第32節 公園施設の応急対策 (PDF:180KB)

風水害・雪害対策編
第 3 章第 32 節
「公園施設の応急対策」
第 32 節
公園施設の応急対策
【本所】都市施設班
【庁舎】建設班
【関係機関】県災害対策本部(ライフライン対策班)
1
計画の目的
公園施設は、災害時の一次避難場所に指定されるため、災害により公園施設が被害を受けた
場合には、速やかな復旧を図り、二次災害の防止に努める。公園施設の被害状況の把握並びに
公園施設の応急対策の体制を整備し、関係機関が相互に連携を図りつつ迅速な対応を図るもの
とする。
<達成目標>
市は、被災概要調査、被災点検調査を行い、応急対策工事が必要な場合、避難勧告解除
から 1 日以内に応急工事に着手する。
2
各段階における業務の内容
風水害発生中、発生後
3
被害概要調査
立ち入り禁止等緊急措置・住民への広報
発災後 1 日以内
被害実態調査、応急工事
発災後 1 週間以内
本復旧(重要度の高いものから)
各主体の役割
(1)市の役割
災害による公園施設の被災箇所の機能確保を図るため、応急体制を整えるとともに、関係
機関の緊密な連携の下に災害の拡大や二次災害を防止するため、迅速、的確な応急対策を実
施する。
(2)市民の役割
災害発生後、公園施設の被災を発見した場合は、遅滞なく市、消防署、警察署へ通報する
ものとする。
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風水害・雪害対策編
第 3 章第 32 節
「公園施設の応急対策」
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業務の内容
(1)災害発生のおそれのある場合の対応
被災状況の把握及び施設の緊急点検
災害が発生した場合、また、被災が懸念される状況が継続している場合、直ちにパトロー
ル等を実施し、管理施設の被災概要等を把握するとともに、施設の緊急点検を実施する。
(2)被害の拡大及び二次災害の防止
①立入禁止措置
パトロール及び緊急点検で、施設の異常や被災が確認された場合、被災箇所については、
降雨等の影響により施設の被害の拡大や二次災害が生じやすいため、人的被害の発生を防止
するため、立ち入り禁止措置を講ずる。
②緊急措置の実施
被災箇所については、施設の重要度及び被災の程度に応じて、被害拡大防止措置及び二次
災害発生防止のための応急措置を実施する。
③被災箇所の巡視等危険防止のための監視
被災箇所や被災の兆候が見られる箇所は、巡回パトロール等を行い、時間経過に伴う状況
の推移を監視する。
(3)障害物の処理
公園管理者は、公園施設内において、倒木や施設被災等により使用が危険と認められる場
合には、立ち入り禁止措置を行い市災害対策本部に報告するとともに、障害物除去等を実施
する。
(4)応急復旧
施設の被害拡大防止に重点を置いて、被害の状況、本復旧までの工期、施工規模、資材並
びに機械の有無を考慮して、適切な工法により応急復旧工事を実施する。
(5)施設利用者及び住民に対する広報
ア
被災した施設は、気象状況等により被害が拡大するおそれがあるため、施設の被害程度
等を施設利用者、周辺住民へ周知する。
イ
被災した施設の緊急措置、応急復旧状況、及び復旧の見通しについて、施設利用者及び
周辺住民に周知する。
(6)積雪期の対応
積雪期においては雪が障害となり、被災状況の把握、施設の点検及び応急復旧活動におい
て無積雪期に比べ困難が伴うことから、施設の危険箇所を事前に調査し、関係機関と積雪 期
における対応について、事前に協議しておくものとする。
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