平成26年度 学力向上プラン 釧路市立青陵中学校 1 昨年度の学力向上に向けた取組の成果と課題 <成果> ○長期休業中の学習サポートなどを活用し基礎的・基本的な学力の定着を図った。 ○生活リズムチェックシートや授業アンケートなどの結果から本校の課題が明らかになり、課題改善に関 する教職員の共通意識が高まった。 <課題> ○国語では、文章を読んで内容を理解すること、根拠を踏まえ自分の考えを持つこと、考えたことを文章 にすることに課題が見られた。 ○数学では、数学的な表現に関すること、説明することに課題が見られた。 ○生活面では、家庭での学習時間が短く、テレビの視聴時間が長いという点で課題が見られた。 2 今年度の学力向上に向けた取組計画 (1)学力向上推進の重点 ○基礎的・基本的な学力の定着。 ○基礎的・基本的な学力の定着を図るための授業改善による、学習意欲の向上。 ○家庭学習習慣の確立。 (2)学校全体の取組計画 *「釧路市学校改善プラン」の具体的な3つの視点に基づく計画 <視点① 授業づくり> ①授業に集中できるよう全教科の授業で、机上整理や教室環境を整備し、学習規律の徹底を図る。 ②全教科の授業で、本時の『課題』と『まとめ』を明らかにした授業を行い、『わかる授業・できる 授業』を目指して指導の工夫改善を図る。 ③全教科の授業の中で『文章にまとめる』 ・ 『発表(説明・報告)する』場面を設定し、自分で考え表現 をする力の育成を図る。 ④5教科の授業で、宿題の出し方を工夫し、基礎的・基本的な学力の育成を図る。 ⑤数学・英語では、2・3 年で習熟度別尐人数指導を行い、個々の生徒に目を向けた指導の充実を図 る。 <視点② 環境づくり> ①朝読書や視写の充実を図り、 『書く力』をつけさせるために言語活動を充実させる。 ②長期休業中の学習サポートや放課後学習の内容の充実を図る。 <視点③ 習慣づくり> ①生活リズムチェックシートを活用し、望ましい生活習慣と学習習慣の確立を図る。 ②学習の手引き(『授業編』 ・ 『家庭学習偏』)を作成し、学習の充実を図る。 ③チャレンジテストなどの取組を活用し、学習に対する目標意識を持たせ、学習習慣の定着を図る。 釧路市立青陵中学校 3 釧路市標準学力検査の活用による児童生徒の課題改善のための取組 (1)釧路市標準学力検査から明らかになった自校の課題 【教科に関する調査の結果】 第1学年【国語】 (1)目標値との比較 ・ 【伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項】が上回っている。 ・ 【話すこと・聞くこと】 ・ 【読むこと】 ・【書くこと】は同程度。 (2)改善すべき課題 ・ 『修飾語について理解している』に課題がある。 ・ 『伝えたい事柄を明確にして書くこと』に課題がある。 第1学年【数学】 (1)目標値との比較 ・ 【数と計算】 ・ 【量と測定】は同程度。 ・ 【図形】 ・ 【数量関係】で下回っている。 (2)改善すべき課題 ・ 『単位量あたりの値を求める式を選ぶことができる』に課題がある。 ・ 『半径が与えられた円の円周の長さを求める式を選ぶことができる』に課題がある。 ・ 『線対称な図形の対応する点を見つけることができる』に課題がある。 第2学年【国語】 (1)目標値との比較 ・ 【話すこと・聞くこと】 ・ 【読むこと】については、ほぼ同程度。 ・ 【書くこと】 ・ 【伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項】が下回っている。 (2)改善すべき課題 ・ 『2つの資料を正しく読み取り、出された意見に応じて文章を適切に書き直すことができる』 に課題がある。 ・ 『文章の展開に即して内容をとらえることができる』に課題がある。 第2学年【算数】 (1)目標値との比較 ・ 【数と式】 ・ 【図形】 ・ 【関数】 ・ 【資料の活用】で下回っている。 (2)改善すべき課題 ・ 『数量の間の関係を不等式に表すことができる』に課題がある。 ・ 『度数分布表から,最頻値を求めることができる』に課題がある。 ・ 『資料に極端な数値がある場合の代表値について理解している』に課題がある。 【生活・学習意識調査の結果】 ・基本的な生活習慣に関しては、概ね規則正しい生活を送っている。 ・ 『普段の授業では,自分の考えを発表する活動や学級の友達との間で話し合う活動をよく行っ ていると思いますか』に課題がある。 (2)課題改善のための補充的な指導の計画 国語 ・ 『文法事項』や『伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項』については、生徒が日常的に使っ ている『書き言葉』 ・ 『話し言葉』などを具体例とし、生徒自身の言語文化を振り返らせながら指導 する。 ・ 『書くこと』については主となる題材の見つけ方や文章構成の仕方について、様々な教材を用いて 繰り返し指導する。 数学 ・ 『数と式』では、具体的な場面や実生活と結びつけ、式を用いて表したり読み取ったりできるよう 指導する。 ・ 『資料の活用』では、説明し伝え合う活動を通して、資料から様々な解釈ができることを知り、根 拠とすることがらについて理解することができるよう指導する。 ・式を立てたり作図したりするときに、自分なりの言葉で説明をし、理論的に考察する機会を授業の 中に設ける。 釧路市立青陵中学校 4 全国学力・学習状況調査の活用による指導の改善・充実のための取組 (1)全国学力・学習状況調査から明らかになった自校の課題 ①生徒質問紙より、全国平均と比べると、授業で『課題の提示』と『授業の振り返り(まとめ)活動』が されてると感じている生徒の割合が高いが、言語活動や本やインターネットで調べる活動が不十分で ある。 ②生徒質問紙より、全国平均と比べると『家で自分で計画を立てて勉強している生徒』の割合は高いが、 『家で学校の宿題をしている生徒』の割合が低い。 ③生徒質問紙より、学校の授業時間以外の 1 日の勉強時間は、おおむね全国平均と同様の傾向であるが、 『30 分未満』と『全くしない』という生徒の割合が高い。 ④国語に関しては、 『国語への関心・意欲・態度』や『国語の勉強は好き』や『授業の内容はよく分か る』と答えた生徒の割合が低い。また、 【読むこと】 ・ 【書くこと】に関する力が十分ではなく、 【意見 を発表する際に話の組み立てを工夫している】と【考えを書くときに理由がわかるように気をつけて いる】と思っている生徒の割合が低い。 ⑤数学に関しては、 『授業の内容はよく分かる』という生徒が多いが、 【数量の大小関係を不等式に表す ことができる】 ・ 【分数を含む一元一次方程式を解くことができる】 ・ 【簡単な連立二元一次方程式を解 くことができる】などの数学的技能が定着していない。 (2)課題改善のための方策 *学力向上プランの中間評価及び今後の取組 ○学力向上プランの中間評価 ①教職員の実践により、授業の中で『課題』と『まとめ』を意識して授業を受けている生徒が増えた。 ②生活リズムチェックシートを活用した指導により、規則正しい生活習慣(決まった時間に寝る・起 きる)生徒が増えた。 ③家庭学習の時間が十分でない生徒が、まだ多くいる。 ④コミュニケーションスキルを身につける学習や行事を通した異学年交流活動により、生徒の自尊意 識や規範意識が高まり、将来の夢や目標を持つ生徒が増えた。 ○今後の取組 <視点① 授業づくり> ①全教科で反復学習による基礎・基本的事項の確実な習得を図る授業を展開し、確認テストなどで状 況を把握する。 ②全教科の授業の中で『文章にまとめる』 ・ 『発表(説明・報告)する』場面を設定し、自分で考え表現 する力の育成を図る。 ③数学では、特に関数の意味をしっかりと理解させ、関係を見いだしてそれらを式に表したり、問題 の中で活用する力を身につけさせたりするため、繰り返し問題を解かせる。 ④数学・英語では、2・3 年生で習熟度別尐人数指導を行い、個々の生徒に目を向けた指導の充実を 図る。 <視点② 環境づくり> ①『読む力』 ・ 『書く力』をつけるために朝読書や視写の充実を図る。 ②長期休業中の学習サポートや放課後学習の内容の充実を図る。 <視点③ 習慣づくり> ①授業と連動した宿題を出すことによって、家庭学習の習慣づくりを図る。 ②授業で単元テスト・確認テスト・小テストなどを実施することによって、家庭学習の充実を図る。 ③家庭学習の習慣づくりについて、保護者に状況を伝え、家庭と連携して取り組む。
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