腕を上げて
います。その実証も兼ね、映画を学んだ 4 年間の集大成として全力で臨む覚悟でいま
す。前作よりレベルアップした私たちの姿にどうぞご期待ください。
いろいろとお世話になることもあるかと思いますが、精一杯力を尽くしますので、
どうかご支援ご協力の程よろしくお願い申し上げます。
○企画意図
自 身 2 作 目 の 監 督 作 を 撮 る に あ た り 、自 分 が 今 な に を テ ー マ に 描 き た い の か と い う
ことをしばらく考えていました。そこで達した答えは私にとってとてもしっくりくる
ものでした。それは『悔いのない人生を生きる』ということ。
今でこそ「映画監督になる!」と言っている私ですが、小学校の卒業文集を読み返
してみると、そこには“将来の夢…小学校の先生 理由…収入が安定しているから”
と書かれていました。幼いながら夢も希望もない回答をしていた過去の自分に正直言
葉を失いました。
しかし、そんな私が今映画の道を志しているということは、きっとどこかのタイミ
ングで“悔いのない人生”を選ぶことに決めたからなのだと思います。改めて当時を
振り返ってみると、その心変わりのポイントは決して自分の中だけにあるものではな
いということに気が付きました。私にはこのような生き方を選択するにあたり大きく
影響を受けた一人の大人がいました。映画監督という大きな夢を追う今の自分がいる
のは、間違いなくその出会いがあったからです。こうした実体験からこどもが成長過
程にある頃に出会う大人にはとても大きな影響力があるということを強く感じました。
学生最後となる本作は春から本格的に映画界へ飛び込んでいく私にとって所信表明
で も あ り 、そ れ に 最 も 適 し た テ ー マ が『 悔 い の な い 人 生 を 生 き る 』と い う こ と で し た 。
そしてこのテーマを描く題材として、廃校が決まった高校で最後の卒業式を前に奮
闘する二人の生徒会役員を取り上げることにしました。
私自身、学生時代はそのほとんどを生徒会活動に費やし、中学高校と二度の生徒会
長を務めた経験があります。そのため一度どこかで生徒会の物語を描きたいという思
いがありました。生徒会といったら内申目当てで教師に媚を売ってばかりのお固い真
面目集団だと思われているかもしれませんが、少なくとも私が関わっていた頃のメン
バーは多種多様で面白い仲間がたくさんいました。リアリティを持たせながらその内
情を面白おかしく描くことができたら、この作品はきっと魅力的なものになるはずで
す。
また私自身、昔から卒業シーズン特有の切なくも清々しい感じが好きで、その澄ん
だ空気を画に映し取りたいという思いもあり、さらにこの春自分たちが卒業を迎える
節目の年であるということも踏まえ、この題材を選びました。
○あらすじ
過疎化により廃校が決まった敦賀港高校で生徒会長を務める良太郎と幼馴染で副会
長の有紀。二人にはそれぞれ想いを寄せる人がいた。卒業までに想いを告げるか留め
ておくか。お互い見込みのない恋に悩む日々が続く。そんなある日、生徒や町の人か
ら慕われている用務員の周ちゃんが 3 月で退職することを知る。2 人はサプライズと
して最後の卒業式で周ちゃんへのビデオレターを流そうと思い立ち、いろいろな人を
訪ねながら撮影を始める。巣立ちの日が迫る中、恋に悩む暇もなく編集に追われる 2
人。そしていま、最後の卒業式が始まろうとしている――。
○作品概要
タ イ ト ル :「 弥 生 の 虹 」
設定:廃校が決まった高校で最後の卒業式を控える高校生の青春ドラマ。
完 成 呎 : 60 分 / 撮 影 形 式 : HD デ ジ タ ル 撮 影 / 製 作 :
撮 影 期 間 : 2015 年 2 月 23 日 (月 )~ 3 月 8 日 (日 )
撮影場所:福井県敦賀市
上 映 : 2015 年 夏 、 東 京 及 び 敦 賀 に て 完 成 披 露 試 写 会 を 開 催 予 定
○監督・脚本
山 下 大 裕 ( や ま し た ・だ い す け )
1992 年 生 ま れ 。 福 井 県 敦 賀 市 出 身 。
中郷小学校、気比中学校、敦賀高校を経て、現在日本映画大学映
画 学 部 脚 本 演 出 コ ー ス に 在 籍 中 。 映 画 製 作 団 体 DYC 主 宰 。 映 画
『 プ ラ チ ナ デ ー タ 』 (13) に 美 術 応 援 、 映 画 『 ジ ャ ッ ジ ! 』 (14) に
制 作 部 、 映 画 『 魔 王 』 (14) に 演 出 部 で 参 加 。 初 監 督 作 品 は 地 元 敦
賀 を 舞 台 に し た 自 主 製 作 映 画 『 SN OWGI RL 』 (13)。
※ そ の 他 制 作 ス タ ッ フ は 前 作 『 SNOWGIRL 』 に 引 き 続 き 日 本 映 画 大 学 の 学 生 有 志 !
○制作スケジュール
◆ 2015 年
1 月 敦賀ロケハン・メインキャスト決定・協賛募集開始
2 月 キ ャ ス ト ス タ ッ フ 顔 合 わ せ ・本 読 み ・ 衣 装 合 わ せ
2 月 23 日 ~ 3 月 8 日 ( 予 定 ) 撮 影 ( 福 井 県 敦 賀 市 )
3 月~4 月 ポスプロ(編集・仕上げ)
5 月 完成・関係者試写
夏 東京及び敦賀にて完成披露試写会開催予定
○最後に
前作では東京と敦賀でそれぞれロケを行いましたが、今回はオール敦賀ロケで臨み
ます。理由としては敦賀において前作で巡った箇所だけでは物足りなく、もっと敦賀
の景色を取り入れたいという思いがあったことに加え、その撮影時、地元敦賀の方々
の応援が我々撮影隊にとってとても温かく心強いものだったからです。
本作も完成後は敦賀だけでなく東京での上映会を予定しております。我々は作品を
一人でも多くの方に届けることでしか返せるものがないので、こうした敦賀が舞台の
作品を敦賀以外の場所で上映することで何か少しでも地元貢献に繋がっていくことを
心から願っています。
最後になりましたが、前作の製作にあたりご協力頂きました地元の方々に心より御
礼申し上げます。今回も頑張りますので応援の程、どうぞよろしくお願い致します。
○お問い合わせ先
映 画 製 作 団 体 DYC 主 宰 山 下 大 裕 ( や ま し た ・だ い す け )
電 話 0 8 0 - 1 9 6 5 - 8 6 7 9 メ ー ル e i g a d a i s u ke @ g m a i l . c o m ホ ー ム ペ ー ジ h t t p : / / w w w. e i g a d a i s u ke . c o m