大量輸血を必要とした多発外傷患者における受傷形 態(鈍的vs.鋭的)による凝固マーカーの比較 研究のお知らせ 香川大学医学部救命救急センター 教授 黒田泰弘 助教 一二三亨 表記に件について、下記の通りお知らせいたします。研究対象者の皆様におかれましては、 参加拒否される場合、ご連絡いただきますようお願い申し上げます。 記 【課題名】大量輸血を必要とした多発外傷患者における受傷形態(鈍的vs.鋭的)による凝 固マーカーの比較 【背景】多発外傷による凝固障害の病態は日本では線溶亢進型DIC(disseminated intravascular coagulation,播種性血管内凝固症候群;一度全身に血のかたまりができて、 その後血がかたまりにくい状態になるとお考えください)と認識されている一方で,米国を 中心にその認識を否定しています。その背景としては,日本と欧米で大きく外傷形態が異 なること、また本邦で提案しているDICが鈍的外傷(転落や墜落のことです)のみで起こる 可能性が極めて高いことがあげられます。 本研究において、鋭的損傷(刺されたり,銃でうたれての傷を言います)と鈍的損傷の凝 固マーカーにおける差を明確にすることにより,鈍的外傷のみDICを引き起こすことを確認 致します。 【対象者】2009年1月1日から2014年12月31日までの期間の多発外傷患者で,香川大学医学 部救命救急センターと災害医療センター救命救急センターに搬送され,入院後24時間以内 に濃厚赤血球製剤10単位以上輸血された患者を対象と致します。 【方法】データを患者カルテを参照して後ろ向きに収集し,解析を行います。鈍的外傷患 者群と鋭的外傷患者群で比較検討します。 ※本研究に参加される皆様の個人情報などプライバシーは十分に尊重され, 保護されます。 ※本研究に参加を希望されない対象となる皆様は, お手数ではございますが, 下記連絡先 までご一報いただきますようお願い申し上げます。 香川大学医学部救命救急センター 一二三亨 [email protected] Tel:087-891-2392 Fax: 087-891-2393
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