風水害・雪害対策編 第 3 章第 39 節 「ライフライン応急対策(電力) 」 第 39 節 ライフライン応急対策(電力) 【本所】災害対策班、総務班 【庁舎】総務企画班 【実施主体】東北電力株式会社鶴岡営業所 【関係機関】県災害対策本部(ライフライン対策班) 1 計画の目的 東北電力株式会社は、災害時における電力ラインを確保するとともに、電気災害から住民の 安全を守るため、被災箇所の迅速、適正な復旧を実施するものとする。 <達成目標> 東北電力株式会社は、病院、公共機関、防災関係機関、避難所等の電力確保を速やかに 行うとともに、被災箇所の迅速、適正な復旧工事を実施する ものとする。停電による社会 不安の除去、公衆感電事故防止、電気火災等二次災害防止、電力施設被害状況,復旧の見 通し等について周知を図るものとする。 2 各段階における業務の内容 避難準備情報発表 情報把握 避難勧告 情報把握 避難指示 情報把握 被災状況の把握 復旧人員・資器材の調達 浸水・暴風による被害発生中 病院等重要施設の復旧 被災状況の広報 復旧工事 避難勧告等解除 情報把握 331 風水害・雪害対策編 第 3 章第 39 節 「ライフライン応急対策(電力) 」 3 電力供給施設応急対策フロー図 ★ 災害発生 社員の動員 初 動 通信の確保、被害情報の収集・把握 要員確保、自衛隊の派遣要請 利用者への広報 応急対策の実施 復旧計画の策定 復旧用資材の確保 危険予防措置の実施 電力の融通 応急工事の実施 電 4 力 の 供 給 再 開 広域応援の要請 業務の内容 (1)復旧活動体制の組織 ①被災時の組織体制 災害が発生した場合は、東北電力株式会社は、防災体制を発令し非常災害対策本部(連絡 室)を設置するとともに、その下に設備及び業務ごとに編成された班をおいて、災害対策業 務を遂行するものとする。 ※防災体制表 区 分 警 戒 体 制 第 1 非常体制 第 2 非常体制 非常事態の情勢 災害の発生に備えて連絡体制を敷くべきと判断される場合 災害の発生がまさに予想され復旧体制を整えるべきと判断される場 合、 又は災害が発生し必要と認めた場合 大規模な災害が発生し、第 1 非常体制での復旧が困難な場合 ②動員体制 非常災害対策本部(連絡室)の長は、防災体制発令後直ちに、予め定める対策要員の動員を 指示する。なお、夜間休日等の緊急呼集及び交通、通信機関の途絶に対応できるよう、呼集 方法、出動方法等について検討し、適切な活動組織を編成するものとする。また、被害が甚 大で当該店所のみでは早期復旧が困難な場合は、他店所や関連企業に応援を要請し 、要員を 確保するものとする。復旧作業隊及び復旧資材の迅速な輸送を図るため、緊急通行車両の指 定措置を関連機関に要請するものとする。 ③通信の確保 非常災害対策本部は、第 2 非常体制を発令した場合、速やかに関係店所間に非常災害用電 話回線を構成するものとする。 332 風水害・雪害対策編 第 3 章第 39 節 「ライフライン応急対策(電力) 」 ④被害情報の把握と情報連絡体制 各班は、各設備(変電所、送電線、配電線等)ごとに被害状況を迅速、的確に把握し、通 報連絡経路に従って非常災害対策本部(連絡室)へ報告し、本部は、これを集約し関係機関 へも報告するものとする。また、必要に応じて、市の災害対策本部に連絡員を派遣し、被災 情報や応急対策実施状況等に関する情報の交換を行うものとする。 (2)応急対策 ①復旧資材の確保 ア 非常災害対策本部(連絡室)の長は、予備品、貯蔵品の在庫量を確認し、調達を必要と する資材は、可及的速やかに確保するものとする。 イ 災害対策用資器材の輸送は、自社で対応することが困難な場合は、予め要請した請負 業者の車両、舟艇、ヘリコプター等をはじめ、その他実施可能な運搬手段により行う も のとする。 ウ 災害時において復旧資材置場及び仮設用用地が緊急に必要な場合、並びに人命の確保 及び資材運搬が困難な場合は、市の災害対策本部に依頼して確保するものとする。 ②災害時における危険予防措置 災害時においても原則として供給を継続するが、二次災害の危険が予想され市の災害対策 本部、警察、消防等から要請があった場合は、送電停止等適切な危険予防措置を講ずる もの とする。 ③電力の広域融通 電力需要に著しい不均衡が生じ、その緩和が必要である場合は、各電力会社と締結した融 通電力受給契約等に基づき、電力の緊急融通を行う ものとする。 ④応急工事 災害時における応急工事については、恒久的復旧工事との関連及び情勢の緊急度を勘案し て迅速、的確に実施するものとする。緊急復旧を要する箇所は電源車等を利用して早期送電 を行うものとする。 (3)復旧計画 復旧計画の策定及び実施にあたっては、病院、公共機関、避難所等を優先することとし、 市、県及び国の災害対策本部と連携し復旧計画を策定するものとする。 (4)利用者への広報 停電による社会不安の解消と公衆感電事故防止及び二次災害防止の周知について、広報車、 チラシ及び掲示板等の利用並びに報道機関の協力を得て、ラジオ、テレビ等放送媒体及び 新 聞等により電力施設被害状況、復旧見通し、公衆感電事故防止、電気火災の防止等につい て 周知を図るものとする。 (5)広域応援体制 復旧活動にあたり、必要に応じ他電力会社へ応援要請を行うものとする。また、関係工事 会社についても、復旧活動の支援を依頼するものとする。 333
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