「恵那農林事務所農業普及課及び中山間農業研究所 中津川支所合同

インターネットでの情報提供
提供予定日
平成27年2月13日(金)
2月14日
県政記者クラブ・中津川記者会・恵那記者会配布資料
担当課
担当係
担当者
電話番号
恵那農林事務所
農業普及課
深井・磯村
0573-26-1111(内線 384)
中山間農業研究所
中津川支所
長谷川・浅野
0573-68-2036
「恵那農林事務所農業普及課及び中山間農業研究所
中津川支所合同成果発表会」の開催について
恵那農林事務所と中山間農業研究所では、中山間農業の振興や農業者の所得向上のため、
中山間農業を取り巻く諸問題に的確に対応した新たな技術開発、並びに生産現場への迅速な
普及を二機関が一体となり取り組んでいます。
このたび、平成26年度の普及活動や試験研究の成果について報告し、中山間農業の振興
を進めることを目的として、
「恵那農林事務所農業普及課及び中山間農業研究所中津川支所合
同成果発表会」を下記のとおり開催します。
記
1
日 時
平成27年2月19日(木)
2
場 所
恵那総合庁舎 5階大会議室
(恵那市長島町正家後田1067-71
3
参加対象者 約120名
4
発表内容
13:30~16:20
電話:0573-26-1111)
農業者、農業関係団体・市町村職員等
(1)恵那農林事務所農業普及課 活動発表3課題
課題名
内
容
恵那管内の獣害は、年々広域化・多様化しています。
恵那管内における獣被害対策
農業普及課では、自動撮影カメラ(センサーカメラ)による獣種
いのしか む え ん さく
の取り組み
の特定や行動習性の確認、猪鹿無猿柵1等の被害防止対策技術の普及
(13:45~14:05)
啓発を通じて営農組織の取り組みを支援し、獣害を減らす活動を進
めてきましたので、その成果を報告します。
「東美濃のクリ」生産額1億
円達成!
~これまでの取組成果と今後
について~
(14:05~14:25)
東美濃クリ産地では、産地拡大を目標に、県関係機関やJA、現
地生産者が一体となり、産地の抱える問題の解決や、販売促進をし、
今年度初めて販売額 1 億円を達成することができましたので、この
取組みについて報告します。
東美濃夏秋トマト生産協議会では、『産地活性化計画』を立て、
トマト産地の出荷量確保を
トマトの総出荷量の維持向上や担い手育成など、生産の安定化に
目指して
向け取り組んでいます。農業普及課でも、出荷量を確保する取組
(14:25~14:45)
みを通じ、この活動を支援しているため、その普及活動と成果に
ついて報告します。
(2)中山間農業研究所中津川支所 試験研究成果発表5課題
課題名
内
容
しょうりょうばいちこう
当所で開発中のトマト少 量 培 地 耕2は、導入費用のうち、培地に
夏秋トマト少量培地耕におけ
占める経費割合が高く、導入経費削減のためには、培地量を減らす
る適正培地量及びかん水回数
工夫が必要となります。ただし、培地量を減らすと乾燥しやすく、
(15:00~15:15)
かん水回数を増やす必要があります。そこで、トマトの生育に影響
を及ぼさない適正な培地量について検討しましたので報告します。
東美濃地域を中心としたクリ産地で大きな問題となっているクリ
ようぼく
幼木の凍害に対し、平成 23 年度から兵庫県や(独)果樹研究所、
(独)
クリ幼木の凍害を抑える技術 近畿中国四国農業研究所と共同で発生抑制技術の開発に取り組んで
マニュアルの策定
きました。本年度は、これまでの結果を取りまとめ凍害の危険度を
(15:15~15:30)
判定するフローチャート及び凍害発生抑制技術マニュアルを策定し
ましたので報告します。
飼料用米の持続的低コスト多
収生産技術の開発
(15:30~15:45)
シクラメンのC溝液肥栽培に
よる省力・低コスト生産
(15:45~16:00)
大粒系黒大豆の安定生産技術
の確立
(16:00~16:15)
飼料用稲3栽培の取り組みが増えつつある中、生産現場からはよ
り低コストかつ多収の生産技術が望まれています。そこで、これま
でに検討してきた品種を用いた低コストで多収となる栽培方法及び
ほ場での有効な稲わら乾燥方法について報告します。
シクラメン経営において、低コスト栽培は今後益々重要な技術に
なります。そこで、当所では安価で省力化ができるシクラメンの施
こう
肥方法(C溝4内に薄い液肥を常時施用)を検討しましたので、そ
の成果について報告します。
東濃地域において、大粒系黒大豆(丹波黒)の生産拡大の気運は
あるものの、生産が不安定で栽培面積は拡大していません。そこで、
てきしん
今年度は、移植栽培を前提とした育苗方法、作期、植栽様式、摘心5
等基本技術について検討しましたので報告します。
【用語解説】
1
猪鹿無猿柵
岐阜県が開発したイノシシ、シカ、サルの被害を総合的に防ぐ柵のこと。
周年設置型としては設置費用が比較的安く、部材が軽量のため自己施工が可能。
2
少量培地耕
トマトやなすなどの野菜苗を株ごとにビニール袋等に詰めた培養土で栽培する方法のこと。苗が
直接畑の土に接触しないため、連作による土壌病害が防げるメリットがある。
3
飼料用稲
牛や豚、鶏等の家畜用飼料としての利用を前提とした稲のこと。
輸入飼料高騰に伴うコスト軽減と飼料自給率向上、休耕田の利活用等を狙いとする。
4
C溝
鉢花栽培に利用するスチール製の樋のこと。溝に常時水を張り、鉢底からひもにより給水するた
め、鉢の上側から給水する方法と比較して水のやりすぎややり忘れがなく、鉢の土に適度な水分補
給ができる。
5
摘心
剪定方法の一種で、茎の先端の芽(頂芽)を摘むことで作物の必要以上の伸長を止め、わきから
発生する芽や開花・結実を促したり、草姿を整える狙いがある。